高1の妹が合格祝いにファーストキスをくれた

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俺が大学に合格したときのこと。
俺と妹は特別仲がよかったわけじゃないけど、悪くもない。
妹は俺と違って優等生とまではいかないものの真面目で、学校の先生の評判もそう悪いほうではなかったらしい。
俺の前では結構世話の焼ける妹だったんだ。
CDが欲しいとか遊びに来ていく服が欲しいとか言うんで、俺が親に嘘をついて小遣いをせびったりしてた。

合格発表の日、俺は1人で行こうと思ってたんだが、妹が「一緒に行きたい」と言い出して、ついて来た。
大学へは乗り換え無しで電車で40分ほど。
休みだというのに電車はかなり混雑していた。
すし詰めとまではいかないものの、妹の体と密着してしまうほど。
当時、妹は高校1年生だったんだが、もう成長は止まっていたのか、身長が150センチなかった。
(今でも155センチくらいしかない)
俺は180を越えていたから、向かい合って密着すると、妹の顔は俺の胸にうずまる格好になる。
この時まで、妹とこんな体勢になることなんてなかったから、正直ドキドキだった。
俺もそこそこ女性経験はあったし、妹とも下ネタを話したりしたこともあって、その時は別に何も感じなかったが、こうやって密着すると、改めて1人の女として感じてしまった。
とはいえ、この場で抱き締めるとか痴漢行為をしようとか思うわけもなく、女を感じていただけだったんだ。

家から3つ目くらいの駅でまた相当の人が乗ってきて、さらに俺と妹は密着した。

「大丈夫か?」

「ちょっと苦しいけど、大丈夫」

そう言っていた妹が、しばらくするとなんかもじもじ動き出した。

「どうした?」

「うん、ちょっと・・・」

言葉を濁してはっきり答えない。
俺は少し首を傾げたが、(トイレでも行きたくなったか?)と思い、そう気にしていなかった。
すると、「はぁん」と妹がやけに色っぽい声を出した。

「どうした?」

「うん・・・」

やはり返事をしない。

(もしかして・・・)

妹の腰を抱き寄せるように手を回し、お尻の辺りまで手を下ろしたら、痴漢の手が妹のスカートの中に入っていた。

「こら!てめぇ!!!」

俺が怒鳴ると痴漢はびっくりしたんだろう、触っていた手を必死に戻そうとしたが、パンティの中まで入っていた手はパンティに絡まり、簡単に抜けなかった。
俺はその手をしっかり掴み、振りほどこうとする痴漢の腕を力いっぱい捻じりあげた。

「いたたた・・・」

痴漢が声を上げる。
妹の背後2人目のやつだ。
俺は腕を強く握ったままそいつを凝視した。
周りの人たちも痴漢がいたことに気づいたようで、ざわめきはじめる。
妹は自分が被害者だとばれるのが恥ずかしかったらしく、下を向いて黙って歯を食いしばっているようだった。

次の駅で俺は痴漢の腕を掴んだまま電車を降りた。
妹も一緒に降りてきた。
何人か同じ駅で降りる人たちは、俺が痴漢の腕を握り締めているのを確認した後、「警察呼んできてあげるよ」と言って駅長室へ向かってくれた。
俺に腕を握られた痛みのためか、捕まったためか、痴漢はその場に片膝をついた。
髪の毛には白髪が混ざり、いかにもうだつがあがらなそうな中年男性だ。
しばらくすると鉄道警察らしき人がやってきた。
男も警官を見て観念したのだろう、俺に掴まれた腕からも力が抜けていくのがわかった。

俺と妹はそのまま男と一緒に警察官の詰め所へ行って、住所や名前を聞かれた。
まあ現行犯逮捕だから相手も観念せざるを得ない。
そこで家にも連絡を入れ、親がすぐに迎えに来ることになったが、痴漢された妹を1人残しておくわけにもいかず、親が来るまでその場で待っていた。
どうやら警察署に行くことになるらしいが、それは両親が来てからということになった。

1時間ほどして両親が駅に着いた。
2人とも相当焦って来たようで息遣いが荒い。
母親は妹に近づくや否や抱きついて、「大丈夫だった?怖かったでしょ、もう心配ないからね」と言いながら髪を撫でていた。
父はそれを見ながら俺に、「お前が捕まえたのか、よくやってくれたな」と一言つぶやいた。
正直、それまでの人生で罵倒されたことはあっても、感謝されたことなんて記憶の片隅にもない俺にはなんか居心地が悪かった。

