永遠の誓いを刻んだポージーリング

この体験談は約 9 分で読めます。

当時俺は高校2年生。
通っている学校はちょっと特殊なシステムなところで、いわゆる大学のようなところでした。
知ってる人はすぐ分かる高校かもなところです。
今は他の高校と合併して名前が変わりました。

春を過ぎて学校に臨時教諭?(正式に採用されてない契約社員みたいな感じのやつ)がやってきたのですが、それが若い女の先生でした。
なんでも、大学を出たてで、俺たちとは全然歳が離れていないようで、背が小さくて、胸が貧乳の国仲涼子みたいな人でした。
年齢も若くて俺たちと近い年齢だったから、みんな友達感覚で先生と話してました。
先生は『あやちゃん』って愛称で呼ばれてました。
あやちゃんは若くて可愛い先生だから、生徒たち(特に男子)から人気がありました。
それに男の先生たちにもありました。
俺があやちゃん目当てで職員室に遊びに行くと「チッ」って舌打ちされたり、軽く睨まれたりすることもありました。

あやちゃんの担当科目は社会科。
俺が2年の時は、あやちゃんの政治経済と倫理を1年間受けました。
やっぱ先生の気を引きたくて勉強は頑張ったし、テストでも社会科だけ学年トップを死守し続けました。
そうしてるうちに結構仲良しになってきて、テストで98点とか取ると・・・。

「あと2点だったねー、おしいねーK君wまー、遊んでばかりいないで君も勉強頑張りなさいww」
「ちょwwwwおまwwwなにあのカルトQwwwwwあんなの受験に出ませんよwwwwww」

そんなやり取りをしたり、反対に100点取ると・・・。

「うわ、テスト超簡単過ぎwwwこんなん小学生でも100点取れるってwwww先生テスト真面目に作ってくださいwwww」
「うわムカつくwwww次、絶対難関私大編出すわwwwwww」

・・・というやり取りをする仲になりました。

最初は職員室に押しかけにいって雑談したり、オススメの本(哲学、心理学、社会学など高校生には難しかった本。先生はこんなの読んでるんだぞ、ガキの君にはわかんないだろって思惑が見え見え)を貸してもらったり、そういう感じでコミュニケーションとってたんですけど、途中からは携帯の番号とメルアド聞いて、それで連絡を取るようになっていきました。
携帯とかメールで話すことって言ったら、職員室でする雑談の延長なんですけど、それが面白くて仕方なかったです。
学校いる間は職員室で、帰宅すると携帯であやちゃんと連絡とってました。
俺の特技ってのが料理と足ツボマッサージ(痛いところを見ただけでどの臓器が悪いか当てられます)なんですけど、携帯では特に料理の方であやちゃんと色々話したりしてました。
『◯◯の美味しい作り方の話~』って感じで、あやちゃんが帰宅する頃の時間になると『今日の夜は何作るの?うちはカレーだったー』とか、そういうメールを送ったりしました。

その頃はもう、あやちゃんは先生って言うより親友に近い存在だったかもしれません。
夏休みに入ってから、あやちゃんにこんな感じのメールを送りました。

『ちょwwwもうちょっとで姉貴の誕生日wwwwwプレゼントどうしよwwwwwあやちゃん女なんだからプレゼント選び手伝ってくださいおながいしますwwwwww』

そしたら『シスコン乙wwwwwwまー、手伝ってやるよwwwwうぇうぇwwww』という感じの返信(もちろんVIP風なのは脚色です)が。

なんと姉をダシにして買出しという名目なんですが、デートが出来ることになりました。
もちろん俺は童貞でしたし、彼女いない歴=年齢でしたし、これが人生で初のデートでした。

デート当日、某難波が待ち合わせ場所でした。
メールで場所と時間を決めて、そこで落ち合う段取りでした。
俺は歯磨きをして、鼻毛チェックして、眉毛整えて、ワックスで髪を立てて、とにかく出来る限り“おめかし”しました。
いざ、待ち合わせ場所へ行こうとして、ちょっと遅刻してしまいました。
んで、「ごめーん」って謝りながら待ち合わせに行きました。
あやちゃんは怒った風に「遅い」って言って来ましたが、そんなに怒ってはいませんでした。
あやちゃんの格好は普段見るスーツ姿じゃなくって、キャミにタイトスカートにミュールって感じのくだけた姿でした。
すごく新鮮に見えました。

「こうして二人歩いてると恋人って勘違いされるな」って笑って言ったら、軽くチョップを貰ったりしました。

それから夏休みの間はちょくちょく会ってデートするようになりました。
主に行くのは食事とか映画でしたけど、USJとかプールにも行きました。
夏の終わりにはラブホに行って、ついにエッチする仲になりました。
あやちゃんも処女でした。

お互いに初めてで、なかなかチンコが中に入らなくて、笑いながら「はいんねーwwwwどうなってんのこれwwww」「お前のチンコが柔らかすぎなんじゃねwwwwww」とか言ったりしました(一部脚色)。

