やさしい母のプライベートレッスン・第3話

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木枯らしに背中を押されるように玄関の扉を開ける。

「今夜もお父さん帰ってこなぁい!遊びに行くわよ!」

僕の顔を見るなり元気いっぱいの声。

(へっ?)

いつもと変わらない明るい笑顔。
いつもと変わらない若々しい装いで、母は洗濯物を両手に抱えてパタパタ。
いつもと変わらない我が家の風景がそこにあった。
どうしてそんな笑顔ができるかな?
まだ生々しく残っている滑らかな舌の感触。
耳に残る、切なげな吐息の余韻。
僕を悩ませ続けた、あの寂しそうな笑顔はいったい何だったの?

「今日はいいよ」

なんだかすごく馬鹿らしくなって、投げやりに答えていた。
今夜も父は遅いらしい。
父のいない週末は僕を連れて遊びに行くのが母の楽しみ。
行くのは決まってカラオケかゲームセンター。
観たい映画がかかっているときは映画館にも行く。

「どうして?」

立ち止まって振り返り、母が不思議そうな顔をする。
愛くるしい大きな瞳。
本当に柔らかそうな唇。
守ってやりたいナンバーワンの母。
頼むから、そんな顔で見ないでもらえます。

「いや、勉強も遅れてるしさ・・・」

急に弱気になってしまう僕。

「まだ大丈夫よ。たまには脳みそも休ませてあげないと、ほんとにだめになっちゃうわよ。もう半分くらいだめになりかかってるんだから」

それが親の言うセリフか!

「だからね・・・一緒に行こ」

取り込んだばかりの洗濯物をテーブルの上に置いて、甘えるように腕を組んでくる。
いまだ成長期の僕。
母の顔はちょうど肩の辺り。
ひどく可愛らしい笑顔。
つぶらな瞳に見つめられて、無意識に顔を重ねていた。
ゆっくりと顔を離すと悪戯っぽい瞳。

「ねっ!」

屈託のない笑顔がたまらなかった。
所詮、すべては母の手のひらの中。
さしずめ僕は孫悟空といったところ。
飛んでいく先には、いったいどんな世界が待っているのやら。

「さっさと着替えておいで」と、お尻を叩かれる。

階段を上がりながら、安堵に胸を撫で下ろす。
情けなくなくたっていいさ。
母が笑ってさえいてくれるなら。

いつもやってくるアミューズメントに辿り着いたのは7時頃。
その前にご飯を食べて、意味もなく乾杯。
母の提案だった。

「何に乾杯するのさ?」

「色んなこと」

ほくそ笑むだけで、なんにもわかりゃしない。
しこたま食べて、隣のアミューズメントへ。
建物の中は週末ということもあって、結構な人の入りようだった。
1階がゲームコーナーで、2階がカラオケボックス。
カラオケボックスの待ち時間を確かめたら30分待ちということで、それまでの間ゲームでもすることに。
下手なくせにクレーンゲームが好きな母。
さっそく目当てのぬいぐるみを狙いに行く。
今夜の母の装いは・・・。
なんて言うのかわかんない。
とにかく可愛らしい格好であることは間違いなかった。
さすがにミニスカートじゃなかったけれど、それでも可愛らしいキュロット姿。
頭には、これまた可愛らしいハンチング。
トータルファッションって言うんですか、とにかく上から下までチェックのお揃いで決めていて、たぶん1人だったらナンパする不届き者もいるのではないかと思える格好。
とても30過ぎの女性には見えなかった。
あれやこれやと時間は瞬く間に過ぎていく。
母は狙った獲物を手中にできず、可愛らしい雄叫び。

「ほら、行くよ」

コインをさらに投入しようとする腕を掴んで引っ立てる。
名残惜しそうな母の手を引いてカウンターへと向かう。
係の人に案内され、上の階に。
階段を上る途中、なんだか後ろの様子がおかしくて、振り向くと赤い顔。

「どうしたの?」

怪訝な顔で訊ねたら、「ううん、なんでもない」と赤い顔で嬉しそうに笑う。
変なの。
手を繋いだままだった。
ああ・・・と合点がいって、思わず笑みがこぼれる。
いつまで経っても女の子のままの母。

係の人に案内されて暗いブースの中へ。
どうしてカラオケボックスって、こう暗いのかな?
瞬く間にいけない妄想が頭の中に渦巻いていく。
でも、どこに監視カメラが仕掛けてあるかわからない。
悪さもできやしない。
係の人がオーダーを尋ねてくる。
とりあえず脂っこいものを2、3品とコーラを頼む。

