想像力のゲーム

この体験談は約 45 分で読めます。

先月の休みの日のことです。

本当はその日、彼氏と遊びに行くはずだったんだけど、前の晩につまらないことで口論になって、結局大喧嘩。
泊まっていくはずだった彼氏は怒って帰ってしまったのです。

それで次の日、しょうがなく部屋で一人でごろごろしてたんですけど、退屈でしょうがなかったので(ちょっとした興味もあったし)ぐぐって探した2ショットチャットに入ったんです。
どこのチャットだったかはもう忘れちゃいましたけど、背景が黒だったのは覚えています。

地域別に別れていたので、私の住んでる地域を選択して部屋を作って待っていました。

「退屈なのでお話ししませんか」って感じだったかな。

作ってすぐに何人かの男の人が入ってきたけど、みんなすぐに電話とか会おうとかって話ばっかりだった。
(いきなり下着の色を聞いてきた人もいました。あと、「やりたいの?」とか「濡れてるの?」とか・・・)

それはさすがにちょっと嫌だったので、そういうのが目的じゃないことをいって謝ったりしてたんですが、いきなり落ちていく人や、逆ギレする人、それでもしつこくソッチ方面の話する人ばっかりだったのです。

(あ~、なんかやだなぁ、でもこんなもんなのかなぁ)って思って、部屋を閉じかけた時でした。

名前は確か、『かず』って名前だったと思います。
一人の男の人が入ってきました。

「こんにちは。彼氏とケンカでもしたの?」

いきなりずばりを言い当てられてびっくりしました。

「こんにちは。どうして分かったの?」

「何となくそんな気がしたんだ。よかったらちょっと話しませんか?」

もう部屋を閉じようと思ってた筈なんだけど、その人の口調がソフトだったので「いいですよ」と、つい返事してしまったのです。

「ゆんはいくつなの?」
「24歳です。かずさんは?」

「僕は35だよ。君からすればおじさんかもね」
「そんなことないですよ」

まぁ、最初はこんな感じの他愛のない話から始まって、彼氏とのことや、どんな感じの仕事してるのかとか、そういう話題が30分くらい続きました。

「ゆんはよくここに来るの?」
「いえ、今日はじめて。かずさんは?」

「僕はちょくちょく来てるよ。ここは色んな女の子が来るから」
「やっぱり出会ったりとか?」

「そうだね、相手が気に入ってくれればだけど」
「えっ、じゃあ私みたいなのはかずさんからしたらつまらないんじゃ・・・」

ちょっと好感を持っただけになんだか申し訳ない気分になって、ついそんなことを聞いてしまったのです。

「いやぁ、そうでもないよ。出会いだけに拘ってるってこともないし。普通の世間話でも充分楽しいし、ソッチ方面ならチャットで気持ちよくさせてあげたりすることもあるし」

「え、チャットでですか?」

「そうだよ。テレフォンセックスって知ってるかな?アレのチャット版だよ」

「そうなんだ・・・」

今にして思えば、前の日に彼氏とケンカしちゃったことでどこか満たされない気持ちがわたしの中にあったのかも知れません。
次にかずさんが口にした言葉にわたしは迷いつつも同意をしてしまったのです。

「もしよかったら、ゆんも体験してみる?無理強いする気はないし、嫌だったらはっきり嫌って言ってくれていいんだよ」

「え・・・」

心臓が急にドキドキしてきました。

(どうしよう・・・そんなのできるわけない・・・)

そんな頭の中の声とは裏腹にわたしの指は全然違う言葉をタイプしていました。

「・・・本当にチャットだけでいいんなら」

「嫌だと思ったらすぐに言ってくれていいからね。本当だよ」

かずさんの念を押すような言葉にわたしは吸い込まれるように、「はい・・・お願いします」とタイプしていました。
心臓はもう、すごい勢いでドキドキしていて、胸が重くさえ感じられます。

「どうすればいいんですか?」

「僕が打ち込む言葉通りに君が実行するんだよ。僕が君のすぐそばにいるって想像しながらね。怖くないから。リラックスして」

その言葉が何故か、魔法のようにわたしの心に刻み込まれてしまったのです。
かずさんはまず、わたしの身長や見た感じの外見、今の服装を聞いてきました。
その時わたしは彼氏から電話があればいつでも出かけられるようにと思って、黒のニットのカットソーに、下はハーフ丈のワークパンツという服装でした。

「いいね、とても素敵だよ。黒が好きなの?」
「そうですね・・・多いかも」

「じゃあ、想像してね。僕は今君のすぐ後ろにいる。背中から、そっと君のことを抱きしめてるよ。脇から、手を前にまわしてね」
「はい」

かずさんの言葉にわたしは想像をふくらませました。
なんだか本当に背後から抱きしめられてるようで耳のあたりが熱くなってゾクゾクしてきます。

「耳たぶが赤いね、恥ずかしいのかい?」

またもそのものズバリを言い当てられてわたしはどぎまぎしました。

「あ・・・はい。なんか緊張しちゃって」

「恥ずかしがり屋さんなんだね、可愛いよ。大丈夫だから、安心して」

画面に浮かぶかずさんの言葉がまるで本当に耳元で囁かれてるように感じられます。
背中から子宮にぞわぞわーって抜けるような感覚が走りました。

「君のお腹の前で組み合わせてた手がゆっくりとなぞるように胸の方に上がっていくよ。今言ったことをほんとに君の手でしてごらん」

かずさんの言うとおりにお腹から指先でなぞるように胸の方へ動かしました。
くすぐったいような違うような変な感触に思わずため息が漏れました。

「ちなみに、胸のサイズはどれくらいかな?」
「82の、Cです。あんまりおっきくないでしょう?」

「そんなことないよ。おっきければいいってもんじゃないからね。ゆんくらいのサイズが僕は好きだな」
「そうですか?」

お世辞と分かっていてもどこか嬉しくて、心が弾むのが自分でも分かりました。

「僕の手のひらはゆんの胸をそっと包み込むようにしているよ。指先がゆんの先っぽに触れているのがわかる?」

「はい」

片手はキーボードでしたが、もう一方の手はかずさんの言うとおりに胸を包むようにしています。
心臓の鼓動が激しくなっているのが伝わってきました。

「指先がゆんの先っぽをそーっと転がすようになぞるよ・・・ゆっくり、そーっと」

かずさんの言葉通り指先を触れるか触れないかくらいで動かします。

「んっ・・・」

さっきのぞわっとした感覚がさらに強くなって、わたしの身体を抜けていきました。

「指先で押し込んだり、弾くようにもしてごらん」

身体が少しびくっと震えました。

「ぁっ・・・」

ほんの少しですがあの時のような声が口から漏れてしまいます。

「感じるかい?」
「はい。ゾクゾクしてます」

「感じやすいんだね。囁きながら耳たぶを噛むよ、軽く。僕の指先はもう一度お腹の方に戻ったよ」

わたしは息を呑んで次の言葉を待ちました。

「今度はゆんのカットソーをゆーっくりと捲りあげていってるよ。少しずつ。ゆんのブラが見えるくらいまで捲るよ。ブラはしてるよね?」

「え、あの、はい・・・」

わたしは戸惑いつつも、かずさんの言葉に逆らうことが出来ませんでした。

かずさんの言葉にしたがって、カットソーをゆっくりと捲っていきました。
おへそのあたりからエアコンのひんやりとした空気が伝わってきて、余計にゾクゾク感が強まっていきます。

「どんなブラを着けてるの?」

「白で、花柄の刺しゅうが全体に入ってて、レースが谷間のとこにちょこっと付いてるやつです」

「どれどれ・・・」

ちょうど捲りあげてブラが顔を出したあたりでそんな風に言われたので、見えるはずはないのに本当に間近で見られてるような錯覚に陥ります。

「はぁぁ・・・」

自然と私は大きく息を吐いていました。

「ほんとだ。清楚だけどちょっとゴージャスな感じだね、いいじゃない、可愛いよ」

「あんまり、見ないでください・・・恥ずかしいです」

私はその時、本気でそうタイプしていました。

お腹の下の方がきゅっ、と重くなり、次にじわーっと熱くなってきました。
身体が少し火照ってるような感覚に顔が赤くなります。

「恥ずかしがることないよ、とてもキレイだ」

「そんな・・・。そんなこと言われたら」

“顔が赤くなります”と続けてタイプしたかったのですが、間違えてそこで送信してしまいました。

「ほんとに恥ずかしがり屋さんだね、顔、赤くなってるよ」

すぐさま画面に浮かび上がったかずさんの言葉にドキッとさせられます。

「えっ」

思わず声に出していました。

「何でもお見通しなんですね。ほんとにすぐそばにいるみたい」

「そうだよ、君のすぐそばにいるんだ。これは想像力のゲームなんだから」

想像力のゲーム。
かずさんのその言葉が魔法のように私の身体を縛り付けます。

「ブラ、とっちゃうよ。首筋にキスした唇をゆっくりと滑らせながら、僕はそっと君のブラのホックを外した」

何故か湧き起こるこそばゆい感覚に肩をすくめながら私は自分のブラのホックを外していました。

「そして、僕は脇の下から差し込んだ指先でブラをずらし上げて、君の胸をむき出しにした」

かずさんの手と同化した私の手がゆるんだブラを上にずらしていました。
男の人にわかってもらえるがどうか分からないけど、ブラを取ったときの変な開放感とひんやりとした空気にさらされた感覚に私は思わず身震いしていました。

「綺麗なおっぱいだね。形がすごく良い」

「そんなことないですよ・・・」

(うそ・・お世辞に間違いない)

そう思いながらも何か心が満たされていく高揚感に指が震えました。

「そんなことあるよ(言いながら僕は君の胸を手でそっと包んだ)ほら、見てごらん」

私は胸に視線を落としました。
たくし上げられたカットソーとブラ、普段より一回り腫れあがって見える乳首はつんと尖っていて、とても自分の姿とは思えないほどいやらしく見えます。

「やだ・・・、すごい格好してる、私。恥ずかしい・・・」

言いながら私は自分の呼吸が少し荒くなっていることに気づきました。

「そう言いながら息が荒くなっているね。いやらしい自分の姿に感じちゃってるんじゃない、ゆん?」

またしても見透かすような彼のレス。

「そんなこと、ないですよ・・・」

「そうかな?さっきから足をもじもじさせているじゃない。わかるんだよ」

彼のレスではじめて、無意識のうちにそうしていたことに気づきました。
むずがゆいような、そんな奇妙な感覚がさっきから私の身体を支配しようとしていたのです。

「えっ・・・あの」

「それに、君のおっぱいの先っぽ、すごく尖ってる。ほら。僕の人差し指と親指が君の乳首を摘んで、転がすように弄ぶよ」

「あ、ぁんっ・・・」

知らず知らずのうちに甘いうめきを私は漏らしていました。
彼の言うように固く尖った自分の乳首を摘んだだけで、そこを中心に電撃のような快感が私の身体を駆け抜けたのです。
それは、さっきまでのカットソーの上からのさわり心地とはまるで違う種類のものだったのです。

