出張先のビジネスホテルで自縛オナニー

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私には出張先でのストレス解消法があります。
自分を慰める道具を持ち込み、淋しい1人寝の夜をストレス解消の時間に充てています。
私はビジネスホテルの部屋に入り、軽くため息をつきました。

「あぁ疲れた・・・」

そのとき携帯に着信。
さっきまで一緒に飲んでいた地方営業所の所長からでした。
飲んでいる間も私のカラダをいやらしい目つきでジロジロ見ていたし、「帰ります」と言ったら「部屋まで送る」とか言ってたし・・・。

「あ、所長!今日はご馳走さまでした」

「ちゃんと部屋まで辿り着いたかぁ?」

「ええ、タクシーで帰ったのですぐでしたよ」

「部屋はどこだ?そっちで飲み直そうじゃないか」

「えー、もう限界ですよ、それに明日は朝イチで本社に戻らなくちゃならないんですもん」

「そうかー、本社は大変だねぇ」

「ええ、そうなんですよ、面倒ですよね~」

「じゃあ・・・おやすみ」

「はい。おやすみなさーい」

(まったくもう・・・さてと、お風呂お風呂)

シャワーで汗と染みついた煙草の匂いを流し、今日の自分をリセットしました。
私はタオルを体に巻き付けたまま窓際に向かい、夜の街が映るカーテンをそっと閉めました。
これで外界から切り離された私だけの密室が生まれました。
自分の部屋とは違う、人の出入りがたくさんあるビジネスホテル。
その一室をあてがわれた私は体を綺麗に洗い、その部屋へ生まれたままの姿で閉じ込められるのです。
そして私が去った後もたくさんの人が、そこに全裸の女が監禁されて陵辱のうめき声を上げていたことも知らずにチェックインし、日常を送るのです。
そんな妄想ができるビジネスホテルは、私の被虐心を最高に高めてくれる大掛かりな自慰の場所なのです。

タオルを落とし、カーテンを掴んだまま振り返り、ベッドの上に置かれた私の体に使われる道具たちをどきどきしながら見つめます。

(これから私を恥ずかしい姿に変えてゆく・・・)

ベッドに正座し、門柱に使われるような太い鎖が繋がった犬の首輪を嵌めます。
重い首輪を震える手で首に回し、ベルトを締めます。
私は捉えられ、犬の首輪を掛けられて、人間の女ではない“メス”にされてしまうのです。
留め金の穴に小さな南京錠を通し、ロックすると、もうこの鍵を失くしたら一生首輪に繋がれた生活になってしまうに違いありません。
ぞくぞくと快感が押し上がり、両手で重い首輪を掴んで陶酔してしまいます。

(私は人間の女なのに・・・こんな犬のために作られた首輪なんて・・・)

我慢できず私の手は股間を弄りました。
鎖を抱き締め、その冷たさと重さを柔らかい体に押し当ててしまいます。
乳房に鎖を押しつけて、ぎゅっと揉みしだくと乳首の敏感な部分に冷たさが刺激を与え、どんどんいやらしい声を上げてしまいます。

(もっと恥ずかしい姿に・・・もっと)

全身を拘束する黒革の拘束具も取り付けました。
私の白い体を汚すかのように真っ黒のラインが引かれ、乳房を取り囲み強調させてしまいます。

(恥ずかしい・・・)

股間を通す最後のベルトをしっかりと締め、あそこを割り広げて食い込むと、じーんとした快感がそこから広がってゆきます。
今日のために新調した可変速ローターを股間のベルトに挟み込み、クリトリスに宛てがいました。
スイッチを入れたくなる衝動を抑えながら、テープでコントローラーを太ももに貼り付けました。

ベッドに横になり、もう一つの責め具、低周波治療器の電極を硬く突き出した乳首にぴったりと当てて絆創膏で固定しました。
このリモコンも太ももに貼り付けると、私の体は女の大事な2つの急所を凶暴な機械で捉えられた惨めな姿になりました。

半身を起こし、片手に手錠を掛けてベッドから立ち上がりました。
私はベッドなんて使わせてもらえないメスなんです。
動物は繋がれなくてはなりません。
入り口のドアの所に行くと大きな鏡があって、私の哀れで痛々しく、そしていやらしくされてしまった姿が全て映し出されました。
ドアノブに鎖を一巻きし、大きめの南京錠でロックすると、私はドアに繋ぎ止められた動物になります。
もう興奮で立っていられません。
フロアに座り込み、両足を投げ出し、ドアに寄りかかったままローターのスイッチを入れました。

「ああぁぁぁぁ」

ドア1枚隔てた向こう側はホテルの廊下です。
声を殺しながら革の目隠しをしました。
真っ暗な闇の中にローターの音だけが大きく聞こえだします。
快感に押し流されて達しないように耐えながら後ろ手に手錠を掛けてしまいます。
そしてドアに取り付けた南京錠の鍵を足元とに落ちるよう見当を付けて放り投げました。

ここで大きな間違いを犯していたのです。
遠くでチャリンという音。
手錠の鍵と南京錠の鍵はもう手元にありません。
闇の中に完全拘束された自分の姿を思い浮かべ、処刑を待つ罪人か、これから屠殺場に連れて行かれる家畜のような絶望感に陶酔しました。

最後の責めを自分に科すべく不自由な体勢のまま低周波治療器に手を伸ばし、スイッチを入れました。
断続的に乳首へ与えられる電流の刺激に一瞬息が止まり、私への拷問がはじまりました。

「ああっああっあああああーっあっ」

廊下へ漏れる声などもうまったく分からなくなってしまいました。
私は闇の中で何者かに拘束され、乳首に電流を流され、クリトリスにモーターの刺激を与えられて狂わされてしまうのです。
ローターは何度も強弱を繰り返し、私をおかしくしてしまいます。
乳首の刺激もどんな波が襲ってくるのか予測がつきません。
私は悶え、声を上げ、この部屋をこれまで使ってきた男たちが私を踏み越えてゆく靴底を想像して絶頂を迎えました。

少しして低周波治療器のコースが一巡して止まり、心地よい疲労感を感じながら呼吸を整えてゆきます。

(とりあえず外さなきゃ)

足のすぐ近くにあるはずの鍵を探しました。
しかし、足で辺りを探ってみましたが見つかりません。

(あれ、遠くに落ちたかな?)

致命的な間違いはそれでした。
いつもなら目隠しをする前に近くに鍵を投げ、場所を確認して、届く範囲ギリギリまで足で動かしていたのです。
でもそれでは本当の拘束感は得られなかったのです。
今日はなんの気なしに完全拘束を実行してしまっていたのです。
必死でした。
血の気が引き、最悪の事態を想像しながら首輪の鎖をピンと張り、足を伸ばして届く限界までまんべんなく探しました。
1時間以上は藻掻いていたと思います。
汗をかき、乳首の絆創膏も剥がれてしまいました。

(どうしよぅ・・・もうはずせない・・・はぁはぁはぁ・・・)

完全に諦めると、こんな気持ちになるのでしょうか。
私は自分のひどい最後を期待して興奮していたのです。

(これで・・・朝まで・・・)

完全に自爆してしまった恐怖と被虐感に、私はまたローターのスイッチを入れました。
さっきまでよりも大きな喘ぎ声が部屋を埋めていきました。

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