最後はコンドームにリンスを塗ってやったらすんなり入りました。
童貞卒業の初体位は風呂場で立ちバックでした。

体が小さい彼女のあそこはとてもきつくて、奥が浅かったです。
小さいお尻を抱えてゆっくりピストン。
ぎゅーっとチンコが圧迫されてあっという間に果ててしまいました。

「こういう仲になっても、やっぱり学校では先生と生徒でいようね、けじめはつけようね」って約束しました。

そうして二束のわらじの生活は一年ほど続いたんですが、次の年、些細なメールから関係が終わりました。
メールで好きな歌手の話題でGLAYが好きだの好きじゃないのって話になって・・・。

あや「あんな奥さんと別れて他の女と一緒になるような男にバラード歌って欲しくない」

俺「いや、そういう愛の形もあるし、GLAYは良い歌出してるよ」

・・・とか、そんな感じで。

いつもなら妥協してすぐに喧嘩は終わるのに、彼女はいつもと態度が違いました。

あや「ああそう、じゃあもう別れよう。K君、この間◯◯で女の子と一緒に歩いてるの見たし。そっちと仲良くしてたら」

そんな感じのことを言われました。

俺は(゜Д゜)ハァ?みたいな感じでした。
ちなみにその一緒にいた人は俺の姉貴です。
先生もそれは分かっているはずなんですが・・・。
すでにメールは着信拒否、電話も着信拒否されていました。

次の日、あやちゃんを問い詰めようと職員室に押しかけました。
職員室に行くと、あやちゃんはいつもとは違う様子でした。
妙に他人行儀な感じの。

「もう電話もメールもしてこないで。あなたは私には必要な人ではなくなった」と言われました。

茫然としました。

「あの時のは俺の姉貴で俺は浮気していない」って言いました。

あやちゃんはそれを制止して・・・。

「もともと教師と生徒なんて、そういう関係が間違ってたと思う。もうこんなのは終わりにしよう」

冷たく言いました。
俺は気を取り直して、少し大人ぶった態度で笑いながら「ああ、じゃあもういいよ、ありがとう」って言いました。
ぎこちない笑いだったと思います。
なんの気まぐれか、あっさりと二人の関係は崩れてしまいました。

別れを切り出された夜、人生で初めて不眠症と拒食症と常時倦怠感を味わいました。
常に胸焼けを起こしているような感じで呼吸がし辛い感じです。
俺のほかに不眠症ってなったことある人いますかね。
あれは辛いですよね・・・眠くて寝たいのに1時間置きに目が覚めるんです。
辛いです。

それから俺とあやちゃんの接する態度が変わりました。
俺もあやちゃんも互いに無視し、近くに居ても視線を合わせなくなりました。

3年の秋頃、一人難波に買い物に行ってた時に、偶然、あやちゃんを見かけました。
あやちゃんは男と一緒でした。
良く見たら学校の同じ社会科の教師でした。
はじめは学校の用事で何か買出ししてるのかと思いました。
でも、それにしては嬉しそうに男の腕を組んで歩いています。
俺はそれを見てその場で固まってしまいました。
時間が止まったように、本当に何もかもが止まってしまったんです。
ずっと彼女のことを見ていると、その視線に二人が気づきました。

「おー、Kじゃないか」

男のほうが楽しそうに声を掛けてきました。

「先生、デートですか?」

「いやー、そう見えるか?あっはっは」

握り締めた両手の指の爪は血が出て痛いほど皮膚に食い込んでました。

「仲良さそうで良いですね」
「このこと周りに言っちゃ駄目だぞ」

「もちろん誰にも言いませんよ」
「お前もこの辺りで買い物するのか?」

「今日はたまたまです」
「そうかー、あんまり学校の子に会ったらよくないからなー」

「もっと遠くでデートしたらどうですか」
「そうだな、今度はUSJ行くんだ」

あー、なるほど、そういうことかと思いました。
他にもオキニの男が居たんですね、先生。
大人はきたねーなと思いました。
それから彼女のことは吹っ切れました。
これまでどこかウジウジ想いを抱えていたんですが、風がふっと全てを吹き飛ばしてくれたような、そんな気持ちになりました。

大学は住んでいるところの近くに進学しました。
勉強もバイトも頑張るから・・・ということで、一人暮らしを許してもらって、アパートを借りて一人暮らしを始めました。
2年の終わりに成人式があり、終わったあと、高校のクラスで同窓会がありました。
うちはDQNが多かったんですが、そいつらはDQNに磨きがかかっていました。
なんというか、チョビ髭生やしたオレンジレンジがいっぱい居ました。
そのとき仲の良かった女子に教えてもらったんですが、あれからあやちゃんがすぐに彼氏と別れたことを知りました。

数日後、俺の携帯に見知らぬところから着信がかかってきました。
取ると、出てきたのはあやちゃんでした。
なんでも、あの女子から俺の連絡先を聞いたと言うのです。

「今更何の用?って言うよね、やっぱり・・・」

「言いたいこと分かってるじゃないですか、先生」

“よりを戻したい”と先生は言いました。

「お断りですね。今更、付き合っていた男が駄目だったからって、昔の男に乗り換えようなんて虫が良すぎだと思いませんか」
「ごめんなさい。将来性で乗り換えたと思われても仕方ないよね・・・」