「さっきもやったけど、指で弾いたり押し込むようにもしてごらん」

「あん・・・っ」

次の瞬間私は軽く仰け反っていました。
内股の奥の方で、じわーっと熱い何かがしみ出てきているのが分かります。

「声出ちゃったね。気持ちよかったんだ?」

「はい」

もう私は驚きませんでした。
かずさんは間違いなく私のそばにいて、私を見ているのです。

「さっきよりも息が荒くなってるし、腰がくねくねしてるよ。すごく感じちゃってるんだ、ゆんはエッチだね。でも、すごく可愛いよ」

聞こえるはずのない囁きが耳元に忍び込み、私は快感に身をよじっていました。

「だから、もっと可愛い姿を見せて。ワークパンツをゆっくりと脱がせていくよ」

私はいすの上で少し腰をずらすと前のボタンをゆっくりと外していきました。
ブラと対になったデザインの白いショーツが少しずつ見えてきます。

「ショーツはブラと同じ感じなのかな?」

「はい」

腰を浮かすと私は一気にひざの上までパンツを下げました。

(私は今、とんでもないことをしている・・)

心の奥底の方に少しだけ残っていた理性のようなものがそう告げています。
けれど、なんて言うんだろ、いけないことをしているという罪悪感みたいなものが逆に私の心に火をつけたような気がしました。
そのまま完全にワークパンツを下ろして足を抜き取ってしまったのです。

「脚を広げて見せてごらん。ゆんの可愛いショーツをよく見たいから」

私は少しだけ閉じていた脚を広げました。
15センチくらいの幅だったと思います。

「これくらい、ですか?」

「もう少し、いや、広げられる限り広げてごらん」

大きく息を吸い込んだ私は思いきって脚を広げました。
恥ずかしさに息を呑んで、かずさんのレスを待っていました。

「良くできたね。すごくエッチだよ、ゆん。腰を前に突きだしてごらん」

私は腰を前に突き出すようにずらしていすに座り直しました。

頭の中がなんていうか、ぼわーっとしてきます。
心臓のドキドキする音だけが聞こえてるような感じなのです。

「恥ずかしい?ゆん」
「はい」

「でも、すごくドキドキするでしょう?」
「はい。すごいです」

ほんとはもっとちゃんとレスしたかったのですが、そんな単純なレスしか返せなくなっていました。

「そうだろうね。見れば分かるよ。すごくエッチな表情になってる。恥ずかしい姿を見られて感じてるんだね」
「そんなこと言わないで。すごく恥ずかしい」

「だって、ほら。ゆんのショーツにだんだんしみが出来てきてるよ」
「えっ、うそ」

否定しながらわたしはショーツを確認していました。
すごく濡れてきてるのはさっきから分かっていましたが、そこまでとは思ってなかったのです。

かずさんの言ったことは本当でした。
ちょうどあの部分をなぞるように、じわっと湿り気を帯びているのがはっきりと分かります。

「やだ・・・ほんとに、そうなってます」

「そうだよ。ちゃんと見てるんだからね」

彼のその言葉にお腹の下の方が熱く、締め付けられるような感覚が襲いました。
ショーツのしみが少しだけ増えたような気がします。

(そうなんだ、本当に見られているんだ・・・)

もはやわたしは完全にかずさんの虜となっていました。

「もっと見て欲しい?」

「えっ」

相変わらず、わたしの本心を見透かすようなレス。

「はい・・・見て欲しいです」

「何を見て欲しいのかな。ちゃんと言ってごらん、ゆん」

(わかっているくせに・・・)

焦らすような彼のレスはわたしの頭の中の何かをショートさせてしまったのかも知れません。
わたしはその時、自分でも信じられないようなレスを返していました。

「わたしの・・・恥ずかしい姿を、かずさんに、いっぱい見て欲しい・・・」

「よく言えたね。可愛いよ、ゆん。じゃあ、ショーツ脱いじゃおうか。せっかくの可愛いショーツをこれ以上汚しちゃなんだし。そろそろ気持ち悪くなってきたでしょ?」

確かに彼の言うとおりでした。
自分でレスしたのに、あの言葉を打ち込んだ瞬間それまでと比較にならないくらいあの部分が溢れだしたのが自分でも分かったのです。

「はい。ちょっと待ってください」

「焦らなくてもいいよ」

焦っていたわけではないのですが、なぜか自分の動作がひどくのろのろとしたものに感じられました。
ふわふわとした感覚が支配していて、身体に力が入りません。

ショーツを下ろすと、途端にひんやりとした空気が湿り気を帯びた部分を襲います。
けれど、不思議な高揚感と開放感にわたしはなんの躊躇いもせずショーツを脚から抜き取っていました。
素肌がいすに触れる感触にやや気持ち悪さを感じつつ、わたしはそれまでと同じ姿勢で座りました。

「脱ぎました」

「脚を上に上げてひざの裏を手で持ち上げるようにできるかな」

「はい」

わたしは彼の言葉を実行しました。
ちょうど小さな子供がおしっこをさせられているような格好です。

「できる限りで良いんだけど、もう少し脚を広げることできるかな?」

上手い具合にいすの座る部分が広かったので、その上に完全に座ることが出来ました。
その状態から、脚がずり落ちないようにゆっくりとわたしは脚を広げていきました。
後から知ったのですが、そういう状態をM字開脚というのだそうですね。
けれど、その時のわたしにそんなことを考えている余裕はありません。
見ず知らずの彼氏でもない男性に言われるままに、自分の恥ずかしい姿を見て欲しがっている。
そういう淫らな感情の虜になっているという自覚が余計にわたしを興奮させていたように思います。

「これでいいですか」

「いいよ。すごくエッチな格好だよ、可愛いよ、ゆん」

「恥ずかしい」

言いながらもわたしはその格好をやめようとはしませんでした。

(もっと見て欲しい・・)

そう思うたびに今むき出しにしている部分からどんどん熱いものが溢れてくるのが分かります。

「そのまま、自分の指で広げて見せて」

「はい、いっぱい見てください」

自分の指が勝手にタイプしていくのを止めることはもう出来そうにありませんでした。
お尻の方から手を差し入れて、湿り気を帯びたその部分に指先を触れます。
ねっとりとした感触。
粘りけのある液体をかき回すような音が微かに聞こえました。

「きれいな色だよ・・・。ゆんのオマンコ。きれいなピンク色でいやらしく光ってる。ゆんのエッチなお汁で溢れかえってるよ。自分でも見てごらん」

「はい・・・」

今までこんな状況での自分のその部分を見たことなどありません。
多分わたしだけでなくほとんどの女性がそうではないでしょうか?

「やだ・・・すごい・・・」

元々薄めだったアンダーヘアーは湿り気を帯びて肌に張り付くようになっています。
自分の指で広げられたあそこは、内側から盛り上がるような感じで中のピンク色をした部分が見えているのです。

「あぁ・・・」

初めて見る自分の淫らなあの部分に、わたしはため息とも付かぬ声を漏らしていました。

たっぷりと湿り気を帯びたその部分は艶かしさに充ち満ちていました。
鮮やかなピンク色のビラビラがいやらしく光っています。
その中央に白っぽいピンク色をした小さな肉片がぴょこんと出ているのが見えます。

(これがクリなのかな・・・。こんなになっちゃうんだ)

見られてるだけでこんななのに。
触ったらどうなるの・・・。
もう我慢出来ない・・・。

「そろそろ、我慢出来なくなっちゃったかな」

少し間を置いてかずさんのレス。

「はい」

わたしはキーボードが汚れるのもかまわず、無我夢中でレスしていました。

「なにが我慢出来ないの」

「いじわるいわないで」

「いじわるじゃないよ。どうして欲しいのかちゃんと言わないとわからないよ」

淡々としたレスが余計にわたしを高ぶらせていました。
自分が何を言おうとしてるのかなど、冷静に考えることすら出来ません。
浅ましさに満ちたレスをわたしは躊躇いもせずに吐き出していました。

「オマンコ、触ってください。ゆんのオマンコを気持ちよくして欲しいの、お願い」

わたしがそのレスを返してからどれくらいの時間が経ったでしょう。

実際にはそれほど長い時間ではなかったと思います。
けれど、その時のわたしにはとても長く感じられたのです。

「エッチな子だね、ゆんは。そんなおねだりをするなんて。でも、可愛いよ」

(かずさんがわたしをエッチにしたのよ)

そうレスしたかったのですが、もう出来そうもありませんでした。

「よし。ゆんのオマンコ気持ちよくしてあげる。最初はクリを指先で転がすようにしてごらん。いっぱいいやらしいお汁をつけてね」

「はい」

弾かれるように指が動いていました。
クリに触れた瞬間、身体が飛び跳ねるようにびくんと震えたのを覚えています。

「ああっ、あああぁーっ、あああん!」

それまで出したことのない声がわたしの口から漏れていました。
自分で触ってこれほど大きな声が出たのも初めてのことでした。
熱い何かが指先にまとわりつきます。

“にゅちゃ”とか“くちゅ”とか、そんないやらしい音が指先を動かすごとにわたしの耳をくすぐります。

レスどころかPCの画面を見ることすら出来ません。
かずさんのことを忘れてわたしは自分一人の淫らな行為に没頭していたのです。

もう何がどうなっていたのか、その時のことは今のわたしには分かりません。

「んぁ、ああん、ああぁぁぁーっ!」

ひときわ大きな声が漏れたと思ったとき、わたしは身体を大きく震わせてイッてしまっていたのです。
朦朧とした意識の中、わたしの荒い息遣いだけが聞こえます。
汗ばんだ身体が少しひんやりと感じ始めた頃、わたしはようやく平静を取り戻していました。

「大丈夫かい?」

気怠い気分のまま、のそのそとわたしはキーボードに手を置きました。

「ごめんなさい・・・ほったらかしにしてしまって」

「いいよ。それどころじゃなかったんだね、全部見ていたよ」

その言葉にまたお腹の下の方がキュンとなります。

「恥ずかしい・・・です。すごく気持ちよくって、止まらなかったの」

「そうだろうね。すごく大きな声が出ていたよ」

わたしは小さく息を吐いていました。
頭がくらくらします。

「いっぱい感じれた?」
「はい、とっても。ありがとう」

「可愛いよ、ゆん。僕も君の感じてる姿が見れて嬉しかったよ」
「いえ、わたしこそ、途中からほったらかしにしてしまって、ほんとごめんなさい」

もう一度わたしは謝罪のレスを打ち込んでいました。

「いいんだよ、気にしないで。それくらい感じてくれたのがほんとに嬉しいんだから」
「そんな・・・」

「ちゃんと服は着たかな?風邪を引かないように気をつけてね」
「はい、ごめんなさい。大丈夫です」

気遣いに溢れた彼のレスにわたしは心底感激していました。

(このまま終わっちゃうのはいやだな・・・)

