レズのお姉さんに頼まれたショック療法・第4話[完]

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抜いた瞬間、お姉さんのことが欲しくてたまらなくなった。

(早く入れたい。またお姉さんの中に入りたい)

僕の頭の中はその事でいっぱいになり、チンコが硬くなりすぎて逆に痛かった。
お姉さんはカバンからコンドームを取り出すと、慣れない手つきで僕のチンポに被せていった。
キュッとチンポが締め付けられる。

「こうかな?」

「ええ。たぶん・・・」

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お姉さんは「へへっ」と照れ笑いをすると僕の上に跨がり、今度はスルッとチンポを入れた。
コンドームをしてても気持ち良さは変わらなかった。
お姉さんは自分のアソコをしばらく見つめていた。
お姉さんの中に入っているチンポのつけ根を触る。

「本当に私の中に武君のチンポが入ってるよね・・・」

お姉さんはそう呟くと腰を上下にゆっくりと振り始めた。
お姉さんの中が温かい液体のようなものでいっぱいになっている。
腰を動かすたびにピチャピチャと音が聞こえた。
チンポをゆっくり抜く。
抜ける寸前で腰を下ろし、お姉さんの中深くにチンポを入れる。
お姉さんはその行為をゆっくりと何度も何度も繰り返し、横に腰を動かしたり縦に動かしたり上下に動かしたりと、色々試しているようだった。

「お姉さん気持ち・・・ああっ」

お姉さんが僕の声にニコッと笑顔で反応する。
僕はお姉さんの腰のくびれに手を当て、お姉さんの体を固定して下から突き上げた。

「あぁ!今の・・・武君・・・今のもう1回・・・」

グン!

「ああっ!」

お姉さんの顔から次第に笑顔が消えていった。
眉間にしわを寄せて何かに耐えているような辛そうな顔をしながら、僕の突き上げる腰の動きに合わせるようにお姉さんも腰をより一層激しく動かしていた。

「あっあっあっ」

お姉さんの普段の声とは全然違っていた。
お姉さんは断続的に喉の奥から搾り出すように色っぽい喘ぎ声を自然に出していた。

「武君・・・ああっ!あっ・・・ちょ・・・何この感じ・・・変だよ私の体・・・ああっ」

お姉さんから笑顔が消えたのは、もうそんな精神的余裕がないということだと僕は察した。
初めて見るお姉さんのどこか無表情な素の顔がとても好きだとその時感じた。
僕しか見たことないんじゃないかという気がした。

やがてお姉さんは自分の体を支えきれなくなり、僕の方に倒れてきた。
やっぱりお姉さんの顔が近くにあった方が嬉しい。
お姉さんは僕の胸に顔を当て、目を瞑っていた。

「はぁはぁ・・・」

お姉さんの息遣いが激しい。

「お姉さん」

僕はそう呼びかけると、口を開け、舌をヌッと出した。
お姉さんの唇を吸いたい。
お姉さんは目を細めてボーっとした顔つきで顔を近づけ、当然のように僕の舌を吸った。
時折熱い息を漏らしながら、お姉さんは舌をチューっと吸った。

「ああ・・・」

僕の声が上擦る。
やばい。
お姉さんのキスが反則的なまでに気持ちいい。
散々キスばっかりしていたのは、もしかしてこのためか。
お姉さんの中で僕のチンポがより一層大きくなった。
理性がもう保てない。
お姉さんがくれる全ての刺激が気持ちよすぎる。
僕はお姉さんの腰をギュッと掴むと激しく腰を動かした。
お姉さんは二ヤッと、どこか悪戯っぽく笑うと、再びチューッと僕の舌を吸った。

「あっ」

お姉さんは満足げにニヤッと笑うと、目を閉じて、僕の肩の下から手を通し両肩にがっしり掴まった。
僕は快感の波に耐えつつ、お姉さんに襲われた最初の出来事を思い出していた。
お姉さんとピッタリくっ付いて心臓の音が僕を変にしていったあの出来事。
あの時のことを体が思い出してきた。
密着した肌を通してお互いの体の変化が手に取るように分かる。
僕もお姉さんも心臓の鼓動が激しい。
でも、それがとても心地いい。
お姉さんの舌をチューッと吸うと、お姉さんは微かに声を漏らし、お腹と太もものつけ根辺りをビクッとさせた。
そしてもっと求めるかのように僕を抱き締める力を強めた。

