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昨年末に還暦を迎え、一応顧問という肩書きは残っているけど、会社には行っても行かなくても良い立場になりました。
本当のところは来てほしくないようですが・・・。
家では3年ほど前から次男夫婦と同居しています。
次男の嫁(純子)は29歳、仕事を続けるため、子供が出来てから同居しています。
朝、孫(3歳の男の子)を保育園に送ってから出勤、帰りに保育園に寄って帰ります。
仕事が遅くなったり用事がある時は私の家内が迎えに行きます。
次男夫婦と同居してからは家庭が賑やかで明るくなりました。
特に嫁の純子は明るくて気立てが良く、それにびっくりするくらいの美人で、こんな人と一緒に暮らせるだけでも幸せでした。
金銭的にもあまり困らないし、孫もよく懐いてくれて本当に幸せな老後を迎えていました。
変化があったのは今年の1月です。
次男がタイに転勤になったのです。
とりあえず単身で行って、しばらく様子を見て家族を呼ぶということでした。
仕事が暇になったこともあり、私は今まで以上に孫と遊んだり世話をしていました。
2月の中旬の土日でしたが、家内がコーラスの仲間と1泊2日で温泉に行った時のことです。
家内が出掛けた後、私は純子と孫を遊園地に連れて行き、弁当を食べて1日遊んで家に帰りました。
孫を風呂に入れて寝かせた後、私と純子は一緒にビールを飲みました。
よく考えてみると同居してから、夜に2人だけで家にいるのは初めてのことでした。
「お義父さん、今日はお疲れ様。一緒にビールを飲んでもいいですか?」
「どうぞどうぞ、純ちゃんと飲むと何倍も美味しいよ」
「今日は勇気(孫)も本当に喜んだし、私も楽しかったです。ありがとうございました」
「嬉しいな~。勇気や純ちゃんが喜んでくれたら本当に幸せな気分になるよ」
その後、色々話しながらビールを何本か空け、楽しい時間を過ごしました。
私は自分では意識していませんでしたが、いつの間にか純子に対して“好き”という感情が涌いていたのだと思います。
私は自分でも信じられないくらい大胆なことをしてしまいました。
トイレから戻った後、酔ったふりをして純子の側に行き、頬にそっとキスをしたのです。
長い髪のせいで直接肌に触れることは出来ませんでしたが、純子には私が何をしたか分かったはずです。
それから純子は固まってしまいました。
「ゴメン・・酔っているかも知れないけど、今の正直な気持ちが出てしまった」
「・・・」
何かこの瞬間、全て失ってしまうかも知れないという後悔と、もう後戻り出来ないという気持ちが混ざっていました。
私は純子の首を押さえ、唇にキスをしたのです。
(好きだ)という気持ちを込めてキスを続けました。
純子の気持ちはよく分かりませんでしたが、特に激しい抵抗はなく私のなすがままで、そのうち私の舌に応えてくれるようになりました。
そこからはもう完全に私のペースでした。
キスをしながら手をパジャマの中に入れて胸を愛撫すると身体が徐々に柔らかくなり、官能のスイッチが入ったのか、喘ぐような声も出始めました。
後戻りの出来ない状況でそこまで来たのですが、まだ最後までいくつもりはありませんでした。
キスだけで十分すぎるほど幸せでした。
その時、家内から電話が入りました。
無事に着いたという連絡と、何か変わったことはないかの確認でしたが、楽しく遊園地で遊んできたことだけを伝えて切りました。
家内からの電話で、その場はお終いになると思っていました。
しかし、純子の目は違っていました。
それは続きを求める、私を求める目でした。
私も覚悟を決め、純子をソファーに連れて行きパジャマを脱がせました。
もう5年ほどセックスをしていなかったので、ちゃんとできるのか不安な気持ちもありましたが、心配は杞憂でした。
私の射精が遅いからか、次男が赴任して1月経つので溜まっていたのか、純子は何度も昇りつめてくれました。
日曜の朝、台所の音で目を覚ましました。
ソファーの上で毛布が掛けられていましたが、昨夜のことをすぐには思い出せませんでした。
起き上がって「純ちゃん、おはよう」と言ったのですが、初めて自分が素っ裸なことに気づいて慌てました。
下着は洗濯機に入れたとのことですが、恥ずかしくて寝室に着替えに行き、頭を整理して戻ってきました。
「純ちゃん、昨日はありがとう、素敵だったよ」
「私こそありがとうございました、お義父さん、凄かったです」
気まずくなることを恐れていたのに、明るく言われて本当に嬉しかったです。
すぐに純子の側に行きキスをしましたが、孫が起きてきたので日曜はそれで終わりました。
そんな夢のような出来事のあと、10日ほど平穏な日が過ぎました。
私は自分の性的な欲望よりも家族の幸せの方が大切だと思っていましたし、そんなに性欲も強くなかったのかも知れません。
ある晩、家内が風呂に入っている時、純子が缶ビールを持って私の側に来ました。
「お義父さんは意地悪ですね」
「・・・」
「私は忘れられないのに・・・」
「私だって一度も忘れたことは・・・」
純子の目はあのときと同じように、私を求めるような目でした。
私は急いで純子のパジャマを下ろして挿入しました。
信じられないくらい一瞬の内に純子は濡れ、私も硬くなっていました。
家内は15分くらいは風呂から出てこないことは分かっていたのですが、5分くらいで純子はイッてしまいました。
それからは週に1~2回、私と純子は家内の目を盗んで家で愛し合っています。
また月に1回、純子は仕事を休み、ホテルでたっぷり愛し合ってます。
ところで4月に1週間、純子はタイに行って来ました。
仕事も辞めたくないし、2~3年なら単身赴任の方がいいという結論になったようです。
でもその結論には私の存在も大きいと純子は言ってます。
心も身体も通じ合っているのは私だけだと言ってくれます。
30歳も離れた還暦の爺さんなんかより若い息子の方が良いと思うのですが、激しいだけでは満足出来ないと言います。
でも純子も私もセックスに溺れているということはありません。
孫が中心の生活ですし、そんな日常に幸せを感じています。
もちろん私は純子のことが可愛くて大好きですから、息子がタイから帰って来るまで大切にしようと思うのですが、帰って来てからどうなるのかはよく分かりません。
その頃には自分が男として枯れていることを祈るだけです。
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