漠然とそんな考えがわたしの心に浮かんできます。
でも・・・。

「今日は楽しかったよ。よければまたお話ししましょう」

わたしの迷いを煽るようなレス。

「あ、あの」

「どうしたの」

わたしは部屋の時計を見ました。
午後二時過ぎでした。
チャットを始めてからまだ一時間半くらいしか経っていませんでした。

わたしは無意識のうちに深呼吸していました。
からからに乾いた喉がごくんとなります。

「あの・・・。もし迷惑でなければなんですけど。今からお会い出来ませんか?」

自分でも信じられないことをタイプしていました。

「えっ?」

わたしの予想外のレスに彼も驚いているのが分かります。

「僕はかまわないけれど。いいのかい?からかってるんじゃないだろうね」

「本気です」

わたしは携帯に手を伸ばしていました。
結局、昨日以来、彼氏からの着信はありません。
というより、その時はもう彼氏のことなど、どうでも良くなっている自分がいたのです。

「分かったよ。じゃあ、どこで待ち合わせしようか」

わたしは自分の最寄り駅から20分ほどのターミナル駅を指定しました。
そこの駅ビル内の噴水のそばで待っていると。

「分かった。では着いたらココに電話してくれるかな」

携帯電話の番号が画面に表示されます。
わたしはそれを自分の携帯に入力しました。

「では、またあとでね」

「はい、よろしくお願いします」

わたしはすぐさま簡単にシャワーを浴びると新しい下着を身につけました。
それまで着けていたのと似たような感じですが、レース部分の面積がより増えたものです。
色はごく淡いブルー。
同じ黒だけど襟ぐりが大きめで半袖のカシュクールに少し短めの白いプリーツスカート、お気に入りの銀のネックレスをつけると、メイク直しをしてわたしは家を出ました。

電車が一駅、一駅と目的地に近づくたびに胸が弾むのが分かります。
こんな気持ちで人に会うなんて、初めてのデートの時以来じゃないでしょうか。
久しぶりに履いたヒールの高いミュールのせいもあって、なんだかいつもと視界が違う気がします。

待ち合わせの場所に着いたのは指定した時間の10分前でした。
辺りには同じような待ち人がたくさんいます。

わたしは肩にかけたトートバッグから携帯を取り出すと教えてもらった番号にかけてみました。
発信音のあと、電話はすぐに繋がりました。

「はい」

はじめて聞く彼の声は、なんて言うんでしょう・・・高すぎず、低すぎず、チャットのイメージそのままのクールさをたたえた、それでいてどこか暖かみを感じる声でした。

「あの、かずさんですか?ゆんです。さっき言っていた場所に着いたので、お電話させてもらいました」

彼の声を聞いたときから明らかにわたしは舞い上がっていました。
しどろもどろになりながら話すわたしに電話の向こうのかずさんが苦笑したような気がします。

「こんにちは。たぶん君の後ろから歩いていると思う、そのまま待っていて」

彼の言葉にわたしは慌てて後ろを振り返りました。
携帯電話を畳みながらわたしの方に向かって近づいてくる一人の男性が見えました。
ゆったりとした黒のジャケットに濃い緑のスタンドカラーのシャツ、淡いグレーのチノパンで身を包んでいて、身長は175くらいでしょうか。
中肉で癖のない髪はきちっとセットされています。
穏やかな微笑みを浮かべた彼は、わたしの目の前に立つと会釈をしました。

「こんにちは。失礼ですが、ゆんさん、ですか?」

「あ、はい、そうです、あの、はじめまして」

わたしも慌てて会釈しました。
思わず顔が赤くなります。

「かずです、はじめまして。結構待たせちゃったかな?」

「い、いえ、わたしも今さっき着いたところです。あの、今日は無理を言っちゃってごめんなさい」

「無理だなんてとんでもない。ヒマにしていたところだったし、お会い出来て嬉しいですよ」

相変わらず穏やかな笑顔のかずさん。
特別かっこいいというわけではないのだけれど、笑顔がすごく魅力的で、わたしの方を見つめる瞳に吸い込まれそうになります。

「お昼はもうすんだの?」
「いえ、まだ、です」

「じゃあ、この近くに旨い蕎麦屋があるから行ってみない?蕎麦が嫌なら他の店でもいいよ」
「あ、いえ、ご一緒します」

近くのデパートの上階にあるそのお店は高級そうな感じで、普段のわたしなら絶対に入らないようなお店でした。

「ここは関西風のだしだからね。おいしいよ」

「そうなんですか」

バカみたいな返事しかできない自分に少しいらだちながらも、わたしは緊張しきって黙りこくっていました。

「チャットじゃ似ている芸能人がいないとか言ってたけど、本上まなみと感じが似ているね」

「えっ、そ、そんなことないですよ」

天ぷら蕎麦を豪快にすするかずさんの一言にわたしは口にしていたおそばを慌てて飲み込みました。
そんなわたしにかずさんは、湯飲みにお茶を注ぎながらあの穏やかな微笑みを浮かべました。

「どうして僕と会おうと思ったの?」

「わたしにも、よく分からないんです。でもたぶん・・・」

そこから先が上手く言えません。
言っちゃうと、身体の力が抜けていきそうな予感がするのです。
お腹の下の方がぎゅっとなるのが分かります。

わたしの不審な態度にかずさんは何も言わず、おかしそうに笑うだけでした。

「・・・ごちそうさまでした」

「いや、付き合わせて悪かったね」

自分の分は払うつもりだったのですが、かずさんに止められて、結局奢ってもらう形になりました。

「それじゃ、行こうか」

「・・・はい」

すたすたと歩いていくかずさんにわたしは黙ってついて行きました。
駅前ビルのパーキングに停めてあったかずさんの車に同乗して(レガシィだったかな)向かった先は海沿いにある有名な高級ホテルでした。
すでに部屋は取っていたのでしょう。
フロントでキーを受け取るとわたしとかずさんはエレベーターで最上階へ向かいました。

「さぁ、入って」

かずさんに招かれて入ったお部屋は、とても広くて、これがスウィートって言うんでしょうか?中の調度品も高そうな物ばかりです。
こんな部屋に入ったことのないわたしはひとりで目を丸くしていました。

「すごいお部屋ですね・・・」

わたしはもう、それだけを言うので精一杯でした。

「気に入ってもらえたかな」

ジャケットを洋服掛けにかけたかずさんはゆったりとした足取りでわたしに近づくと背後からわたしの肩に手をかけました。

「バッグはそこに置くといいよ。まぁ、ゆっくりしていって」

「は、はい」

かずさんの手が肩に触れた瞬間、身体に電撃のようなものが走ったのをはっきりと覚えています。
わたしのあの部分がじわっと湿り気を帯びていくのが分かりました。
わたしは必死に平静を装ってバッグをソファの上に置きました。
自分の身体の変化を悟られたくなくて、誤魔化すようにわたしは窓辺に近づきました。

「ステキな景色ですね・・・」

声が引っかかって最後のほうがかすれたようになります。

「海がよく見えるでしょう?だからここのホテルにしたんだ」

いつの間にか背後にいたかずさんがごく自然にわたしの腰を抱いてわたしのそばに寄り添っていました。

もう、ダメでした。
全身の力が抜けて膝が笑いそうになります。
ぐったりとなってかずさんにもたれかかるようになったわたしをそっと肩で支えて、かずさんはあの柔らかな微笑みをわたしに向けました。

「どうしたの?」

わたしは何も言えず、無言でかずさんに見惚れていました。

「可愛いよ。ゆん」

かずさんはそう言うとわたしの頬を撫でるようにして、そっとわたしにキスしました。

触れるか触れないかくらいの優しいキス。
それだけでわたしは息が止まりそうになりました。
無我夢中で彼の身体にしがみつくと、今度は深々とキス。
差し込まれた彼の舌先がソフトにわたしの舌を突いたかと思うと、歯の裏側や上あごなどをくすぐるように滑っていくのに、わたしは全身がとろけるような錯覚を覚えました。

「ん・・っ・・・んん」

自然と声が漏れていきます。
わたしがおずおずと舌を差し出すと、絡まった彼の舌先があくまでソフトにわたしの舌をなぞっていきます。
そして、いきなり強い力で吸い上げられました。
瞬間、頭の中が真っ白になります。

気づいたとき、わたしは背後から抱きしめられていました。
チャットの時のように、お腹のあたりから、すーっとなぞるような彼の指先。
それと合わせるように首筋を生暖かい何かがゆっくりと這っていきます。

「はぁ・・・んっ」

身をよじるわたしに構わずに胸のふもとまで辿り着いた彼の指先が、ぞわぞわ・・・という感触と共にわたしの敏感なポイントまで一気にたどり着きました。

軽く摘まれたかと思うと、じわっとかけられた力が、強くなったり弱くなったり・・・。
同時に耳たぶを甘噛みされ、舌先が耳全体を嬲っていきます。

「ふぁあっ・・・んぁ」

我慢していた声がどうしても漏れていきます。

「可愛いよ、ゆん。もっと可愛い声を聞かせて」

彼の甘い囁きが耳から飛び込んできます。
再び、彼の手がお腹の方へ戻っていました。
彼の指先がそっとカシュクール風ブラウスの裾を捲りあげていきます。
少しひんやりとした空気がわたしの火照った身体にとても心地良い感覚を与えてくれます。
胸のすぐ上で引っかけたように捲りあげられて、ブラがむき出しにされました。

「服装もそうだけど・・・。ブラもチャットの時とは違うんだね。清楚な感じは変わらないけど・・・とてもエッチだよ」

少しトーンの低くなった彼の囁きに全身が熱くなります。

「はずかし・・・い。でも、かずさんに見て欲しかったから・・・」

自分のものとは思えないほど淫靡な声が出ていました。

「そんな風に言われるととても嬉しいよ、ゆん」

囁きながらついばむような軽いキス。
同時に、滑らかな手つきでブラのホックが外されていました。
あの奇妙な開放感と共にブラがすっと捲りあげられ、外気がわたしの胸をそっと包みました。

「思った通り、きれいなおっぱいだよ、ゆん。とてもキレイだよ」

「あぁん・・・、そんな・・・」

手を触れずに、じっと見つめる彼の視線を感じてわたしは胸を震わせました。

「あまり見ないで。すごく、恥ずかしい・・・」

「乳首の色も、淡いピンクだし・・・とてもステキなおっぱいだよ」

言いながらかずさんの温かい手がわたしの両胸を下から持ち上げるように掴んでいました。

「それに・・・ココが感じさせてって言ってる。すごくエッチなおっぱいだ」

すでに固く尖っていたわたしの敏感な先っぽを摘み上げると、服の上からの時の愛撫に加えて、指先で掻き回すようにしたり押し込んだり・・・。
チャットと同様の責めがわたしの身体をさいなみました。