「思われても仕方ない?(゜Д゜)ハァ?実際そうなんだろ。なんだよ、その言い方」
「ご、ごめんなさい・・・」

「第一、今が駄目だったから前の彼氏でいいやってナニソレ」
「今でもK君のこと好きだから・・・」

「嘘つくなよ!もっとマシな嘘つけよ!」
「嘘じゃないよ!」

「見え透いた嘘だな」
「そうだよね、あたしみたいな女信じれないよね」

「ああ信じれないね。男の財布でほいほいケツ振るような女なんか信用できない」
「ごめんね・・・ほんとにごめんね」

「謝って済む問題じゃないだろ!」

声を聞くたびにムカムカしてきて、まだ話も終わらないのに電話を切ってしまいました。
そしてあの時された事と同じように反対に着信拒否してやりました。

でも実は俺、まだ先生のことが好きだったんです。
だけどこのままよりを戻したらまた裏切られるってそんな不安と、男に取られた悔しさと、乗り換えていったあやちゃんへの怒りがあったんです。
だから首は縦に振れませんでした。
戻れるなら昔のあの頃に戻りたかったです。
また最初の白紙から始め直して恋をしたかったです。

それからすぐに先生がリストカットしたと電話がありました。
俺の実家から。
あやちゃんは俺の実家に電話をかけようと悩んでいたそうです、病的に。
でもどうしても出来なくてリストカットをし、幸いにも死ぬ直前に見つかって病院へ。
持ってた実家の連絡先を見つけた親御さんが俺の実家に連絡し、それが俺に来たということです。

すぐに病院に向かうと、病室で向こうの親御さんと会いました。
自分が捨てられて、そのとき初めて俺にしたことの重大さを知ったこと、後悔していたこと、やり直したいこと、そういったことを言っていたと教えられました。
彼女は精神科に通っていて、どうしようもない状態にまでなっていたそうです。
向こうの親父さんは俺に詰め寄って、娘を支えられるのは俺しかいないから、なんとかお願いできないだろうかって頼み込んできました。

「もう自分たちの力では無力で支えきれない」

そう言われました。

胸の奥で熱いものを感じました。
というか、“俺はなんてバカなんだ”って思いました。
一度失った彼女を、また今度も失いかけたからです。
心の中じゃもう好きで好きで仕方ないのに、かっこつけた理性でストップさせていた俺は心底バカだと思いました。

それから俺は面会時間中、ずっと彼女の手を握って彼女が起きるのを待ってました。
彼女の手は柔らかくて温かくて、懐かしい感触がしました。

何時間か経って彼女がようやく目を覚ましました。

カーテンで仕切られたベッドに寝る彼女。
親御さんたちは俺に任せて帰っていて、二人っきりでした。
寝たきりの彼女はゆっくりと俺のことを見つめて、それから触っている手を見つめて、また俺の方を見て言いました。

「・・・顔、大人になったね」
「久しぶりだからな」

「・・・わたしのこと怒ってる?」
「怒ってない」

「ねえ」
「なに」

「あのさ」
「うん」

「やり直せないかな、わたしたち」

「・・・あれから考えたんだ俺」
「うん」

「俺、変なプライドがあって避けてたんだけど、本当はあやちゃんのことが好きなんだって。俺は本当に好きなあやちゃんをまた失ってしまうところだった。俺はあのときは教師と生徒の関係で迷っていたあやちゃんを強く引き止めることが出来なかったね。俺の方こそ謝るべきだったと思う、ごめん」

あやちゃんは堪えていた涙をどっと流して泣き出しました。
それにつられて俺も我慢が崩れて滝のような号泣。

「謝るほうは私の方だよ・・・K君は何も悪くないよ・・・」

「俺、何があやちゃんのために良いのか判らなかったんだよ。ごめん。でも、もうあやちゃんを失いたくない」

「私ももうK君のそばにずっと居たい」

もう涙も鼻水も出まくりです。
顔もくちゃくちゃになって二人で泣きました。

あやちゃんはそれから2週間して退院しました。
病院で見た時よりだいぶ血色も良くなって戻ってきました。
精神的にも落ち着いて、リストカットする気も無くなったようです。

『ポージーリング』というのをご存知でしょうか?
指輪の内側に誓いや願いを刻んだリングのことです。

“ずっと一緒に愛し合う”

そういう誓いを刻んだリングを二人で交換しました。
今はそれを左手の薬指につけています。
まだ俺は学生なので結婚は先の話なんですけど、いつか結婚する日まで永遠の誓いの代わりにリングを交換したんです。
本人もそれで満足したようで、「もう手首は切らない」って言ってくれました。

彼女は今はまた元気になって教鞭をふるってます。

「なんですかそれ、先生結婚してるんですか?」

彼女は薬指の指輪を生徒に指摘されるたびに嬉しそうに報告してきます。
今はマジで幸せです。

タイトルとURLをコピーしました