「ぷはっ」

「お姉さん」

「なあに?」

「好きです」

「私も」

僕たちは短くそう言うと、お互いの体を離すことなく強く強く抱きついた。
少しの隙間もないようにピッタリとくっ付いた。
お姉さんの中でギュッギュッと締め付けられるチンポの快感と、お姉さんと僕がお互いの体を強く抱き締めることによって伝わる温かい肌の感触が2人の理性を奪っていった。
時折、体が勝手にビクッと痙攣を起こす。
それがお姉さんの体にダイレクトに伝わる。
お姉さんはその感覚をもっともっと味わいたいかのように、体をより一層密着させた。
お姉さんの腰を持ち、グイッとチンポを深く強く突き上げる。

「あぁ・・・気持ちいい・・・武君、気持ちいいよぅ・・・もっと突いて・・・もっとちょうだい・・・。チンポちょうだい・・・」

途切れ途切れにお姉さんが声を漏らす。
お姉さんの言う通り、お姉さんの中を何度も何度も激しく突き上げる。

「ああ・・・お姉さん、あそこが変だ・・・チンコの感覚が時々なくなるっていうか・・・。意識がボーっとなるって言うか・・・」

「私も同じだよ・・・ほら見て。ちゃんとチンポあるよ。私の中に入ってる」

「ほんとだ・・・」

少し腰を突き上げるスピードを遅くして現実感を取り戻すと、再び僕はお姉さんの中を激しく突き上げた。

「あっ!急に・・・バカァ・・・ああ!!気持ちいい・・・頭が変に・・・変になってきたよぅ・・・」

お姉さんの顔を無理やり引き戻すと、息遣いの荒いお姉さんの口に吸い付いた。
美味しい!
お姉さんの唇のプルンとした柔らかな感触が脳に刺激を送り、チンコを硬く硬くする。
僕は、苦しそうにキスの合間に荒い吐息を漏らすお姉さんを無視して、お姉さんが口を離しそうになったら両手でお姉さんの頭を固定して逃がさないようにした。
チューっと舌を吸う。
お姉さんの口から漏れる荒い息。
ただ単にお姉さんは空気を吸いたいだけだろう。
お互いのピストン運動が激しくなるにしたがって、お姉さんの体は時折ビクッと体を震わせ、心臓の鼓動も激しさを増していた。
だから、キスを長くしていると苦しくなる。
でも僕はお姉さんに息を吸わせてなんかあげない。

「ちゅー」

「ああ・・・武君・・・んぷっ・・・そんなに激しくしたら私、変になっちゃうよ・・・」

隙をついて口を離したお姉さんの顔をガシッと捕まえ、再びお姉さんの唇を吸った。

「んん~」と声を漏らすお姉さん。

だけど解放なんてしてあげない。
キスの味を僕に教え込んだのはお姉さんなんだから。
お姉さんの顔を片手で固定しつつ、一方の手をお姉さんの腰とお尻の間辺りに持って行き、腰を固定してお姉さんを突き上げる。

「んん~んん~」

お姉さんが僕の口の中で何かを言っていた。
より強くお姉さんの顔を引きつけ、お姉さんの舌を吸い、お姉さんの口内のねっとりとした唾液をチュルチュルと吸い取る。
お姉さんの口に水気がなくなると、今度はお姉さんの中に僕の唾液を送った。
お姉さんが薄っすらと目を開けた。
下から突き上げる刺激に眉を歪め、口に絶え間なく注がれるいやらしい刺激に頬を赤く染め、僕の目を至近距離で見つめていた。
お姉さんの口を吸いつつ、腰を突き上げつつ、お姉さんの瞳が僕の瞳を真っ直ぐ見つめていた。
僕とお姉さんの目線が交差する。
それでも僕は何か言いたげなお姉さんを無視して腰を動かし続けた。
お姉さんの体が次第にキュッと収縮を始めたような感じがした。

「んん~!!!」

お姉さんが突如として自分から僕の口を吸ってきた。
開けていた目を閉じて、お姉さんは今までで一番激しく腰を動かした。
僕もそれに合わせるように腰を突き上げた。
口を久しぶりに離すと、2人の口の間に長く細い唾液がくっ付いていた。
お姉さんの瞳が僕を真っ直ぐ見つめる。

