何も残せなかった夫婦生活

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俺が34歳、彼女が22歳の時、俺たちは知り合った。
というより交際を始めた。

当時、彼女には俺の友人のKと交際をしていた。
Kに会うといつも彼女のおのろけを聞かされていた。
そんなとき俺はKから友人として紹介された。
Kとの交際はほぼ1年近くだったと思う。

そんなKが他に彼女を作り、彼女はそのことで俺に相談に来ていた。
不幸にもKは彼女のところには戻ってこなかった。
その傷心を慰めているうちにお互い好意を持つようになり、その時から4ヶ月後に俺たちは一緒になった。

ひと回り歳の違う彼女は献身的に尽くしてくれた。
彼女のいなかった俺は、昼夜を問わず彼女の身体に魅了された。
平日の夜もそうだったが、休みの日などは午前中はお互い全裸のまま、お互いの身体を貪り合った。
今から思えばまさにオスとメスであった。
Kに教えられたのかフェラも上手いし、彼女が俺の身体の上になって腰を振るのもなかなかのものであり、俺は射精をしない日などなかった。
俺は彼女の頭の先から足の指先まで隅々まで彼女の身体を舐めまくった。
女に飢えた男として。
エロ本などで仕入れた情報を実行しようと、そのすべてを彼女に当たった。
剃毛、アナル舐め、カーセックス、野外露出、ノーパン、ノーブラでの外出、全裸撮影など、どんなことも彼女は従ってくれた。
一時、俺のPCの壁紙は彼女の全裸写真だった。

ある日仕事から帰ると、一枚の置き手紙が・・・。

「私のこと探さないでください。
申し訳ないけど、離婚届けに印鑑を押して提出してください。
今まで短い間だったけど、男と女の交わりをいろいろ教えてくれてありがとう。
一生懸命頑張ったつもりです。
でも貴方と生活した日々を思い起こすと、男女の営み以外なにをしたんだろうと思い出すことが出来ません。
貴方に貫かれて恥ずかしくも喘ぎ声を出し、汗を流しながら交わっていた日々、女としてのあの時の喜びも教えていただきました。
でもそれだけだったんです。
もうこれ以上、貴方にそのことだけで一緒に暮らすことは出来ません。
私が悪かったんですね。
貴方を愛していると思っていたのは、実は女として男である貴方からその喜びを味わいたかっただけだったんですね。
これから先どんな男性と巡り合うか分かりませんが、心を満たしてくれる、満たしてあげられる男性が現れることを夢見て、しばらく一人で自分を見直してみようと思っています。
貴方のことだからきっと素敵な女性が現れることでしょう?幸せにしてあげて下さいね。
最後に、貴方と交わっていた時の喜びは決して演技などではありません。
・・・貴方とのセックスは最高でした」と。

失ったものはとてつもなく大きく、立ち上がることさえ出来ませんでした。

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