「まだ食べるの?」

大きな口を開けて母は呆れ顔。

「そういう年頃なの!」

とにかくお腹が減ってならない。
それでも標準的なスタイル。

2人で5、6曲歌っていると、注文の品がやってくる。
マイクを置いて脇目もふらずに食す。
ガツガツと食べていると、いつの間にか静かな気配。
微かに聞こえてくるのは外のざわめきだけ。
ふっと横を見ると、母が嬉しそうな目でじっと見つめている。

「何?」

頬は膨らみ、口の中はどんぐりを運ぶリス状態。

「大きくなったなあ、と思って」

しみじみといった声。
アソコも大きくなったよ。
さすがに、それは言わなかった。
じっと見つめられているのが恥ずかしくて、顔を伏せながら食べていたら、静かに母の手が伸びてくる。
口元のあたりをそっと指で撫で、その指を口の中へと運んでいく。
見せつけるような仕草。
頼むから、やめてもらえます?
よそ行きの顔には薄いピンクのルージュ。
濡れた唇がたまらなくいやらしかった。

(もう1回そんなことしたら、襲うからね)

部屋に入って、すぐに可愛らしいコートを脱ぎ、今は洒落たブラウス姿。
ブラウスの薄い生地に、はっきりと浮き出るブラの模様。
すぐにでも引き裂くことができそうだった。
そんなことをする勇気もないけれど。
母は嬉しそうに目を細めたまま。

「隣に来ない?」

恐る恐る誘いをかけてみたら、すぐに斜め前の席から移動してくる。
ものすごく身体を寄せてきて、柔らかな圧力に思わず手がうずうず。
ナプキンで口を拭ってから何気に肩に手を回す。
何気に払いのけられる。
ちぇっ!なんて思っていたら、肩の辺りに心地良い重み。
母の頭が乗せられていた。

「エッチなことしちゃ、だめよ・・・」

気持ちよさそうに目を閉じながら、しっかりと牽制球。
どうすればいいのさ?
そのまま、ずっと眠ったように目を閉じたままで何を言うわけでもない。
過ぎていく時間の長く感じたこと。
行こうか行くまいか、僕の手は落ち着きなく右往左往。
母がクスクスと笑い出す。

「何がしたいの?」

なんだか許してくれそうな雰囲気。
おっぱいが触りたかった。
でも、口から出たのは違う言葉。

「キスしたい」

まだ、はっきりと残る艶めかしい舌の感触。
もう一度、確かめたかった。
それでも母は目を閉じたまま。
何も言ってくれない。
どうしようかと迷っていると、肩の重みが消えていく。
目を向けると、すごく悩ましげな目が僕を見ている。

「ちょっとだけよ・・・」

ゆっくりと近づいてくる母の顔。
肩を掴まれて、唇が重ねられる。
ひどく肩を掴む手に力がこもっていた。
もう何も考えたくなかった。
思いっきり母の身体を抱き締めた。
それでも離れなかった彼女の唇。
今夜は僕の方から舌を送り込んだ。
ちゃんと柔らかい舌が受け止めてくれる。
夢中で絡めた。
耳に聞こえてくる苦しげな吐息。
そのまま押し潰してしまえば、きっと小柄な母は何も出来ない。
どこにあるかわからない監視カメラの目。
それだけが僕の理性を辛うじて繋いでいた。

何も聞こえなかった。
聞こえてくるのは、母の口から漏れる吐息だけ。
ひどく大きく耳に聞こえてならなかった。
たぶん母はもう僕のもの。
僕もやっと気が付いた。
ゆっくりと顔を離すと、今にも泣きそうな顔。

「エッチしたい」

さりげなく口から出た大胆なセリフ。
答えたのは母の柔らかい唇。
すがるように唇が押しつけられる。
躊躇いもせずにキュロットの裾の中に手を入れていく。
すごく滑らかな肌。
夢にまで見た母の太もも。
もっと奥へ。
これくらいなら監視カメラも黙っている。
すっと手を潜り込ませようとすると、逃げていく母のお尻。

「だめ・・・」

赤い顔で俯きながら、やるせない答え。

「どうして?」

我慢なんかできるはずもなかった。
もう一度母の身体を腕の中に入れて、キュロットの中に手を滑らせようとした。

「だめ!」

にべもない答えを繰り返される。

「どうしてさ!?」

「・・・女の子だから」

へっ?