「んぁっ・・・っくん・・・あああっ」

びく、びくん、と身体が震え仰け反るのを止めることが出来ません。

息も絶え絶えになったわたしはこれ以上立っていられそうにありませんでした。
そのことを敏感に察した彼は・・・。

「辛くなってきたみたいだね。ベッドに行こうか」

彼の耳打ちにわたしは無言で頷きました。
次の瞬間、わたしはひょいと彼に抱え上げられたのです。

「えっ・・・」

俗に言う、お姫様抱っこをされたわたしは慌てて彼の首根っこにしがみつきました。
わたしはそう重い方ではないと思いますが、それでも普通の女の子くらいの体重は間違いなくあります。
そんなわたしを飄々と抱き上げてベッドルームに運んでいく彼に驚きとときめきを隠せませんでした。
そっと下ろされたわたしのミュールを黙々と脱がしていくと、呆然とベッドの上に座り込んでいるわたしのそばに彼もすっと腰をかけました。

「足を開いてごらん」

膝を立てて座っていたわたしは、ゆったりと閉じていた脚を開いていきました。
スカートがそれにつれて捲れていきますが、わたしはそれを隠すことが出来ませんでした。

(どうしよう・・・恥ずかしいくらい濡れているあの部分を見られちゃう・・・)

そう思いつつもどこかそれを見てもらいたがっている自分がいることに、わたしははしたないくらい高ぶっていました。
目を伏せ、息を吐いて脚をどんどん広げていきます。
腰が勝手に揺れてしまうのが分かりました。

横からわたしを抱くようにしていた彼の両手がわたしの両膝を掴んで、固定するかのように押さえられました。

「どれどれ・・・」

目を閉じているために彼の声だけがわたしの耳元を駆け抜けていきます。

「エッチな匂いがするよ、ゆん。どうしたの」

わざとらしく鼻を鳴らしたかずさんにわたしは視線を合わせることが出来ませんでした。
かっとなった顔を逸らして、かすれたような小さな声で、弱々しく否定するだけです。

「やだ・・・そんな・・・こと・・・ありません・・んっ」

いつの間にかつま先立ちになった脚が震えていました。

「そんなことあるよ。ほら、ゆんの可愛いショーツがべとべとになってる。ゆんのいやらしいお汁でね」

あくまでも淡々とした口調でわたしの羞恥心を煽るかずさんの囁き。

「やだ・・・そんなこと・・・言わないで・・・恥ずかしいですぅ・・・」

「恥ずかしいって言いながら、こんなに感じてるのはゆんだよ」

のぞき込むような彼の視線を感じて、さらに熱いものが溢れ出していくおしっこにも似た脱力感を感じて、わたしは大きくため息をついていました。

(ああ・・・もう・・・だめ・・・)

わたしの頭の片隅の理性のかけらがそう言ったような気がします。

「お願い・・・もう・・・たすけて・・・ください・・・」

意味不明なつぶやきを漏らすわたしにかずさんはあくまでも淡々としていました。

「ん?どうして欲しいのかな。ちゃんと言わないと、どうしようもないよ」

「・・・おねが・・・い。いじわるいわないで・・・わたしの・・・いやらしいオマンコ・・・」

「どうするのかな」

「おまんこを・・・気持ちよくしてほし・・・い・・の、んぅ・・・」

自分の言葉にどうしようもないみだらさを感じて一人身体を震わせるわたしに、かずさんは冷淡に聞こえる言葉を告げたのです。

「もう一度きちんと言ってごらん。ちゃんと聞こえなかったよ」

もどかしさと訳の分からない絶望感みたいなものに全身が熱くなります。

「わたしの・・・ゆんの・・・いやらしい・・・オマンコ・・・かずさんに・・・気持ちよくして欲しいのぉ・・・。お願い・・・!」

頭が変になりそうになって、わたしはもう、恥ずかしさに構っていられませんでした。
吐き出すように漏れたわたしの言葉にかずさんはあの柔らかな微笑みをわたしに向けてくれました。
へなへなとベッドに倒れ込むわたしのお尻を持ち上げたかと思うと、張り付いたショーツがあっという間に引きはがされました。
力無く投げ出されたわたしの両脚が、かずさんの手で当然のように開かされます。

「あぁ・・・」

溢れた淫らな液体がお尻の方まで垂れてくるなんとも言えない感覚のあと、全身が小さく震えました。
もうすぐやってくるであろう快感の期待に震えていたのです。
けれど、その期待はすぐに裏切られました。

「きれいな色だね、ゆんのオマンコ。思ってた以上にきれいなピンク色だよ。ゆんのいやらしいお汁でテカテカに光ってる。クリもすごく大きく膨れあがってるね。すごくエッチで可愛いよ」

わたしの両膝をがっちりと掴んだかずさんは、視線と言葉でわたしを嬲るだけで、指先を触れようともしませんでした。
再びあのもどかしいような切ないような絶望感が蘇ります。

「んっ・・・やだ・・・お願い・・・これ以上焦らされたら・・・」

びくん、びくんと自分の身体がうごめくのが分かりました。

その時わたしは気づいたのです。
快感を求めそのために浅ましく惨めな姿を晒す自分自身に快感を覚えていることに。

「やぁ・・・だ・・・おかし・・ぃ・・の・・・ああっ」

ひとりで高ぶり鋭敏になったその部分に何かが触れる感触がしました。

「あ、あ、あぁぁんぅ・・・!!」

爆発するような快感にわたしは絶叫していました。
頭の中が真っ白になり、熱い何かが一番敏感な部分から弾け飛んだような気がしました。
そして、何も聞こえなくなりました。

「んん・・・」

温かい何かが身体を包んでいました。
ムッとするような熱気が顔に当たる、そんな感覚にわたしは目を開けました。

「大丈夫かい?」

かずさんの声。
痺れたような感覚がすっと消えていき、そこでわたしはかずさんに抱っこされていることに気づきました。

「え?」

そこは浴槽の中でした。

大きな浴槽の中でわたしはかずさんにお姫様抱っこされた状態でいたのです。
わたしもかずさんも一糸まとわぬ姿です。
急に気恥ずかしさがこみ上げてきました。

「ごめんなさい・・・、わたし」

無意味な謝罪の言葉を口にしてわたしはかずさんの首にしがみついて胸に顔を埋めるようにしました。

「とても可愛かったよ。すごく気持ちよかったんだね」

かずさんは微笑むとわたしの頬に軽いキスをしました。

「暖まったかい?身体を洗おうか」

「え、あの、はい」

戸惑うわたしをかずさんはそのまま抱き上げて浴槽から立ち上がりました。
服の上からでは分からなかったかずさんの筋肉質の身体付きに目が奪われます。
そっとわたしを床に下ろすと、かずさんはボディーソープのボトルから出した液体を手で泡立てました。

「そこに立って向こうを向いてごらん。身体を洗ってあげるよ」

「え、でも」

「いいから」

かずさんはわたしを壁際に立たせると背中を泡だった手のひらで撫でるようにしました。
ぬるりとしたかずさんの手のひらの感触に背筋がゾクゾクします。
肩甲骨のあたりから首筋に回った手が肩、鎖骨ときて、脇腹をすり抜けたかと思うと前に回ってまだ興奮さめやらぬ体のわたしの二つの胸を持ち上げるようにしました。

「んっ・・・そこ・・は」

ボディーソープでぬめった手のひらで揉みしだかれて、わたしはたちまち普通に立っていられなくなりました。
壁に手をついて必死に身体を支えるわたしに構わず、滑らかに動く指先がまだ鋭敏さを失っていないわたしの先端を弾くように転がします。

「あっ、やっ、あぁっ」

快感に震えるわたしの声が浴室内に反響して、普通よりも大きく聞こえます。
強めに摘まれた先端がぬめりで滑ってつるんと弾かれる、それを何度も繰りかえされて、わたしの声はどんどん大きくなってしまうのでした。

「はっ、ああ、あああぅっ」

一際わたしの声が大きくなったところでかずさんの指先は脇からお腹、両肩に戻って二の腕、という風にわたしの敏感なポイントから逸れていきました。

「はぁ・・・」

安心したような残念なような複雑な気分がわたしにため息をつかせました。
しかし、ひと息つけたのはそこまででした。

「両脚を開き気味にして立ってごらん」

淡々とした口調の彼の指示。
戸惑いつつもわたしは彼の言うとおりにしました。
再びボトルからボディーソープを手にとって泡立てると、彼はわたしの足下にしゃがみ込みました。

「足を浮かせてごらん」

彼に言われるままにそうすると、足の裏、指の間と彼の指先が動いていきます。
くすぐったい感覚に身を任せながら反対側の足もそうしました。
そしてアキレス腱から脛、ふくらはぎと今度は両方同時に指先が滑っていきます。
太股の外側に回った手が少しずつ上昇してきました。

「きれいな脚だね。無駄な肉が全然付いてない」

「そうですか?そんなこと言われたの初めてです」

彼の賞賛の言葉にわたしは単純に喜んでいました。

「ほんとだよ」

そう言いながら、彼の指先がちょうど腰の真横まで上がってきました。

「お世辞でも、嬉しい・・・ぁんっ!」

不意を突かれてわたしは大きな声を出していました。

(何・・?)