「あっあっあっあっあっ」

お姉さんの声が断続的に響いてくる。
ずっとくっ付いていた体を起こし、お姉さんは上下に激しく腰を動かした。
お姉さんの硬く勃起した乳首がツンッと上を向き、動きに合わせて激しく揺れていた。

「も・・・もう・・・だめ・・・」

お姉さんはそう言うと目線を結合部に向け、何かを確かめるように腰を動かした。

「あぁぁあ!!イクッ!!イッイッ」

お姉さんの声に合わせるように下から激しく突き上げた。
僕も再び射精感が込み上げてきた。
お姉さんの中がしきりにチンポをギュッと締め付け、その刺激が僕の体全体を包んでいく。

「お姉さん僕も・・・そろそろ・・・」

お姉さんは僕の声に反応すると、腰にギュッと力を入れ激しく動かした。

(もう無理だ。出る)

お姉さんが開けていた目を瞑り、ひたすら腰を上下に動かす。

「イクっ!!ああ!!ああああああぁぁぁぁあぁー!!!」

お姉さんの絶叫と共に激しく膣内が収縮していく。
僕はその刺激によって、ついに限界を超えた。
チンコの内部から精液が込み上げてくる。

「ああ!!で・・・出る・・・!!!」

お姉さんの中で僕は勢いよく射精した。
ビクンビクンとお互いの性器が激しく脈動している。
精液がドクンドクンと止まることなく吐き出されていく。

「ああ・・・」

お姉さんは両手を僕のお腹について体を支えていた。
お姉さんの目が虚ろにボーっと宙をとらえていた。
お姉さんの手の上に僕は手を重ねる。
ビクッとお姉さんは我を取り戻したかのように体を震わせると、宙を見つめていた瞳を僕の方に向けた。
そして自分のお腹に手をやり、そこを撫でていた。
お姉さんが切なげな目を僕に向ける。

「あ、そっか。コンドームしてたんだっけ」

お姉さんはそうポツリと呟くとゆっくりと腰を上げた。
お姉さんの中から出てきたチンポはどこか満足げで、硬さを失っていた。
コンドームの先に大量の精液が溜まっている。
僕は自分のモノをティッシュで覆い、コンドームごと包むとそっと外した。
ドロリとしている。
僕は何重にもティッシュで包んでゴミ箱へそれを捨てた。

「へへ」

お姉さんの笑顔を久々に見た気がした。
笑ったお姉さんの顔がとても印象的で、作り笑いとかじゃなくて、心から笑っているように見えた。
それを見て僕も笑った。
2人の間に温かな空気が流れた気がした。

「お姉さん」

「なあに?」

「よくよく考えるとですね、とんでもないことに気がついたんですが・・・」

お姉さんが目を丸くする。

「なに?とんでもないことって」

「お姉さんの名前をまだ聞いてないですよ」

「あっ!!」

お姉さんはそう言うと大声で笑い出した。

「あはは、そ、そうだよね。そういえば武君、『お姉さん』ってずっと呼んでたし」

「そうですよ。名前教えてください」

「美鈴」

「普通ですね」

「何それ?」

ひとしきり笑うと、僕とお姉さんは服を着て、しばらくベッドに腰掛け、寄り添っていた。
その間、お姉さんの話を聞いた。
音大に通っていること。
プロのピアニストを目指していること。
実家は北海道だということ。
お姉さんの話を僕は黙って聞いていた。
やがてお姉さんの話が終わった。
僕は一番聞きたかった質問をした。

「美鈴さん」

「なに?」

「レズは治りました?」

お姉さんはその質問に一瞬目を大きく見開くと、優しい笑顔で短くこう言った。

「うん」

お姉さんはそれ以上のことは何も言わなかった。
僕もそれ以上は聞かなかった。
2人の今日の全ての出来事が全てを語ってくれている気がしたから。

「男の子って凄いよね」

「女の人も凄いと思いますよ」

僕らは顔を見合わせ、ふふっと笑った。
お姉さんは僕の手を掴み立ち上がると何か考え事をしているようだった。

「武君。ちょっとついて来てほしい所があるの」

「え?はぁ」

家の外に出るともう夕方になっていた。
少しずつ日が落ちてきており、家の前の歩道が赤く染まっていた。

「美鈴さん、どこへ行くんですか?」

「私の大学」

「大学ですか?」

「うん。今日は忘れられない日だなぁ・・・生まれ変わっても覚えてるかもしれない」

お姉さんと繋いだ手がキュッと締まる。
電車を乗り継いでお姉さんの大学に着くと、構内をゆっくり歩きながらお姉さんはある一つの部屋に僕を招き入れた。
広い部屋の中にポツンとピアノが1台置かれている。