「今日は女の子だから!」

おんなの・・・子?
・・・ああ!
それじゃあね。
納得はしたけど、狂いたってる僕のバカチン。

「じゃあ、おっぱいだけでもいいから!」

「今日はやだ!」

今日は?

「じゃあ生理が終わったらいいの?」

期待感満々で訊ねたら、「いやよ」だって・・・。

女って、どんな生き物なの?
そそくさと乱れた裾を直して母は怒ったような顔。
わけがわからん!

「今夜は、もうおしまいね」

何事もなかったかのように歌詞カードを開いていく。

プライベートレッスン5日目終了。
今夜は無情な強制終了。
股間のバカチンが可哀想すぎる。
それでも、2人で手を繋いで帰った夜道。
きっと一生忘れない夜。

週末の休みは、特にこれといった用事を入れるでもなく、家の中でごろごろしながらまったりと過ごすのが、最近の僕のマイブーム。
クラブをしていた頃は土日も関係なく走り回っていたけれど、引退してご隠居様になってからは、サッカーにもそれほど興味がなくなった。
夕べ遅くに帰ってきた父は、昼近くになって母と一緒にお出かけ。

「一緒に行く?」

母に誘われたけれど丁重に断った。
たまには父さんとのんびりしてくれば。
どこに行くのかは知らないけれど。
父とのお出かけに母は念入りにお化粧直し。
そんな顔も出来るんだねと、艶っぽい化けっぷりに素直に脱帽。
珍しくモスグリーンを基調にしたシックなロングのフレアスカート。
粋なブラウスを見事に着こなして、その上には豪華そうな毛皮のコート。
首のあたりに、きらりと光っていたセンスのあるネックレス。
きっと父があげたんだろうな。

夫婦仲は決して悪くない2人。
まったく嫉妬がないかといえば嘘になるけれど、やっぱり父はそんなに嫌いじゃない。
なんてったって頼れる人だし、それに母が好きになった人。
ごつい顔の割に細やかな気遣いの持ち主。
あまり受験について口やかましく言わないあたりが気に入っている。
母の背中に腕を回して、「じゃあな」と出掛けにウインクをかましてくれる。
はいはい、母さんは、あなたのものですよ。
小学校から大学まで、ずっと柔道漬けだった父。
焼き肉を食べに行けば、当たり前のように今でも5人前。
いったいどんな顔をして母は帰ってくるのやら。
家の中では、ごく普通の会話だけ。
2人の間に性的な匂いを感じたことは一度もない。
でも、父が休みの日には、2人で仲良く出かけることもしばしば。

帰ってくれば、母はすごくご機嫌そうな顔。
あっそ!
もう子供じゃない僕。
どんな匂いをさせているのか、スカートの中に顔を入れたくなる。
生理だなんて言ってたけれど、それだって本当かどうか。
それにあの人なら、生理だってかまわず襲いそう。

父が勤めていた会社の地下の喫茶店で母がアルバイトをしていた頃に知り合った2人。
その頃、母はまだ高校生。

「学校にばれるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたのよ」

笑いながら母が話してくれたことがある。
神経が細やかな割には意外と手の早かった父。
母の高校卒業と同時に籍を入れ、すぐに僕が生まれた。
父が我慢できなかった気持ちも、わからないではない。
その顔でよくやったと褒めてさえやりたくなる。
本当に可愛らしい母。
相当凄いんだろうね。
今でも母は父が好きみたい。
あの父とまともにやり合ったら瞬殺ほぼ間違いなし。
いつもみたいに笑って許してくれないかな?
そんなわけないよな・・・。

何もしない時間ほど、あっという間に過ぎていく。
ほとんど勉強もせずに丸めたティッシュを何度かゴミ箱に放り投げ、また懲りもせずにティッシュをベッドの上に広げていると、玄関の開く音。
時間はすでに夕方近く。
帰ってきたな・・・くらいに思っていたら、すぐに階段を駆け上がってくる足音。
あらら。
コンビニに行ったばかりで、ジーパンを穿いたままだったのがまずかった。
ノックもせずに母が思いっきりドアを開けたときには、まだジーパンは膝のあたりで僕は中腰のまま。
ベッドの上には、母がくれたばかりの新しいおかずと、広げたティッシュがそのまんま。

「あ、ごめん」

少しは驚けよ!

<続く>

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