そうだ、ソープ行こう

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オレの脱童貞報告をしたいと思う。
記念日は先週の水曜日。

とりあえずオレのスペックから。
29歳、童貞。
来月で魔法が使えるようになる予定だった。
身長170cm、体重45kg。
典型的なガリ男。
見た目は自分ではそこまで悪いとは思わないんだが、とにかく人見知りが激しく、女の子と私生活で会話などまともにしたことはなかった。
ちなみに年下、妹タイプ、低身長の子が好みで、重度の尻フェチ。

以前からソープで脱童貞は考えていたものの、いまいち踏ん切りが付かなくて実行出来ないでいた。
しかし、その契機はあまりにも突然やって来たのだった。

一人旅が趣味のオレは休みが取れる毎に日本中を旅してきたのだが、一人で景色を見ている時ってなぜかエロいことばかり浮かんでくるんだな。
で、その日、神戸市内を観光していたオレはふと思い立った。

(そうだ、ソープ行こう)

さて、思いついたものの情報が全くない。
東京なら吉原という場所があるが、さて、この辺りにそのような場所があるのだろうか?
すぐさまスマホのブラウザを起動させ、『神戸 ソープ』と検索してみる。
すると、どうやら福原という場所が東京で言う吉原らしい。
それならばと引き続き情報を検索するものの、パケ代が勿体ないので、一か八か直接街に行ってみることにした。
今思えば、なんて無謀なことをしていたのかと思う。
脱童貞という人生の記念日なのに・・・。

新開地駅で降り、とりあえず落ち着くために腹ごしらえ。
でも、味なんて全く分からなかった。
次にATMでお金を下ろそうと思うものの、予算すらよく分からない。
高校時代に読んだエロ本の情報ページによれば、確か高級店で5万くらいだったような・・・。
そんな記憶を思い出しつつ、とりあえず10諭吉下ろしておいた。
これくらいあれば足りるだろう。
いよいよ福原に行こう。
そう決意したオレは眩くばかりのネオンの街へと入っていった・・・。

とりあえず一回りしてみよう。
福原はもちろん、ソープ街を歩くのすら初めてのオレ。
ネットでしか見たことがない風景が目の前に現れて感動してしまう。
ポン引きのいる店は危険と考え、話しかけられても無視して進むことにする。
もっとも、電気屋などで店員と会話することも怖いオレに、話を聞くような余裕はなかったのだが。

そろそろ決めよう。
今ここで店に入らなければ、三十路童貞という無敵状態になってしまうのだ。
オレは決心した。
こんな決心をしたのは、ニートをやめて就職しようと思った時以来だろう。
オレはどことなく初心者向けっぽい雰囲気を出していた店に入ったのだった。

「いらっしゃいませ!」

自動ドアが開いたと同時に元気良く店員が応える。

(やけに元気がいいな、寿司屋かよ!)というツッコミをしつつ、きれいな店内を見て、まずは一安心。

40分から120分までいくつかコースがあったが、迷わず一番長いコースを選んだ。
今日は記念日、無礼講だ。
そのぶんたっぷりサービスしてちょうだい。
そんな気持ちだった。

写真指名は別料金だと言うので、この際だからと払って見せてもらう。
てっきり20枚くらいから選べるのかと思いきや、たったの2枚。
しかも2人とも好みのタイプではない・・・。

その時点でちょっと嫌な予感がし、店員に「他の子はいないの?」と聞いてみた。

すると店員は、「いや~、でもこの左の子なんかどうですか?指名がたくさん来ている子ですよ」とセールストーク。

気の弱いオレがそれに勝てるわけもなく、「じゃその子で・・・」と言った。
結局、値段は総額3万3000円ほど。

複雑な気分のまま待合室で待つことにする。
他に待合室にいたのは1人だけ。

(この店、流行ってないのか?地雷だったらどうしようか・・・)

そんなことを考えながらプレイボーイを読んでいた。
しかしその後、5分おきくらいに客は次から次へとやって来る。

(良かった、地雷店ではなさそうだ)

胸を撫で下ろすと同時に、客のほとんどがそのまま客室に入って行くのを見て、予約がデフォなんだと思い知らされた。

途中でトイレに立ち、ついでにチンコのチェックをする。
オレのポークピッツはこれから起こるであろう出来事に怯えているのか、すっかり干上がってしまっている。

(大丈夫だろうな・・・ちゃんと立つんだろうか?)