そう思いながらも突然発生した奇妙な感覚をこらえきれず、腰をくねらせてわたしはもう一度壁に手をついていました。
ちょうど、骨盤の骨のラインを彼の親指が少し強めになぞっています。
そんなところが感じるとは思っていなかったわたしは、驚きつつもふらつく身体を懸命に壁で支えていました。

「んっっ・・・あっ、やっ」

そんな彼の指先に翻弄されるわたしを尻目に、彼の指先は脚の付け根ヘ移動していました。
ぐっ、ぐっ、と彼の指先が押し込むようになぞるたび、わたしは為す術もなく腰をくねらせるだけです。

「んはぁ・・・やぁっ」

アンダーヘアーのあたりをやわやわとひっかくようにしたとき、わたしはこらえきれず泡だらけの身体のままその場にへたり込んでいました。
大きく息を荒げているわたしの身体に、少しぬるめのシャワーが浴びせられました。
流れ落ちた泡が床を流れていくのを呆然と見ているわたしに彼は相変わらず穏やかに微笑んでいました。

「座ったままでいいから、こっちを向いて両脚を広げてごらん」

優しい口調の彼に、わたしはのろのろと言われるままに動きました。
両手を床について身体を支え、腰を彼に向かって突き出した状態でゆっくりと脚を広げます。
恥ずかしげもなくむき出しに晒されたわたしのその部分に、ぬるめに調整されたシャワーのお湯が浴びせかけられました。
勢いよく吹き出すお湯の束に、むず痒いような甘い快感が走ります。

「あぁん・・・」

軽く仰け反りながらわたしは声が出るのを我慢しようともしませんでした。
いつの間にか差し込まれた彼の指先が、わたしのそこをそっとなぞるようにうごめいています。
何もつけられていない指先に、ボディーソープとは違った種類のぬめりがまとわりついているのがはっきりと分かります。
シャワーの水音にかき消されて聞こえない音が、わたしの身体の奥から微かに伝わってくるのです。
一瞬離れた指先が今度は下に潜り込みました。
お尻の割れ目をなぞるように動いたかと思うと、少し上に戻ってお尻の穴の周囲をもみほぐすようになぞるのです。

「ふぁぁ、ぁん・・だ・・め・・・きたな・・・」

くすぐったさに混じっておぞましくも感じる奇妙な感覚に力が抜け、わたしは声が出ませんでした。
はしたなく腰をがくがくとうごめかして身悶えするだけです。
そんな感覚がいつまでも続くかと思われたときでした。

「あぁんっ!」

ようやく戻ってきた彼の指先が、シャワーに負けじとぬめりに溢れ返るわたしの中に、そっと差し込まれました。
びくん、と身体が震え、無意識のうちに差し込まれた指先をわたしのその部分が締め付けるようにうごめきました。

「はぁぅ・・・っ」

震える爪先に自然と力が入ります。

「あっ、あっ、ああっ、あああっ」

ほんの少し曲げられた彼の指先が、わたしの中のぬめりを掻き出すようにゆっくりと出し入れされていきます。

「はんっ、はぁんっ、あ、あ、あ、ああぁぁぁぁぅんっ!」

そして、彼の指の動きと合わせるように漏れていた声が、浴室内いっぱいに響き渡った瞬間、その部分を中心にして痺れるような甘い、熱い感覚がほとばしりました。

「あぁぁぁぁぁっ、あぁぁんっ!!」

それはたぶん絶叫に近かったと思います。
痺れと震えが全身を包んだとき、わたしは絶頂に達していました。

しばらくして、ぐったりとなったわたしの身体を力強い腕が抱きかかえるのが分かりました。
朦朧とした意識の中で、重力を失った身体がひんやりとした硬質感のある空気に包まれたのが分かりました。
そのまま、そっと床に下ろされましたが身体に力が入らず、彼の身体にしがみついて寄りかかるように立つだけで精一杯です。

「大丈夫?しっかりして」

遠くの方で優しい口調の彼の声が聞こえますが、わたしは返事すら出来ませんでした。

やがて、バスタオルの柔らかな感触がわたしの身体をそっと拭っていきました。
水滴が拭われたわたしの身体は、再び下半身をすくい上げられて抱きかかえられました。
そのまま部屋を横切った彼は、何も言わずわたしの身体をベッドに横たえて姿を消しました。

シーツの冷たい感触がわたしの意識を少しずつはっきりさせていきます。
けれど火照った身体から気怠い脱力感はなかなか抜けず、汗ばんだ身体が少しずつひんやりしていくのを感じながら、わたしはぼんやりとベッドルームの天井を眺めていました。
すぐに、水の滴る身体をバスタオルで拭いながら彼がベッドサイドに戻ってきました。
それを呆然と眺めるわたしにあの優しい微笑みを向けながらバスタオルで身体を拭いていました。

身体を拭き終えたかずさんはわたしのそばに腰掛けると、わたしのおでこに手を伸ばしました。
乱れておでこに張り付いたわたしの前髪をそっと撫でつけると、そのままおでこに軽いキス。

「いっぱい感じてたね、ゆん。もっといっぱい感じさせて欲しいかい?」

(もうこれ以上は無理・・)

さっきまでそう思っていたはずなのに、耳に飛び込んでくる彼の囁きはそんな気持ちをどこかに追いやってしまっていました。

「・・・は、い・・・。もっと、いっぱい、感じさせてください・・・」

かすれて弱々しい口調で発せられる自分の台詞に、わたしは完全に酔っていました。

「では、どうすれば感じさせてもらえるか、ゆんには分かるよね」

「はい・・・」

決めつけるような彼の口調は今のわたしにとって、とても心地の良いものでした。
何をすればいいのか、今のわたしには考えるまでもないことでした。

わたしはのろのろと両膝を立てると、お尻のすぐ下のあたりを抱えて、大きく脚を開いていき、むき出しになった股間を彼に晒すように見せつけるポーズを取りました。
何も言わず微笑を浮かべている彼の視線を感じるだけで、わたしのその部分に熱い何かがどんどん溢れていくのが分かります。

「見て、ください・・・わたしのおまんこ、こんなに・・・エッチなお汁が・・・いっぱい、なの・・・」

そう言いながらわたしは右手をそこに当てて、溢れ返る淫らな液体を指先でなすりつけるように動かしました。
自分でも呆れるくらい潤ったそこが、手の動きに合わせて淫らな音を響かせます。

「・・・いやらしい子だね、ゆんは。さっきイッたばかりなのに、もうこんなになってるんだね」

淡々とした彼の煽り。

「・・・そおなの・・・ゆんは、いやらしい、女の子なの、恥ずかしい姿をかずさんに見られて・・・いっぱい感じてるエッチな、女の子・・・なんですっ・・・」

自分で自分を辱める言葉を口にして、わたしはもう止まらなくなっていました。

「・・・だから・・・かずさんに、ゆんのいやらしい、おまんこ・・・いっぱい気持ちよくして欲しくて、我慢、できないの・・・あぁんっ」

そんな台詞を口にしているだけで、自分の中の淫らな欲望がどんどん追いつめられていくのが分かります。
そして、そのことを自覚するだけでわたしの中の何かがどんどん加速していくのです。

「いけない子だね、ゆん。そんなことを初めて会ったばかりの男に自分で言うなんて、きっと淫乱なんだね」

「んっ・・・そう、なの、ゆんは、いけない淫乱娘ですっ・・・とっても、悪い女の子なんですっ・・・あっ」

ビクンと、わたしの身体が揺れました。
その後も時折びく、びく、と勝手に身体が震えてしまいます。

「じゃあ、そんな悪い子は、お仕置きしないといけないね」

冷淡に聞こえる彼の言葉にわたしは歓喜していました。

「はい・・・っ、お仕置き、してください・・・もぉ、我慢、できない・・・っ」

無我夢中で、わたしはそんなことを口走っていました。

(なんてことを言っているんだろう・・)

そう思いながらそういう自分自身の浅ましく惨めな姿に例えようのないくらい喜びを感じていました。
そうなのです。
辱め晒されることに喜びを覚え、それが達せられなければ自分で自分を辱め追い込むこともいとわない・・・。
今まで気付かなかっただけで、わたしはきっとそういう女だったのです。

「ゆん。四つん這いになってお尻を僕の方に向けて突きだしてごらん」

「はい・・・」

屈辱的な姿勢をとる快感が、ますますわたしを揺さぶります。

「自分で自分のいやらしい場所を広げて見せなさい」

無感動な彼の口調が逆にわたしを高ぶらせます。
わたしはべとついた自分のそこを誇らしげに指で広げて見せました。

「すごいことになってるね、ゆん。自分でも分かっているんだろ、ほら」

「・・・んぅっ」

突き立てられるように差し込まれた彼の指をなんの抵抗もせずにわたしは受け入れていました。
とたんに、生卵を掻き回すような、そんな激しい水音が聞こえてきました。
同時にむず痒いようなじわじわとした感覚がわたしを苛むのです。

「んぅ・・・ふぁああぁぁ・・・ん」

「ほら、すごいエッチな音がしてるよ、ゆん。こんなに溢れさせちゃうなんて、悪い子だねえ、いっぱいお仕置きしなきゃね」

「はいぃ・・・いっぱい・・・お仕置き、して、くださいっ・・・」

今にも崩れ落ちそうな自分の姿勢を保つことに精一杯で、そんなことしか言えませんでした。
すっと抜かれた彼の指がわたしの目の前に突き出されました。

「ほら・・・まだ何もしてないのに本気で感じてる証拠が着いてるね。ほら」

「いやぁ・・・みせないで・・・」

そう言いながらその彼の指先から視線を逸らすことが出来ません。
べっとりと濡れた彼の指先に、透明な液体に混じって、白っぽい、ねとねとしたものが混じっています。
それが『本気汁』と呼ばれているものであることをかずさんに教えられた瞬間、わたしは全身が痺れるような錯覚を感じていました。

「んやぁ・・・っ、はぁんっ」

再び差し込まれた時、かずさんの指は二本に増えていました。
曲げられた指先が、お風呂場の時とは逆の方向、お尻側の壁をこするように出し入れが始まりました。

“ぐちゅっ”とか“じゅぼっ”とかいうような、淫ら極まりない音と共に、内臓を掻き回されるようなおぞましい快感がわたしの身体を蹂躙していきます。

「んああああっ・・・はあぁっ、はぁぁぁあああああんっ」

今までに考えられないくらい、野太いって言うんでしょうか。
とても自分の声だと信じられないくらい、ケモノじみた声がわたしの口から漏れていきます。

「あっ、あっ、ああっ、ああっ、あんっ、あああっんっ!」

かずさんの指がぐるん、ぐるんと全体的に掻き回すように動き出しました。

「いやっ、やっ、ああ、はぁぅッ、ああぁぁぁぁんっ!!」

「いいよ、ゆん、もっと可愛い声で鳴かせてあげようね」

容赦のない彼の言葉。
同時に、かずさんのもう一方の手が、わたしのクリを摘まんで、転がすように動き出しました。

「あっ!あっ!あぁぁぁぁんっっっ、ああぁぁぁぁっ!」

そして、生暖かい何かが、わたしのお尻の穴を這うように、突くように、うごめき始めたのです。

それは彼の舌でした。
何か別の生き物のようにうごめきだしたそれは、今までわたしが知らなかった快感と狂喜をわたしに与えるのです。

「ふぁあうぅっ、ふぁああぅぅっ!あっ、あっ、ああああっ、ダメ、ダメ、いやぁぁぁぁぁっ!!」

ビクン、ビクン、ビクン、とわたしの身体が痙攣した気がしました。
敏感なポイントを三ヶ所同時に責められるという未知の体験に、わたしの身体は何度も絶頂へ登りつめていたのです。

意味の分からない絶叫が遠くの方で聞こえています。
わたしの声のはずですが、それが、遠くなったり近くなったりしてやがて、何もかもが真っ白になってしまいました。

そのとき何度達したのか、正確な回数は分かりません。
わたしが覚えているだけで四回は間違いない筈です。
小さな波が短い間隔で何度も訪れたあと、ゆるやかで大きな快感の波が訪れてきた、そういう印象なのです。
けれど、そこで終わりではありませんでした。