で、警察署には両親が付き添い、俺は合格発表だけ見て、家で待っていることになった。
大学は一応合格、まあ3流大学と言われるところだけど。
家に帰るとまだみんな戻っておらず、俺は自分の部屋で横になり、音楽を聴きながら寝てしまった。

時間にして2時間ほどだろうか、顔になんか物がくっついている感触で目が覚めると、妹が俺の頬にキスをしていた。

「おわ?!」

「あ、起きた?大学受かってたでしょ?」

「ああ、受かってた。ってか、何してんだよ」

「おめでとうのキス」

「なんでキスなんだよ、兄妹で」

「え~、私のキスはいらない?」

「いらん」(きっぱり)

「そんな・・・」

「あのなぁ」

「なんてね、ご飯できてるよ。今日はお兄ちゃんの好きなエビフライ」

「ああ、飯ね、今行く」

「早く早く」

「なんだよ、寝起きはすぐ動けないんだって」

「早くしないとエビフライ冷めちゃうじゃない」

「分かったから手を持つな」

そんなやり取りをしながら部屋を出て食卓へ行くと、テーブルの上にはエビフライどころか寿司や刺身、茶碗蒸しなど、俺の好物がずらっと並んでいる。

俺「たかだが大学に受かったくらいで」

父「いや、まああれだ、電車のな、今日はお前が主役だ、ビールも飲んでいいぞ」

親としては俺に気を遣ってくれたんだろう。
今まで警察に行く時は俺を引き取りに行くときだったりしたし。

妹「ねぇねぇお兄ちゃん、早くエビフライ食べてよ~」

俺「なんだよ?さっきからエビフライエビフライって」

母「今日はね、幸子が初めて揚物をしたんだよ」

妹「お兄ちゃんにありがとうの気持ちをこめたエビフライだからね」

俺「ああ、そうなんだ」

とりあえず何もつけずにそのまま食べてみる。
いまいち揚がりが悪いが、妹の期待いっぱいの顔を見てるとそうも言えず、黙って全部食べる。

妹「どう?」

俺「うん・・・まぁ初めてにしてはよくできてるんじゃない」

妹「美味しくなかった?」

俺「ま、何事も練習だよ」

妹はちょっと俯いていたが、俺が次のエビフライをとって食べているのを見て少しは機嫌が直ったのか、自分もご飯を食べだした。
食事は何事もなく進み、親父も俺の今日の行ないが嬉しかったのかご機嫌にビールを飲み、俺にもついできた。
俺はまだ高校生だったが、普段からよく飲んでいたこともあり、2人で5~6本空けた。

ほろ酔い加減の俺は食事を済ませると、とりあえず自分の部屋へ戻り、ベッドに横になる。
上機嫌な両親を見ながら飲む酒もいいもんだなと変に大人な考えをしてみたり。
そこへ妹が入ってきた。

「お兄ちゃん、起きてるよね?」

「ああ、どうした?」

「ん~とね、ホントは一緒に合格発表を見て、合格してたらその場でと思ってたんだけど・・・」

「何が?」

「お祝いだよ~」

「ほぉ、何くれるんだ?」

「ちょっと目を瞑ってて」

「なんで?」

「いいじゃん。ちょっとだけだから」

「ふ~ん、まいっか」

そう言って目を瞑る・・・ふりをしてじつは薄目を開けていた。
薄目だからよくわからないが、妹はお祝いらしき物を持ってはいない。
(???)と思っていると妹の顔が段々近づいてくる。

(ん?もしかして)と思う間もなく、妹は俺にキスをしてきた。

「お前、何するんだ?」

「へへ~、しちゃった、しちゃった」

(なんかハートマークが顔に出てるんですけど)

「しちゃったじゃねぇよ、お前、兄妹で何考えてるんだ」

「だって~兄妹だから、こういう時しかできないじゃん」

「いや、普通の兄妹はしないって」

「分かってるよ、兄妹だからしちゃいけないって・・・これ以上のことは」

「いや、これ以上もこれ以下もないの」

「幸のファーストキスは兄ちゃんにあげるって決めてたんだ・・・」

「あのなぁ・・・」

この後の言葉が続かない。
確かにお兄ちゃんっ子ではあると思っていたが、そこまで考えていたとは。

「安心して。これ以上はしないから」

「当たり前だろ!早く風呂入って寝ろ!」

「は~い」

そう言って妹は部屋を出ていった。
それ以来、特に変な関係になるわけでもなく、以前と同じようなそこそこ仲のいい兄妹として生活した。
そんな妹の結婚式が今度の日曜日にある。
何もこんなくそ暑い時期にと思いながら、昔話を思い出し、妹が幸せになってくれるのを祈っている。

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