防音の放送室に呼び出されて・後編

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彼の下半身が私の下腹部に当たり、服の上からでも彼の硬さと大きさが感じられました。
彼は私の心も身体も知り尽くしているかのように片方の手を下に持っていき、スカートをゆっくりとたくし上げると、太ももの外側に手を這わせました。
今日はスポーツタイプのぴったりしたショーツを穿いていたことを思い出しました。
彼はショーツのラインで手を止めると、今度はラインに沿って後ろに手を進めていきました。
彼の温かい手が私の丸いヒップラインを撫でていきます。

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(気持ちいい・・・)

ショーツの中であそこの入り口がどんどんと湿っていくのが分かりました。
まだ唇を塞がれたままで声が出せませんが、自分の鼻息が荒くなっているのが分かって恥ずかしかったです。
苦しくて辛くなる寸前で彼が唇を離してくれ、私は声を立てないように口で大きく息をしました。
彼の手はショーツのラインを前に辿って、私のVゾーンをゆっくり下がり始めました。

(このまま最後までしてしまうの?)

急に不安になったけど、心臓がドキドキして頭の芯がボーっとして、『このままじゃいけない』っていう声が心の中ではするのに、全然身体が動いてくれません。
大声で助けを呼べば、学校中に聞こえて誰かが駆けつけてきてくれるかもしれない。
でも、2人きりでこんなところにいたのをどうやって説明したらいいんだろ?
江美には何て話せばいいの?
色んな考えが頭の中をぐるぐると回っていました。
そうしてる間に彼の指が、三角形の頂点に差し掛かりました。

(やっぱり、できない・・・)

私は必死に彼の目を見つめ、『やっぱりダメ』と懇願するように首を横に振りました。
声を出せないので、目で精一杯訴えたつもりでした。
彼は一瞬笑ったように見えました。
そして次の瞬間、スカートの中の手はそのままで、もう一つの手で私の口を強く塞いできたのです。
彼の指は、ショーツの上から私の割れ目の中の敏感な部分を刺激し始めました。

「・・・!!」

私は首を左右に振り、必死に彼から逃れようとしました。
でも彼の力は強く、私の後頭部は壁に押し付けられて身動きがとれません。
キスの余韻で感じやすくなっていたのに加え、ぴったりしたショーツの上から強く刺激され、私は自分の中の波を抑えられなくなっていました。
知らずに涙が溢れてきました。
彼はリズミカルに力強く、一番感じるところのちょうど中心を指で攻めてきます。

「んっ・・・んんーーっ」

私の声にならない声が彼の指の間から漏れます。
私は口を塞いでいる彼の手の甲に爪を立て、引っ掻いてました。
でも彼は離しません。
声を出せない分、身体の内側の圧力がどんどん高まっていくのが感じられました。
無意識に脚が突っ張って、つま先で立っていました。
ふくらはぎがとても痛くて・・・。
それでも快感が高まるのが止められなくて、喘ぎたいのに喘げなくて・・・。

(あ、もう・・・だめ・・・っ)

一瞬、気が遠くなったような気がしました。
次の瞬間、自分の身体中から光が弾けて、何かが爆発したような感じがしました。
私は渾身の力で彼を突き飛ばしていました。

「あぁぁぁ・・・っ」

私が叫びながら崩れるように倒れるより一瞬早く、彼が赤いボタンをOFFにするのが見えました。
放送室のカーペットの上で私は放心状態で、文字通り腰が立たなくなっていました。
脚に力が入らないのです。
されるがまま、スカートとショーツを剥ぎ取られていました。
彼がベルトを外し、下だけ脱いで私の上にゆっくりと覆いかぶさってきました。
彼は遠慮なく膝で膝を割って、私の中に入る体勢になっていきました。
そして自分のモノを私の入り口に当てると、じっと私の顔を見つめました。
私も下から彼を見返しました。
その顔は、泣きそうな嬉しそうな優しそうな勝ち誇ったような、見たことのない表情をしていました。
恐怖とも期待ともわからない感情の中で、(今、首を横に振ればまだ引き返せるかもしれない)と思いました。
でも私の肉体は全身で彼を欲していたのです。
彼はゆっくりと私の中に入ってきました。