「・・・まだ終わりじゃないよ、ゆん」

特に口調が変わったわけでもないのに、ひどく冷たく聞こえる彼の声がわたしを現実へ引き戻しました。

「ふぁんっ・・・」

四つん這い姿勢を保てず、腰だけを突き出すような無様な姿勢でへたり込んでいたわたしの身体は、いつの間にか仰向けにされていました。
彼の力強い腕がわたしの脚を掴んだかと思うと、おしめを換えてもらう赤ちゃんのような姿勢にさせられていました。
そのままぐっと広げられ、折り曲げられた脚は膝がちょうど脇のあたりに押しつけられています。

「すごい格好だね、ゆん。でも、ゆんはこういう格好させられるのが大好きだものね」

「あぁ・・・」

わたしは否定しませんでした。
彼の言うとおりだったからです。
浅ましい、とお思いになるかも知れません。
けれど、その屈辱の一つ一つがその時のわたしにとっては至福の刻だったのです。

「かずさ・・・ふぁうっっっ・・・あっ、ああっ、あああっっ」

再び湧き起こった快感の波にわたしは翻弄されていました。
彼の唇がわたしのあの部分に口づけたかと思うと、お尻の穴のあたりから上に向かって、溢れ返り、したたり落ちるわたしの淫らな液体をすくい取るかのように彼の舌がうごめいていました。

「あっ、あっ、あああっ、だめ、おかしく・・・なる、おかしくなっちゃぅ・・・っ!」

「いいとも、おかしくなってごらん」

冷徹な言葉の後、彼の舌の動きがいっそう激しいものになりました。
何か別の生き物がそこにいるのではないか、そう思えるほど緻密かつしなやかな動きから生み出される快感にわたしはひたすらうわ言めいた嬌声をあげることしかできませんでした。

「あんっ、ああん・・・っ、やだ、やだ、そんなに、された・・・ら、あんっ、いっ・・・ちゃう、あんっ、あああっ!」

二回ほどの短い波の後、本命がやってきました。
敏感すぎるほど敏感になったクリを、彼の唇で挟まれて吸い込むようにされながら、舌先で掻き回すように舐められたのです。
快感の波に飲み込まれてどこまでも落ちていく、そんな無重力感が今にも訪れる、そう実感した瞬間でした。
彼の愛撫がスイッチが切れたように止まったのです。

「・・・んっ、んぅ?」

高められていた欲望の疼きを突然放置されて、わたしはまたあの絶望にも似た焦燥感を味わうことになったのです。

「・・・やだぁ・・・やめないで、お願い。何故止めるの・・・」

わたしがそう言うと再び波が襲ってくるのです。
しかし、頂点に達するかどうかというところで再び、彼はその動きを放棄してしまうのです。
それは数回、繰り返されました。

「おねが・・い、お願い、ちゃんと・・・イかせて、ヒドい・・・」

そんな風にどうしようもない部分で焦らされて、はしたない懇願をせざるを得ないわたしのもうろうとした意識に、どこか含みのある微笑をたたえた彼の表情が飛び込んできました。

「続けて欲しいの?」

「はい、やめないで・・・イかせて、ください、お願い」

「けど、こうやって焦らされるほうがすごく感じるんじゃない?」

彼のいじわるな言いように納得しつつも、ますます焦燥感を煽られている自分がいました。

「いやだ、いじわる言わないで、お願い、イかせて、イかせてください、ゆんをイかせてください・・・!」

まともな思考能力を放棄したかのように、わたしは夢中でそう呟いていました。

「しょうがない子だね、ゆんは。でも、可愛いよ、いっぱいイかせてあげようね」

福音のような彼の言葉と同時に愛撫が再開されました。

「はぅぅッ、ああ、あああ、ああああぁんっ、気持ち、いい、気持ちいいよぉ・・・あぁんっ」

そして、ほぼ瞬間的に、焦らされていたわたしは絶頂へと登りつめてしまったのです。

荒い呼吸音が世界を支配していました。
他には何も聞こえてきません。
時折ビクン、と身体が震えるとき、わたしの中の牝の器官がそれに同調するように激しく収縮を繰りかえすのが分かります。
それが起こる度に湧き上がる、激しい飢餓にも似た欲望の疼きをわたしはもはや押さえられそうにありませんでした。

彼の熱く、固く膨れあがった雄の器官で貫かれ、苛まれ、弄んで欲しい。
そして、彼の熱くたぎった精のしるしをわたしの牝の器官に注ぎ込んで欲しい。

そのあまりにはしたなく浅ましい、ケモノじみた望みを、わたしはいつの間にか口にしていました。

「・・・はぁ・・・。かず、さぁん・・・お願・・・い。かずさんの、かたくて、ふとくて・・・おっきくなった、おちんちん・・・わたしの、おまんこに・・・入れて、ください、お願い・・・」

その時のわたしは、ぞっとするほど浅ましい表情をしていたことでしょう。

「おねがぁい・・・。もぉ、我慢出来ない、おちん、ちん、欲しいの、おねがい・・・」

「これが欲しいの?ゆん」

そんな冷ややかな言葉と共に、わたしの眼前にそそり立つ男性自身を、かずさんは見せびらかすかのように誇示していました。

「ぁん、それ・・・それが、欲しい・・・です」

並はずれて大きいとはわたしも思いませんが、はち切れんばかりに膨れあがり、そそり立つかずさんのそれは、艶やかに輝いていて、わたしの中の牝の本能を刺激するには充分すぎました。
差し出されたそれに、わたしは飢えた子供のようにむしゃぶりつきました。

「んぅ・・・ンむっ、んはぁ・・・んく・・・」

かずさんに何か言う暇も与えず、かずさんの膨れあがった欲望のしるしを口の中で舐め、しゃぶっていたのです。
そんなことをそれも自分からしてしまったのはこれが初めてのことでした。
テクニックなどないに等しいわたしのフェラを、かずさんは何も言わずに受け入れてくれました。

ひたすらがむしゃらに彼の熱く硬い雄の器官をねぶり尽くそうとするわたしに、かずさんは苦笑したかも知れません。

「・・・おいしいかい?ゆん」

「んはっ・・・んっ、はひ・・・おいし・・・んんっむ」

そんなわたしのつたないフェラでも、しないよりはマシだったということなのでしょうか、さらに膨れあがり脈打っているように感じられだした頃、かずさんはわたしの行為を止めました。

「・・・もう、いいよ、ゆん。それ以上されたらゆんのお口に出してしまうよ」

お世辞だと分かっていても自分の行為を褒められて、わたしはとても嬉しくなりました。

「そんな・・・下手くそでごめんなさい」

「下手なもんか、すごく上手だったよ、ゆん」

口元に溢れていた自分のよだれを手で拭ったわたしに、かずさんはまたあの優しいキスをしてくれました。

「そんな・・・恥ずかしい、です」

「また溢れ出しているね。そろそろこれをゆんに入れてあげようね」

淡々とした口調の彼の言葉に、わたしの牝の器官が勝手に反応していました。

「・・はい、入れて、ください。かずさんの固いので・・・エッチなゆんにお仕置き、して・・・」

膨れあがる期待に胸がきゅっとなるのがわかりました。

「また、さっきみたいに四つん這いになってごらん」

「はい・・・」

感じすぎてフラフラの身体はのろのろとしか動いてはくれません。
力が入らず、四つん這いの姿勢を保てないわたしは、腰だけを高く捧げたような無様きわまりない姿勢でかずさんを振り返りました。

「いいよ、それで。そっちの方がエッチで、ゆんには合ってるね」

「やぁ・・・ん、そんな、こと、いわないで・・・」

不意に戻ってきた羞恥の感覚にわたしは一人身をよじりました。

「いくよ・・・ゆん」

彼の指がわたしのあそこをぐっと広げるのが分かりました。

「すごいね・・・ゆんのオマンコ、すごく溢れてる・・・」

「あぁん・・・いわないで・・・」

次の瞬間、何か熱く固いものが押し当てられました。
そして、一気にわたしの牝の器官を貫いたのです。

「んっ、あっ、あああああぁぁっ!」

どん、と何かがわたしの奥底に当たる感覚。
そして、押し当てられた部分から湧き起こるそれまでとは比較出来ないくらいの快感に、わたしは悲鳴のような甘い叫びをあげていました。

「んんぁああっ、あああ、あああっっぅ!」

同時に、求めていたものが収められた喜びに反応して、わたしのそこが何度も収縮を繰りかえすのが分かります。
肉体が絡みつく快感は、わたし自身にも感じられるものだったのです。
どん、どん、どん、奥底を突かれて湧き上がる快感のすさまじい波に、瞬時にわたしの中で何かが登りつめていきました。

「あ、あ、ダメ、いっちゃう、いっちゃうぅっ!」

その言葉を口にした瞬間、また彼のあの冷酷な仕打ちがわたしを待っていました。
奥まで突き入れず、中途半端なところで止められた彼のものを、激しく震えてわたしのそこがうごめいています。

「んーっ、やだ、やだぁっ、止めないで、止めちゃヤダッ、かずさぁん・・・っ」

今度はゆっくりと、彼の熱く固いものがわたしの中で動いていきます。
じわじわと再開された快感の翻弄に、わたしはびく、びくんと身体を震わせて、押さえつけられた高ぶりに焦らされ、焦燥感を煽られていったのです。

「あん、あん、もっと、もっと激しく、激しくして・・・おねがいっ・・・あああ」

「ダメだよ、ゆん。そう簡単にイかせたら、お仕置きにならないじゃないか」

冷酷な彼の宣告に、わたしは余計に高ぶりを押さえられなくなりました。

「ひどい・・・いじわるしない・・・でッ、あっ、ああっ、ああああんぅっ!」

その後も、激しい動きとゆるやかな動きをリズミカルに繰りかえされ、翻弄されたわたしの高ぶりが、勝手に爆発するまでそう時間はかかりませんでした。

「はぁぅぅぅんっ!!・・・ああんぅぅぅっ」

彼の動きと関わりなく、耐えきれなくなったわたしは一人勝手に登りつめてしまったのです。

「・・・ダメだっていってるのに、いけない子だね、ゆん。もっとお仕置きしなきゃね」

繋がったままの姿勢で、腰を抱えていた腕をわたしのひざの裏に回したかずさんは、驚いたことにわたしの身体をそのまま抱きかかえて立ち上がったのです。

「ひゃぅんっ・・・んっ、ああんっ!」

繋がった部分に圧力を受けて、わたしの奥底にどん、とそれまでを超える強い刺激が加わりました。

「ン、やぁッ、ダメ、ダメェッ、おかしくなる、いっちゃうよぉっ、かずさ・・・ああんっ」

ずん、ずん、ずん、ずん。

抱きかかえられたまま歩くだけで、奥底まで挿入されて突き上げられる部分に鈍いかすかな痛みと、それを上回るすさまじい快感が湧き起こります。
わたしが連れて行かれたのは、最初に入った部屋にある大きな姿見の前でした。