そんなことを考えていると、いきなり店員の声がオレの番号を読んだ。
いよいよ旅立ちだ。
小さく気合いを入れてオレは立ち上がった。
エレベーターの前まで店員に案内される。

「ごゆっくりどうぞ」という声とともに店員は消えた。

(これからは女の人と2人だけなんだ)

そう思うと急にドキドキしてきた。
そしてその時エレベーターが開いた。
姫が立っていた。
年齢はプロフィールでは23歳だったが、実際は20代後半くらいだろう。
ま、それくらいの誤差は承知の上だ。
ルックスは、まぁそれなり。

(こんなものかな)というのが第一印象だった。

挨拶もそこそこに部屋に案内される。
初めて見るソープの部屋の印象は、狭いだった。

雑談しながら姫が服を脱がしてくれる。
そして姫も自分で衣服(パジャマだった)を脱ぎ、2人はあっという間にすっぽんぽんになってしまった。
女性にチンコを見られたのはおそらく幼稚園以来だろう。
あまりに呆気なかった。
湯船にお湯を張る姫の後ろ姿見ながら・・・。

(目の前に女の子のお尻があるんだ、これは夢ではないんだ・・・)

そう考えていた。

姫の「どうぞ」の声でスケベ椅子に座らされる。
座り心地はあまり良くない。
でも泡まみれの姫の手で弄ばれ、チンコは早くもギンギンだった。
一通り洗ってもらったあと、マットプレイへ。
かなり気持ちいいという話をよく聞くが、オレにはあまり合わなかった。
姫もオレも痩せ体型だったので、いまいち相性が良くなかったようだ。

次はベッドプレイへ。
まずはたっぷりフェラしてもらう。
う~ん、初めての体験だから、上手いのかどうかよく分からないぞ?
チンコにはいつの間にかゴムが付けられていた。
うまいもんだ。
っていうか、ゴム自体初めての装着だけど。

「正常位と騎乗位どちらがいい?」

そう聞かれてオレは迷った。
尻フェチのオレはバックが一番やりたかったのだが、二択と来たか・・・。
結局、おっぱいの揺れを見たかったので騎乗位を選択。

そして、いよいよ挿入。

(あったかい・・・)

それが最初の感想だった。

今、オレはセックスしてるんだ・・・。
でもこれがそうなの?
オナニーの方が気持ち良くないか?

なんて考えてるうちにチンコは萎えてきた。
慌てて姫が、「正常位にしない?」と言ってくれる。
気を遣ってくれているのが手に取るように分かった。

股を開く姫のあそこにオレのチンコを押しつける。
チンコはするりと入っていった。
オレは必死に腰を振る。

(う、上手くいかない。難しい!)

姫は喘いでくれているが、とても本気とは思えない。
そこで姫に聞いてみた。

「バックで入れさせてもらえませんか?」

すると姫から思いもよらない一言が。

「もう1回、騎乗位でしよう」

聞こえなかったのか、嫌がられたのか・・・。
気が弱いオレは仕方なくそれに従う。
しかし、今回はだんだんチンコが熱くなってきた。
そして・・・オレはついにイッてしまった。
脱童貞の瞬間だった。

(帰れるんだ、これで帰れるんだ・・・)

頭の中にはアリスの『チャンピオン』が流れていた。

(さて、次は何してくれるのかな?)

そう思っていたのだが、それ以降は雑談ばかりで一向に二回戦の気配がない。
まさかそのまま終わるんじゃないだろうな・・・?
時間はまだあるのに。
しかし結局、雑談で終わり、しかも名刺も貰えず、中途半端な満足のまま時間が来てしまった。

いまいち納得できないまま東京に戻り、早速入った店と姫の情報を検索。
目に飛び込んできたのは、姫の名前と『地雷』の二文字・・・。
容姿は悪くないし、性格も悪くないと思ったが、はずれだったようだ・・・。

そういえば、尻フェチのオレは以前からソープでやりたかったことがあった。
シックスナインとアナル舐めだ。
そういや、キスすらしてなかったぞ・・・。

オレは早速、次の休み(今日)にリベンジすることを決めた。
まずは店の情報を徹底的に入手。
そして予約。
同時にオナ断ちしたのは言うまでもない。
そしてようやく予約開始の時間が来た。

「予約したいんですが、◯◯さん空いてますか?」

「今日は急遽休みになったんですよ」

(・・・)

しかし、そんなことでくじけるオレではない。
すぐに店情報を調べ始めた。
しばらく見ていくと、オレ好みの妹タイプの子は、あまりソープにはいないようだ。
そこで、今日は思い切ってヘルスに行ってみた。
今回も予約無しで飛び込んだのだが、これが大当たり。
出てきた子はまさにオレ好み。
本番は無いものの、DK、69もしっかりやってもらい、2回イケました。

雨降って地固まるとはまさにこのこと。
ヘルスなら値段も手頃で、これから通っちゃいそうです。
今でもキスの感触が残っています!

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