密かに想いを寄せていた文学少女に膝カックン

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高校2年生の時、クラスで男女問わずに流行ったイタズラがあった。

膝カックンだ。

相手の膝の裏に向かって自分の膝を突き出し、バランスを崩させる。
子供の頃は、こんな単純なイタズラが意外と楽しいもんだ。
俺はやられることは多々あったけど、自分から他人に仕掛けたことはなかった。

しかし、試してみたいと密かに思っている相手が1人いた。
同じクラスの小柄な読書好きな女の子、Tさんだ。

当時俺は、Tさんに淡い恋心を抱いていた。
休み時間に読書に耽っている時のメガネをかけた横顔が、とても知的で可愛かったのだ。
大人しくて落ち着いた、控えめな性格も俺のタイプだった。

Tさんは膝カックンされた時、果たしてどんな反応をするんだろうか?
これだけブームになってるんだから、誰か1人くらいはTさんに膝カックンをするやつがいるだろう。

そう考えていたけど、残念なことにTさんが膝カックンのターゲットにされることは一度もなかった。
かといって俺からTさんに仕掛けるチャンスも勇気もなく、ただただ日々が過ぎていった。

ところがクラスの膝カックンブームが去ろうかというある日、いきなり機会は訪れた。
放課後、忘れ物を取りに教室に戻った時、偶然にもTさんが1人で残っていたのだ。
Tさんは本の続きが気になり、読み耽っているうちに帰りが遅くなってしまったとのこと。
教室内はもちろん、廊下にもTさん以外に人はいなかった。

(ここしかない!)

俺は勇気を奮い立たせ、Tさんへの膝カックンを実行することにした。

「背中に糸クズがついてるから取ってあげる」と嘘をつき、Tさんに椅子から立つように促した。

俺の言葉を全く疑わず、その場に立ち上がるTさん。
俺はTさんの背後に回り込み、ゴミを取るふりをしながら内股に揃えられた膝の裏に狙いを定める。
目の前のTさんからは、女の子特有の甘くて良い匂いが漂っている。
一瞬罪悪感にかられ、やめようかとも思った。
けれども、こんな千載一遇のチャンスはそうそうないとすぐに考え直す。
そして心を決めた俺は、自分の膝をTさんの膝の裏に向かって思いっきり突き出した!
俺の固い膝頭が、Tさんの柔らかい膝の裏にめりこんだ瞬間!

「ひゃあ!ひゃややややや!」

Tさんは奇声を発し、もろにバランスを崩して俺に向かって倒れ込んできた!
いかに小柄とはいってもバランスを失ったTさんの体には全体重が乗っている。
俺はTさんの柔らかい体を受け止めきれず、もろともに倒れてその場に尻もちをついた。
机で頭を打たずに済んだのは幸運だった。
しかし、俺の股間は不幸なことになった。
全体重をかけられたTさんのお尻は、あろうことか俺の金玉の上にのしかかったのだ!

「ふんぎゃああああ!」

俺の金玉はTさんのお尻に圧殺され、目の前で火花と星が飛び散った。

「ああああぁぁぁぁ!」

今まで味わったことがないような、とんでもない痛みが体を支配する。

「ごめんなさい!」

Tさんの謝る声が聞こえたけど、金玉を潰された俺はそれどころではなかった。

「とりあえず、とりあえずどいて!」

一刻も早くお尻をどかそうと、俺はTさんの脇腹に手をかけて持ち上げようとした。
ところが!

「ひゃああああ!ひゃはははははは!」

突如Tさんが身を捩って激しく笑いだしたのだ!
後で聞いた話によると、Tさんはくすぐったがり屋で特に脇腹が弱いらしい。

「やめて~っ!!」

Tさんは俺の体の上で暴れながら足をばたつかせ、腰を激しくバウンドさせる。
つまり俺の金玉の上でTさんのお尻が激しくアップダウン!

「ぎゃあ!あぎゃあ!!アーーーっ!!!!」

何度も何度も金玉を潰され、俺の口からは情けない叫び声があがった。
どうにかのた打ち回ってTさんのお尻から逃れ、悶絶しながら全力で股間を押さえる俺。
好きな女の子が目の前にいるなんて考える余裕はなかった。
痛い。
ただひたすらに痛い。
とんでもなく痛い!

「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」

Tさんは謝罪の言葉を連呼し、その場でオロオロしていた。
かと思うと!

「こうしたら大丈夫になる?」

何といきなり俺の側に跪き、金玉を摘んでモミュモミュと揉み始めたのだ!
男の股間に手を伸ばすなんて、きっとTさんも混乱の絶頂だったに違いない。
しかしTさんの摘み方には意外と力がこもっていた。
その結果!

「わあぁ!だめぇ!くぎゅああああああっ!」

Tさんの指に金玉がぎゅうぎゅう押し潰され、激痛に三度絶叫する俺!

「やめれええぇぇ!」

慌てて俺はTさんの指を強引に振り払った。
そして再び股間を押さえ、ただひたすらにその場をゴロゴロ転げ回って苦痛に耐える俺。
情けないとは思っても、溢れ出てくる涙を止めることはどうしても出来なかった。

「どうしたら許してくれる?」

そう俺に尋ねるTさんは半ベソをかいていた。
どう考えても俺の自業自得なのに。
金玉の痛みで理性を失った俺は、やけっぱちで聞いてみた。

「それじゃあ俺と付き合って」

100%、間違いなく断られると思ってた。
でも信じられないことに、その結果は。

「・・・いいよ」

「へ?」

こうして俺は彼女と付き合い始め、関係は今でも続いている。
ちなみに彼女、なぜOKしてくれたのかを未だに教えてはくれない。
一度どうしても気になって、彼女の弱点の脇腹をくすぐって白状させようとしたことがある。
彼女は息も絶え絶えになって笑い悶えていたが、それでも最後まで口を割らなかった。
女心は本当に分からない。

付き合い始めてからというもの、週末は欠かさず図書館でデートをしている。
読書に耽る彼女の横顔をこっそりと眺めるのは、俺にとって至福の時間。
理由はどうあれ、せっかく掴んだこのチャンス。
俺は彼女を一生大事にしていきたい、そう思っている。

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