「ほら、見てごらん、ゆん。見えるだろ、ゆんのいやらしい姿とエッチな表情が」

「いやっ、そんなの見たくない・・・」

そう言いながら、わたしは吸い寄せられるように鏡に映る自分の姿に見惚れていました。

抱きかかえられ、大きく広げられた脚の間にある、淫らな自分自身の肉の裂け目、そしてそこから溢れる液体にまみれていやらしく光る彼のものが、わたしの肉の裂け目を引き裂くようにねじ込まれていました。
そして、とろんとしたどこか焦点のあって無いような目でそれを眺めている、肌をピンク色に上気させた、だらしない表情のわたし。
究極に淫らな自分の姿を見せつけられて、わたしの羞恥の感覚が頂点に達した瞬間でした。

「すごい格好だね、ゆん。もっとすごいものを見せてあげようね」

もう何度も言っていることですが、あくまでも優しく淡々とした口調の彼の言葉が、とてつもなく冷酷な宣告となってわたしを揺さぶりました。

「やっ、あっ、ああっ、ああぁぁっっんんっ!」

抱きかかえている彼の腕が、ゆっくりとわたしの身体を上下に揺さぶりはじめました。
その度に、わたしにねじ込まれている彼のものが、わたしの液体をかき混ぜるように、ぐちゅ、にちゃ、と淫らな音を部屋いっぱいに響かせてわたしの肉の裂け目を蹂躙するのが鏡を通してわたしに飛び込んでくるのです。

「あん、ああん、あん、あんっ、あっ、ああっ、ああんっ、あああああっ!!」

「いいよ、ゆん、もっと可愛い声で鳴いて、ほら、ほら、ほらっ」

「あっ、ああっ、ああん、ダメ、ダメぇ、そん・・なにっ、され・・・あああっ!あ、ああっ」

彼の力強い抽送とすさまじい羞恥の責め苦の挟撃は、わたしの絶頂をいとも容易く呼び覚ますのです。
わたしの牝の肉が、絶頂を迎えて激しく収縮を始めました。

「・・・おっと」

またしても、わたしは登りつめることにお預けをくらい、焦らされる悔しさに臍をかむ羽目になりました。

「・・・はっ、んっはぁ、も・・・いかせて・・・おねが・・・」

抗議の声も満足に出ないわたしを尻目に、彼はわたしを抱え上げたまま再び移動し始めたのです。

「どうせなら、ゆんの恥ずかしい姿を、沢山の人に見てもらおう、ね?」

「・・・んぁっ・・・や・・・」

不安と羞恥におののくわたしに満足そうな微笑みを浮かべて、彼が連れてきた場所は最初に抱きしめられた窓辺でした。
すでに日は落ちかけていて、窓から見える海は真っ赤に染まっていました。
目に映る美しく開放的な光景と、自分の置かれた状況とのギャップに戸惑っていると、やにわに彼の抽送が再開されたのです。

わたしの視界が上下にゆるやかに揺れだしました。

「ほら、ゆん。ゆんがオチンチン嵌められていく姿を、ここから他の人にも見てもらおうよ、ほらっ」

ここは最上階でしかも海に面した窓ですから、どう転んでも他の誰かに見られる心配はありません。
けれど、開放的な外の風景がまともに視界に入る今の状況が、わたしの羞恥を激しく煽り、高ぶらせていったのです。

「そんな、やっ、・・・あん、あん、いやっ・・・ああんっ!」

ときに激しく、ときにゆるやかに、リズミカルな彼の抽送に翻弄されて、いとも簡単にわたしの官能は臨界点まで高められてしまいました。

「ダメ、もぉ・・・ダメなの、イッちゃう、イッちゃうよぉ・・かずさ・・・ン、ああぁっ!」

「イッていいよ、ゆん、思いっきりイってその恥ずかしい姿を、外の人に見られちゃえ、ゆん!」

かずさんの言葉にこれまで以上に羞恥を煽られたわたしは、あのケモノじみた絶叫に混じって、またしても信じられないような自分の言葉に酔うように絶頂へ登りつめてしまったのです。

「はぁああん、ああ、あああ、見て、見てぇっ、ゆんのオマンコ、イッちゃうのぉッ!あああっ!」

半ば気を失うように達してしまったわたしを、かずさんはそっと引き抜くと、またベッドまで運んでくれました。

もう、何がなんだか分からなくなっていました。
焦らしに焦らして高ぶるだけ高ぶらせて、イかされてしまう彼の濃厚なセックスに、わたしはどっぷりと漬かってしまっていたのです。
何度イかされたのか分からないくらいイかされても、かずさんの濃厚な淫獄は、わたしの官能をどこまでも縛り続けているように思えました。

「気持ちいいかい?ゆん」

「・・・ン、ぁ・・・かず・・さん」

息も絶え絶えのわたしはその時満足に受け答えすることすら出来ませんでした。
あれだけわたしが繰り返し繰り返し何度も達したのに、彼はまだ一度も達していないのです。
彼の淫獄は、まだまだ終わりではないはず。

「イきすぎて声も出ないみたいだね、ゆん。でも、まだ続くんだよ、ゆん」

(まだ続くっていうの?)

恐怖と焦燥と、それを覆すような期待と熱望。
わたしは彼の淫獄の虜囚だったのです。
そして、その宣言を聞いたときから、わたしがなすべきことは決まっていました。

わたしは気怠い手足をのろのろと動かすと、両膝の裏を抱えるように抱きかかえました。
淫らな虜囚のわたしが取るべき姿は、とどのつまりこれしかあり得ないのです。
じんじんと痺れたようになっているわたしのあそこは、何もせずとも開ききって、淫らな液体をひたすらに溢れ、垂れさせていました。

「・・・かず、さん・・・きて・・・淫乱な、ゆんを、犯し尽くして、ください、おねが、い・・・」

絞り出すようなわたしの懇願を、かずさんは何も言わず見ていました。
今のわたしの言い方では、まだ熱意が足りないのです。

「おねがい・・・します、かずさん、の、おっきくて、太くて、固いオチンチンで・・・淫乱なゆんの、淫乱なオマンコ・・・を犯し・・尽くして、かず・・さんの、熱い・・・精液を、わたしの・・・子宮の中に・・・いっぱい、いっぱい出して・・・ください、お願い、お願い・・・ッ」

自然と頬が紅潮して、自分の瞳が欲情に潤むのが分かります。
しばらく黙っていた彼が、ようやく口を開いてくれました。

「・・・よく、言えたね、ゆん。とてもいい子だよ、君は。すごくステキだ、僕はずっと君のような女の子を捜していたのかも知れないね・・・。よし、君の望むように君を犯し尽くして、僕の熱いほとばしりを君の中にたっぷり注いであげるよ」

クールな表情で囁かれる、呪文の詠唱のような彼の言葉。
わたしも、彼の言うようにこの瞬間をずっと待っていたのかも知れません。

「・・かずさん、来て、おねが・・・あんっ!」

わたしの身体に覆い被さるのと同時に、彼のとても固いものが、潤みきったわたしの肉の裂け目に侵入してきました。
ゆっくりと、押し込まれたそれは、わたしの絡みつく肉を味わうかのように、じわじわと奥へ進んでくるのです。

「かずさん・・・固くて・・・熱・・・い」

「あぁ・・とても、気持ちいいよ、ゆんのおまんこ・・・」

一番奥にたどり着いたとき、ずんっ、と走った鈍い衝撃を受けて、それまで何度も貫かれているはずなのに、わたしは今日初めて彼と一つに繋がった、そういう実感を味わったのです。

「あぁ・・・ン、きもちい・・・い」

「あぁ、すごいよ・・・ゆん。びくんびくんって、僕のものを締め付けてる・・・」

そう言いながら、かずさんはそっとわたしにキスをしてくれました。
わたしも、それを待っていたかのように、差し込まれたかずさんの舌に自分の舌を絡め、弄りあったのです。

「ん・・・っむ」

そして、ゆったりと彼がわたしの中で動き始めました。
わたしの折り曲げられていた脚をかずさんは自分の両肩に担ぐようにしました。
折り曲げられた腰が、かずさんの腰と深く密着して、かずさんの分身がわたしの奥深い部分まで挿入されていきます。

「ふぁあ、あ、ああんっ、あん、あん、あんっ」

ゆったりとしたリズムで、奥底をえぐり込むように、かずさんのものが抽送されていきます。
そして、そのリズムに合わすようにわたしは甘い鳴き声を漏らしてしまうのでした。

「気持ちいい?ゆん・・・」

「はい・・・っ、あ、あぁ、ああん、ああん、ああっぅ」

『の』の字を書くって言うんでしょうか、クルクルと掻き回すような抽送の後、かずさんはわたしの脚を肩から外すと、もう一度、軽いキスをして、わたしの身体を抱きしめたかと思うと、くるりと回ってお互いの位置を入れ替えました。

「んっ・・・んっ」

「ゆんの好きなように、うごいてごらん」

わたしがかずさんの上になる、騎乗位の格好になったのです。

「は・・・い」

自分の体重でさっきと同じくらい深くねじ込まれたかずさんのものの気持ちよさに身を震わせつつ、わたしはゆっくりと腰を揺すっていきました。

「あ・・・ン、んっ、んっ、んんっ・・・」

実のところ、わたしがこの体位を経験するのはこれが初めてのことでした。
最初のうちはぎこちない自分の動きに気を取られてイマイチ集中出来なかったのですが、慣れてくると、自分の思うように突かれるような感覚をコントロールできることが、これほどすばらしいこととは思いませんでした。

「くぅ・・・んっ、あん、ああぁ、ああん、ああん、あっ」

より深く、より強く、自分の思いのままに、かずさんの分身を味わうことができるのです。

「あん・・・きもちい、い、ですか・・・?んんっ」

かずさんを見下ろすように腰を揺すっていると、まるで逆に男の人を犯しているような錯覚に捕らわれて、どこか倒錯したような気持ちが湧き上がってきます。

「きもちいいよ・・・ゆん。でも、こういうのは、どうだい?」

わたしの心中を見透かしたように、かずさんは荒い息遣いを隠さず、逆にわたしに反撃を加えてきました。

づん、づんっ!