「私ね、明日フランスに留学するの」

「へ?居なくなっちゃうんですか?」

「うん」

お姉さんがピアノに近づいていく。

「前から悩んでたんだ。私にはもう音楽しかないなって。自分の異常な性癖は治らないと思ってたし、私を受け入れてくれる女の子なんているわけないし」

お姉さんは僕に背中を向け、決して顔を見せようとはしなかった。

「それで海外留学できるようにずっとピアノを頑張ってきたの。努力のおかげで海外留学生に選ばれたけど、でも自分でも分かってたんだ。これは逃げだなって」

「美鈴さん・・・」

「音楽のことをだしにして自分から逃げてるだけだって。こんなんじゃ音楽もうまく行くはずないって。とても簡単に分かることなのに、私考えないようにしてた。どこか悲劇のヒロインみたいなフリしてさ、逃げてた」

お姉さんはそこまで喋るとゆっくりこっちを振り向いた。
お姉さんの目に涙が溢れていた。

「でもさ、それも今日でおしまい。武君のおかげで私、生まれ変わったよ。ありがとう・・・」

「美鈴さん・・・辛かったですか?」

「うん。でもそれも今の私にとっては過去のことだから」

そう言って美鈴さんは笑った。

「真剣に音楽に打ち込める。もう一度、一生懸命に自分の人生を生きてみたいってそう感じた。武君のおかげでね」

「もう会えないんですか・・・?」

「きっとまた会えるよ絶対!」

お姉さんはピアノの前に座るとこっちを向いて笑った。
迷いがない真っ直ぐな目をしていると思った。
美鈴さんは手を鍵盤にかけ、ゆっくりとピアノを弾き始めた。
部屋全体をピアノの反響音が包み込み、音で満たされていった。
どこか懐かしい感覚を呼び起こす優しいメロディーと、切なさを含んだピアノの音が合わさってゆく。
自分の未来を信じて、可能性を信じて、前を見て歩いていきたい。
美鈴さんはピアノを通してそう言っている気がした。

大学の校門前で美鈴さんは僕に最後のキスをした。
ずっと優しく微笑んでいる美鈴さんの顔が切なくて悲しくて、僕はその場を逃げ出した。
涙が出る前に。
背中から美鈴さんの、「さよなら」という声が聞こえた。

「という感じなんですけど・・・」

順子と美晴の2人に無理やり連れてこられたマクドナルドの一角で、僕は語り終えた喉を潤すようにコーラを一気に啜った。
2人が真っ赤な顔で無言でじっと僕の顔に見入っていた。

「な、生意気だぞ、武のくせに!!」

美晴の第一声はそれだった。
順子のいつもの乱暴な口調はすっかり影を潜め、ひたすら顔を赤くしていた。

「もしかして2人は処女ですか?」

2人は同時にガタッと椅子を倒しながら立ち上がり、同時にこう言った。

「生意気だぞ!!」

「生意気と言われても・・・セックスしたことがあるかって聞いたのは2人でしょうに・・・」

「うるせえ!!」

美晴の鉄拳がわき腹に入る。

「うごっ!!!」

「そ、それでよう、そのあと美鈴さんに会えたのかよ?」

「そ、それそれ。私もそれが気になる」

「いや・・・会えてません。アパートは教えてもらったんですが、留学と同時に引き払ったみたいで。実家も北海道としか分かりませんし」

「せ、切ねえな」

美晴が同情の声をあげた。
そのあとなぜか、「いい女はいっぱいいるって!!」と2人に背中をバシバシ叩かれながら慰められた僕だった。

帰り道、2人からようやく開放されると、僕は例のゲームソフトを買うためにゲームショップへ向かった。
途中、よくコンサートを開いているホールの前を通る。
どこか最後に別れた時の美鈴さんのことを思い出し、ホールの入り口に腰掛け、しばらくボーっとしていた。
ふと聞いたことのあるメロディーがホールから聞こえてきた。
聞いたことのあるピアノの音だった。
僕は後ろを振り返り、ホールを覗いた。
1人の人影を確認した。
どこか懐かしい匂いが立ち込めていた。

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