精神薬のせいで射精困難に陥った僕

この体験談は約 4 分で読めます。

僕が心身症と診断されたのは30歳の頃です。
最初は、緊張すると下痢をしました。
その後、緊張すると下痢と目眩が起きるようになってきました。
上司に呼ばれただけで緊張して目眩を起こし、まともに話も聞けませんでした。

心療内科を受診した結果、下痢止めと抗うつ剤が処方されました。
処方された薬を服用すると、薬が効いたのか下痢も目眩も治まりました。
気力も湧いてきて、性欲も以前に比べて強くなった気がしました。
以前から続けていたバドミントンも、より攻撃的なプレーになったと周囲から言われるようになりました。

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そこで病気の時は疎遠になっていた彼女の久美を、やや強引にデートに誘いました。
遊園地で遊んでからディナー、そして強引にホテルに入るお決まりのコースです。
2人で風呂に入り、いざセックスとなりました。
最初は普通で、久美も普通に喘ぎ声を出していました。
どのくらい時間が経過したのか不明ですが、久美が「久美のこと何度イカせたら気が済むの?」と言ったので、「まだまだこれから」と言いながら、これまでにない速さで腰を動かしました。
すると久美の喘ぎ声が、「キャ~!」という連続した叫び声に変わっていきました。
それでも僕が猛スピードで腰を動かし続けると、久美はしばらく連続して叫び声を出していましたが、いきなり声が止まり、「もうやめて!」と叫びました。
やめずに僕が続けると久美が真顔で、「本当にやめて!!」と叫ぶので、仕方なく久美から離れました。
この時の久美は極限までイキまくっていたのでしょう。
しかし、一方の僕はイク気配すらありません。
ホテルから出る時に久美はフラフラしていて、まさに精魂ともに尽き果てたという感じでした。
しかし僕は一度もイッていません。
その後も久美と何度かセックスをしましたが、何度しても同じで僕がイクことはありませんでした。
マスターベーションを試みてみましたが、全くダメでした。

僕は旺盛な性欲がありながら全く射精ができず、次第にフラストレーションが溜まっていきました。
そこで別の女ならどうかと思い、久美には内緒でソープに行ってみました。
ソープ嬢は最初は演技で喘ぎ声を出していましたが、僕が全力で腰を動かしだすと次第に乳首が立ちはじめ、本当に感じているようでした。
ソープ嬢は、「イクッ!!イクッ!!」と叫んでいました。
それでも僕は全くイク気配がなく、途中でしらけてしまって行為をやめました。
するとソープ嬢はそのまま寝てしまったのです。
少ししてソープ嬢は、「あ、ごめん」と言って起きました。

「貴方の固すぎ。もしも相手が処女なら痛くて可哀想ね」

ソープ嬢にそう言われました。

「僕はまだイッてないんですけど」

するとソープ嬢は、「私に任せて」と言って僕を仰向けにすると、ローションを使ってペニスをしごきはじめました。
さすがにプロ、しごきの速さは凄かったのですが、結局ダメでした。
ソープ嬢は全力でしごいてくれましたが、「ごめんなさい」と諦めてしまいました。
最後にソープ嬢に言われました。

「彼女、いるでしょう?彼女の時はイッたふりをしてあげなさい。じゃないと彼女が可哀想よ」

結局、ソープでも僕は射精ができず、解消されない性欲とフラストレーションをどうすればよいのかわからず悩んでしまいました。
そこで、話しにくいことですが、診療内科の先生に相談をしてみました。
すると男性の先生は、「それは羨ましいですねー」と言って真面目に取り合ってくれません。
別の医者に相談しようと思い、病院を探しました。
そして、やや大きめの病院で精神科を受診したのです。

診察室に呼ばれると、居たのは女医でした。
35歳くらいに見えました。
僕は動揺してしまいました。

「今日はどうしました?」

思い切って開き直り、これまでの経緯を話しました。
もちろんソープのことは話しません。
すると先生は、「それは辛い思いをしていますね。今、服用している薬の名前はわかりますか?」と優しく対応してくれました。
そこで持っていた薬を先生に見せると、薬の情報を見せてくれたのです。

「副作用のところを見てください。ここです」

先生が示してくれた欄に『排尿困難』とありました。
そういえば立小便では排尿がうまくいかず、便器に座って思いっきり腹圧をかけるとやっと排尿ができる状態でした。

「ここには表示されていませんが、排尿困難と共に『射精困難』も伴います。泌尿器科の先生の中には、この副作用を早漏の治療に利用することもあります。その場合でも多くて1日1錠ですね。今はもっといい薬がありますから薬を変えましょう」

新しい薬に変えてから少し経った頃、久美とセックスをしました。
すると、少し苦労しましたが、やっと射精できたのです。
終わった後に久美に言われました。

「良かった、久美じゃだめなのかなって思ってた」

「知ってたの?」

「なんで久美に相談してくれなかったの?」

「ごめん」

「これからはなんでも久美に相談してね。ほんとバカなんだから」

最後になりますが、その後、僕と久美は結婚しました。

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