ただただ彼女を抱きしめた

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大学入学のときからずっと気になっている女性がいた。

柴咲コウにそっくりの目鼻立ちのはっきりした典型的な美人でスタイルも抜群。
そんな彼女を狙っている男は多く、きっと高飛車な嫌な女なんだろうなと最初は思っていたが、毎日児童養護施設でバイトをして自分で授業料を全額払っているという話を聞いて、彼女の見方が変わり、次第に彼女の気取らない自然体の性格に惹かれていった。

そうなると、女性には比較的免疫のあった自分も恋愛を初めて知った中学生のように、妙にぎこちなくなってしまい、それを悟られたくない一心で、男友達と合コンの話や女の話をわざと彼女にしていた。

そんな関係の中、結婚する同級生の前祝いということでホテルの一室に集まり、みんなで飲むことになった。
彼女が来るということで、何時間も鏡の前で髪型やファッションのチェックをして、胸の高まりを押さえつつホテルへ向かうと、そこには普段はジーパン姿の彼女がドレスアップしていて「◯◯くん、遅かったねー」という声に「ああ」と返事するのが精一杯なほど、彼女が輝いて見えた。

しばらく酒を飲んでいると、恋愛の話になり、それぞれ今付き合っている人の話になった。
彼女の番になると、彼氏はいないが気になる人はいるとのこと。
とりあえず彼氏がいないことにほっとしたことだけは覚えている。

しばらく酒を飲んでいると、みんな寝てしまい、起きているのは俺と彼女だけになってしまった。
「みんな寝ちゃったね」と、友人たちに毛布をかけている彼女と二人きりになりたかった俺は、彼女を近くの公園に誘った。

自動販売機で買ったウーロン茶を飲みながら、彼女の家庭の話や趣味の話飼っている犬の話などを聞いていると、たまらなく彼女が愛おしくなって思わず彼女を抱きしめてしまった。
びっくりした様子の彼女だったが「さっき気になっている人がいるって言ったでしょ?あれって◯◯くん(俺)のことだよ」と囁かれ、うれしいというより頭が真っ白になってしまいただただ彼女を抱きしめた。