土曜の昼下がりの情事

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七月最終の土曜日の午後だった。

帰ろうとして廊下に出ると、そこで、ばったり美由紀と出会った。
美由紀は私の係にいる三十三歳独身女性だ。

「帰るの・・・?」と言うと、
「ええ、帰ります。これから、中広の伯母の家に、このウナギを届けに行きます」と彼女は云う。

「それでは、外は暑いから、車で送っていってあげよう・・・」と云うと、
「えぇ!ほんと?嬉しい・・・」と言って美由紀は微笑んだ。

車を走らせた。
外は真夏の午後の太陽で車の中も相当に暑かった。

「随分、暑いね。暑いから、涼しい所で休んでから行かない・・・」

私は誘いかけると、美由紀は黙って上目遣いで運転している私を見つめた。
それは暗黙の了解・・・という美由紀の色濃い眼差しであった。

車は吉島の「上海」の暖簾をくぐり、薄暗い駐車場に停車した。
明るい昼間にこうしたホテルに入るのは初めだった。

美由紀も「係長さんは、案外、勇気があるのね・・・」と言った。

エレベータを下りて、部屋のドアを開けて中にはいると、その部屋は、上海の名にふさわしい中国風の壁や家具であった。
身体が汗ばんでいた私は「シャワーを浴びて汗を流しくるよ・・・」と言って浴室に入り、汗を流して出てきた。
美由紀にもシャワーを浴びるように勧めると、美由紀は、恥じらいながらも、その言葉に応え浴室に消えていった。

私はベッドに腰掛けテレビを見ていたが、浴室のガラス戸には、美由紀が下着を脱ぐ様子がぼんやりと写っていた。
私はそっとガラス戸に近づきドアを少し開けてみた。
美由紀は下着を脱いでいた。
そこには三十三歳の中肉で豊かな女の柔肌で包まれた裸体が眺められ、それは脱衣場の鏡にも映し出されていた。

その美しい全裸は浴室の中に姿を消した。
私はいたたまれず、そっと浴室のドアに近寄り、耳を傾けて中の様子を窺った。
湯を浴びている音が聞こえる。
私は急いで自分の下着を脱ぎ捨て、裸になって浴室のドアをそっと開け、足を踏み入れた。
美由紀はドアに背をむけ、浴槽に向って座椅子に腰掛けて体を流していた。
初めて見る美由紀の全裸の後ろ姿であった。
胸が激しく高鳴っていた。

美由紀はドアが開いたのに気づいて振り向いた。
そこには男が裸で立って、その股間には、黒い陰毛の中に赤銅色をした肉棒が固く聳え立っている。
美由紀の目は、本能的に男の股間に注がれていた。

美由紀は咄嗟に「まぁ、イヤ・・・、恥ずかしい・・・、やめて・・・」と云って目を逸らし、恥じらいの姿で前屈みにうつむいた。

私の目は、妻よりも五つも若い娘の綺麗な全裸に注がれた。
湯を浴びた三十三歳女の美しい全裸の後ろ姿だった。
美由紀が、生まれて初めて男に見せる全裸の肢体でもあった。
私は躊躇することなく美由紀の後ろに座って、手を美由紀の肩にあてると同時に、私の硬直したものが美由紀の柔らかい尻朶にあたった。
私は、美由紀の背中に触れた。
妻とはまたと違う若い女の柔らかい肌だった。
背中からヒップの辺りをシャワーで流し、更には後から手を胸に回し、乳房の辺りも流した。

柔らかい乳房に触れて揉んでみた。
妻の乳房よりも豊満だった。
私は、美しい均整のとれた三十三歳の、もっとも美しい女の肢体に酔い、快感が股間を凄く襲ってきた。
いつも勤務中は、机に向かって真面目に執務をしている美由紀の姿を、裸に重ね合わせ眺め想像していたあの娘の裸身が、現実に目の前にあった。
夢に見た全裸の美由紀を現実のものにした時だった。

美由紀を浴槽に浸からせた。
美由紀は乳房をタオルで隠して湯に浸かった。
均整のとれた両足が伸び、太股のつけ根には黒々とした陰毛が湯になびいていた。
この日、生まれて初めて男に見せた浴室での美由紀の全裸で、湯を浴びた三十三歳の女の美しい肌であった。
私はこの均整のとれた美しい脂のった三十三歳女の肢体にみとれながら、やがて、この柔肌を硬くそびえ立った男塊で、男を知らない女の肉襞に貫き通し、美由紀を男が授ける快感の波に泳がせ、彷徨わせ、愉悦の底に誘い込んでいった土曜昼下がりの情事だった。

その興奮は夜になっても納まらず、三十八歳の私はその夜、妻の着ているすべてを脱がせて全裸にして、くまなく眺め、再び妻のるつぼにのめり込んでいった。