わたし自身が深く押し込んだと思った所から、更にかずさんが下から腰を突き上げてきたのです。

「んんっ、あんっ!・・・そんなのっ・・・ずる・・・あああっ!」

一瞬手に入ったかのように思えた主導権は、結局かずさんの手元に戻ってしまったのです。
わたしの腰を両手で抱えるようにしたかずさんに、下から逆に突き上げられて、わたしは大きく上半身を仰け反らせました。

「あぁっ、ああっ、あん!あん!ダメ、やだ、ああんっ!だめっ」

淫らな鳴き声をかずさんにあげさせられて、わたしは彼に敵わないことを思い知らされたのです。

不意に、わたしの下のかずさんが上半身を起こしました。
もちろん繋がったままです。
気持ちよさに脱力してこらえきれなくなったわたしが、かずさんの首に腕を巻き付けて抱きつくようにすると、かずさんはわたしのひざの裏から手をまわして、わたしの腰を抱き上げました。

「あぁん・・・かずさ・・・ん、あっ、ああっ、ああああ」

そのまま軽く持ち上げるようにわたしの身体を上下に揺すりだしたのです。

「気持ちいいだろ?ゆん」

目の前にかずさんが少し切なそうな、それでいて誇らしげな表情で微笑んでいました。

「あんっ・・・は、い、あっ、気持ち、んっ、いいっ、ああ、あああんっ!」

快感にいななくわたしの唇を塞ぐようにかずさんが唇を重ねてきました。

「ふぅん・・・っむ、んっ、んんっ、んんん・・・」

息苦しくなって、かずさんの背中にまわした手に自然と力が入ります。
そのままパタンと押し倒されて、自然と最初の体勢と似た形に戻りました。

「んはっ・・・、あ、あ、ああ、あああっ」

「・・・犯し尽くしてって言ったね、ゆん。望み通り、ゆんをめちゃめちゃにしちゃうよ、いいね」

「あんっ、あ、・・・して、めちゃめちゃに・・・あああぁぁぁんっぅぅぅ!」

そう宣言した彼は、わたしの足首を掴むと、何かに捧げるかのようにわたしの脚をVの字に広げ持ちました。
そして、そのまま狂ったようにわたしの身体を突き上げました。

「ほら、ほら、いくよ、いくよ、ゆん、ゆんっ」

「あ、ああ、ああんっ、あん、あぁんっ、あん、ダメ、あん、ああ、ン、あん、ああっ」

やがて彼は足首から手を滑らせてひざの裏に手をかけたかと思うと、そのままわたしの脚を折り曲げるようにしました。
またしてもあの屈辱のポーズ。
そして変わらぬ勢いでわたしの牝の器官を破壊せんばかりに突き続けるのです。

「ほら、ほら!ほらっ!」

「んンーッ!や、や、やっ、あ、んっ、ああん、ああああっ、すごい、すごいよぉ・・・あああああ」

暴れ回る彼の分身に身体の中をひたすらかき回される鈍い痛みと、それを超える痺れるような快感。
気付いたときわたしの身体はさらに体勢を変えられて横倒しにされていました。
もちろん、惨めな開脚の状態はそのままです。
やや浅い角度で突き上げられながら、彼の指先がわたしのクリに伸びていました。

「あん、あん、あ、あ、くぅんっ!や、だ、だめっ、そこだめぇ・・・っ、イッちゃう、イッちゃうよぉ・・・っ!!!」

粘液にぬめった指先で、腫れあがったクリを摘み上げられて、わたしは悲鳴とも絶叫ともつかぬ声をあげていました。
びくびくん、と身体が揺れました。
かずさんの猛攻にこらえきれず、わたしは自分の言葉通りイってしまったのです。

「もっともっとイかせてあげるからね、ゆん」

仰け反り身を震わせるわたしに構わずに、かずさんはさらにわたしの体勢を変えました。
横向きの姿勢から四つん這いに無理矢理持っていくと、イってしまったわたしをさらに突き上げるのです。

「はぅッ、んんっ、はぅぅぅぅんっ、ああ、あ、んはぁ・・・!!」

もうろうとして声にならない声をあげるわたしは、かずさんに腰をつかまれて引き上げられ、腰だけを突き出した格好で背後から肉の裂け目をかずさんの暴れ回る分身でかき回され、えぐられ、淫らな汁を掻き出されるのです。

「ンあっ、んぁっ、んんぁっ、はん、はぁン、も・・・ダメ、あん、やぁ、あ、あ、あ、あ、ああ!!」

全身がおこりのように震え、じんじんと痺れたような感覚がわたしを支配していました。

頭の中に響くわたしの息遣いが大きくなったり小さくなったりしていました。
ひたすらに身体を揺すられる奇妙な浮遊感。
もうどうしようもない限界がわたしを待っていました。

「あ、あ、あ、あ、あ、だめ・・・、だめぇ、もぉ・・・おね、が・・・いっ、きて・・・来て・・・ッ!!」

ケモノのような叫び声を誰かが遠くの方で叫んでいました。

「いくよ・・・っ、ゆん、いくよ、いくよ、中に・・・ゆんの中に、出すよ・・・ッ!」

かずさんの声が、張り裂けんばかりに聞こえた瞬間、お腹の下の方を中心に、熱い何かが爆発しました。

「あぁぁぁぁぁんんっっっ、ああああぁぁぁっっっぅ!!!」

真っ白な光が脳を直撃したような感覚の後、わたしの意識は闇の中に溶けていったのです。
気がついたとき、わたしの中で、熱く固い塊がびくっ、びくん、と震えながら、もっと熱い何かを吐き出していました。

「・・・んん・・・っ、はぁぁ・・・っ」

その熱い何か、を身体の奥底で受け止めている実感に、何故か心が震えました。
痺れたようになっている身体は、深い脱力感に包まれていて、指一本動かせそうにありませんでした。
すっ・・・とわたしを蹂躙していた熱く固い塊が引き抜かれました。

「んっ・・・」

惚けたようになってぐったりとしてるわたしを逞しい腕がそっと抱きしめて、身体を包むようにしてくれました。

「大丈夫かい?ゆん」

囁きながら、わたしの額、鼻先、そして唇への軽いキス。
髪の毛を撫でつけるようにしてくれる優しい手つきがとてもくすぐったく感じます。

「・・・ぅん、大丈夫・・・です、ふはぁ・・・」

かずさんの、優しい微笑みが、そこにありました。
微笑んで、もう一度キスをしたあと、わたしをさらに強く抱きしめて、そっと胸に押しつけるように抱いてくれたのです。
わたしは、彼の心臓の音を聞きながら、いつの間にか、完全に眠りに落ちていました。

どれくらい時間が経っていたのかはわたしもよく覚えていません。
目が覚めたとき、ベッドに寝ていたのはわたしひとりでした。

「えっ・・・」

もそもそと上半身を起こしたとき、隣の部屋からかずさんが現れました。
バスタオルで身体を拭きながら、わたしのそばに歩み寄ってきた彼は、あのいつもの優しい微笑みを浮かべていました。

「おはよう。お目覚めの御気分はいかがかな?」

冗談めかした口調の彼に、何故かわたしは赤面していました。

「シャワーを浴びといで。汗をいっぱいかいて気持ちが悪いだろう?」

「あ、はい、そうします」

かずさんの渡してくれたバスローブを羽織ると、気怠さの残っている脚を引きずるようにして浴室に足を運びました。
シャワーを浴びながら、まだ痺れたような感覚に包まれているあそこに触れると、ぬめった情事の残滓がまだ残っていました。

「・・・んっ」

意を決して指を挿し入れると、かずさんの放った熱いしるしがたっぷりと指に絡みつきます。

それを見た瞬間、湧き起こった寂しさにも似た感覚に身を震わせながら、ぬるくしたシャワーでそれを洗い流しました。
それを終えて、お湯の張られたゆったりとした浴槽につかると、わたしは目をそっと閉じました。

シャワーを浴び終わって外に出ると、かずさんは服を着て煙草をくゆらせながらソファでコーヒーを飲んでいました。

「・・・これ、デザインが君の好みに合うかどうか分からないけど、よかったら着てみて」

わたしのバッグのそばに、小さな紙袋が一つ。
中を開けてみるとブラとショーツが一セット入っていました。

「ホテルのショップにはそれしかなくてね。サイズ、おおよそだから合うといいんだけど」

照れくさそうに言うかずさんにわたしはくすっと笑いました。
わたしがシャワーを浴びている間にそんなものを買いに行っていたなんて。
顔を真っ赤にして下着を選んでいるかずさんを想像してつい笑ってしまったのです。

「ありがとうございます。気を使ってもらって」

彼の選んだ下着は派手すぎず、それでいてゴージャス。
素材も良いものを使っているのが一目で分かって、きっと高かったに違いありません。

服に着替えて、メイク直しと髪をセットしたわたしが化粧室を出ると、かずさんは一人、窓辺に立って外を眺めていました。
すでに闇が外を支配していて、薄暗い中にかすかな明かりに反射した波間が見えるだけです。

「お待たせしました」

そばに寄ったわたしをかずさんはそっと腰で抱いてくれました。

「ステキだったよ、ゆん」

「はい・・・かずさんこそ」

わたしたちは正面から抱きしめ合って深いキスをしました。

「・・・。送るよ、ゆん」

何故か、戸惑ったような表情のかずさんは、すぐに表情を変えてわたしにそう言ったのでした。

来たとき同様、かずさんの車に同乗したわたしは、自分の最寄りの駅まで送ってもらうことになりました。

小一時間程の、軽いドライブ。
わたしたちはほんとの恋人のように、その楽しい時間を過ごしたのです。

駅前のロータリーで、わたしはかずさんの車を降りました。
もう結構遅い時間だったので、あたりには客待ちのタクシーが数台と路上でギターを弾いている数人の男性くらいしか居ませんでした。

「今日は、あの・・・ほんとにありがとうございました。とても、楽しかったです」

「いいんだ。僕も、今日はとても楽しかった。ありがとう」

頭を下げるわたしに、車のドアにもたれかかるように腰掛けているかずさんはあのいつもの微笑みでまぶしそうにわたしを見ていました。

「あの・・・次は、いつ会えますか?」

一瞬の間のあと、意を決して発したわたしの言葉に、かずさんは何故か、あのホテルのときと同じ、戸惑った表情を見せて、そしてわたしにこう言ったのです。

「・・・次は、ないよ。言ったろ、これはゲームなんだって。忘れなさい、僕のことは」

「だって・・・そんな」

わたしは思わず胸の前でバッグを握り締めていました。

「君にはきちんとした彼氏もいるんだ。僕みたいな男のことは今日限りで忘れなさい。君みたいな女の子は、僕なんかと付き合っちゃ、いけない」

突き放したような口調でそう言うかずさんに、わたしがなおも食い下がろうとしたときでした。

「いいね。忘れるんだ。あの電話番号も忘れて。君はとてもステキな女の子だったよ」

それだけ言い放つと、かずさんはわたしの頬にそっと手を触れました。
優しく顎を持ち上げて、そして、最後の優しいキス。

一瞬のことに気を呑まれて立ち尽くしていたわたしが気付いたとき、かずさんは車の運転席に乗り込んでいました。
そして、静かに走り去った彼の車のテールランプに見惚れていたわたしの視界はいつの間にかぼやけ、滲んでいたのです。
それでも、わたしは、いつまでも彼の走り去った方向を見つめていました。

その後、わたしは彼氏と無事続いています。
あの日のことは、決して言うわけにはいきませんけど。

あれから、かずさんと会うことは二度とありませんでした。
それでも時折、あの日のことを思い出すたび、わたしはパソコンを立ち上げ、どこか適当な2ショットチャットに入ります。
そして、かずさんが入ってこないだろうか、そう思いながら待っているのです。

終わり。