「あ、あっ・・・」

私の入り口も内側もぐしょぐしょになってて、簡単に彼を受け入れていました。

「もう声出していいんだぞ」

途中まで入れたところでそう言うと、彼は激しく前に突いてきました。

「ひ・・・っ」

一番奥の敏感な壁が彼を感じて身体中が震えました。
思わず彼にしがみついていました。

「すごい感じてるな」

そして、私の感じやすい部分と彼の熱いモノが何度もぶつかり合っていきました。
彼が突くたびに視界が白くなって、自分が誰で、どこにいるかも分からなくなっていきました。
私の身体はただ快感に満たされる肉体と化して、彼がもっと動きやすくなるように内側からどんどん液が溢れていき、彼から出るものを吸い尽くそうと中が収縮しているのが分かりました。

「ああ、ん・・・、よし、おか、くん、すごい気持ちいい・・・」

江美のことも、もう何も関係なくて、リズミカルに訪れる快感の波に飲まれて、この世じゃないどこかにいるような気持ちになっていました。
ふと、彼の動きが激しくなりました。
それに合わせて私の波も最高潮に達していきました。
身体がバラバラになりそうで、何かにしがみつきたくて、彼の背中に爪を立てました。
視界がどんどん白くなっていく。
気が遠くなるくらい気持ちがいい。

「あ、あっ、もうだめ、お願い、イッちゃ・・・う。いやっ。あ、あぁあああああっ」

次の瞬間、「うぁっ」と彼の声がして、生温かいものが私のおへその辺りにかかりました。

「はっ・・・、お前、締まりすぎで濡れすぎ」

彼が苦笑いしつつ肩で息をしながら言いました。
彼が出したものと私の濡れたところを拭き取った後、半裸のまま壁にもたれて2人でボーっとしていました。

「香川に話す?」

ふと彼が聞きました。
私は首を横に振りました。

(話せない、話せるわけがない)

「じゃあ2人の秘密だな」
「・・・」

「お前、毎週火曜と木曜、ここに来い」
「え・・・?」

「それから、月金の塾の後はオレの家に来い」
「な、そんな・・・」

私は目を見張りました。
彼はいきなり立ち上がると、放送室の入り口に積んであるたくさん器材の中から何かを取り出しました。

「香川がこれ見たらなんて言うかな」

(・・・?)

小型のビデオカメラでした。
RECの所に赤いランプが点灯していました。
全身の血が凍りつきました。

「うん、よく撮れてる」

彼はカメラの液晶を確認しながら言いました。

「いや!消して!」

私は反射的に彼に飛びかかりました。
彼はさっと身をかわします。
彼はブースの赤いボタンに指をかけ、「音声のみお楽しみください」と言いました。
私はその時になってようやく完全に彼の罠に嵌ったことに気付きました。

「その強張った表情がたまらないんだよね」

彼は視線をカメラに戻し、ボリュームを操作しました。

『はぅ。あっ、あん、・・・よし・・・おかくん』

私の喘ぎ声がはっきりと聞こえました。

「お願い、そんなのなくても会いに行くから、今すぐ消して!」

私は音声をかき消すように叫びました。

「別にお前を強請ろうっていうんじゃないしさ、記念に取っておくよ。じゃあ明日な」

彼は呆然としている私を残し、素早く服を身につけるとカメラをかばんに入れ、放送室を出て行きました。

私は家に帰って、私は1時間以上シャワーを浴びました。
そして今、混乱した頭でこの文章を書いています。
明日は金曜日。
塾の後、吉岡君の家に行かなくてはいけない。
怖い。
また撮影されたら?
江美には相談できない。
江美は吉岡君に告白するはずなのに!

でも・・・。
今日の行為の余韻から来る私の内側の疼きは、無視できないくらい大きくなっていました。
身体の相性なのか、吉岡くんのテクニックなのか、もっと別の何かなのか、女としての自分の肉体が彼を貪欲に求めているのです。
私はこれから一体どうすればいいのでしょうか。
どうなるのでしょうか。

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