多重人格の美少女・第4話[完]

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翌朝。
ベッドの中で目を覚ますと、お互い裸のままで朝勃ちした俺のペニスをリンがシゴいていた。

「今日はミキちゃんの日だよ」

「んー、朝だけはいいのにー」

リンを宥めてペニスからそっと手を離させようとしたが、手をくねらせてなかなか離してくれない。

「マユカとも話したけど、今日あたしとマユカは眠って出てこないから。ミキちゃんを楽しませてあげて」

『眠る』とは、頭の奥に引っ込んで出てこないこと。
そして眠ってしまうと外で何があっても覚えてないそうだ。

「ミキちゃんの思い出には入らないようにするから」

リンはそう言って目を閉じた。
やがてゆっくり目を開けて・・・。

「わっ!」

ペニスを握ったままの状態で出てきたミキちゃんが慌てて手を離した。

「裸だしっ!」

ミキちゃんが慌てて布団に包まる。
俺はミキちゃんに、「隣の部屋にいるから着替えて来て!」と言うと自分の服を掴んでリビングに移った。
やがて身支度を整えたミキちゃんが部屋に戻ってきた。
テーブルを挟んでしばし見つめ合う。

「あの・・・ミキです」

「初めまして・・・じゃないけど、ゆっくりお話するのは初めてだね」

ミキちゃんは照れたように前髪を弄りながら俯く。

「リンから聞いたけど、ホントにデートしたいの?」

ミキちゃんに会ったのはこれが3度目。
1度目は夜這いプレイの時に出てきて、俺に犯されてしまった。
2度目はリンに脅されてマユカのフリをして俺に抱かれた。
俺に会うのは怖いんじゃないだろうか。

「マユカがいつもアキラさんがいい人だって・・・。私、普通のデートとかしたことないから・・・」

「じゃあ今日はミキちゃんの行きたい所に行こう!」

そう言うとミキちゃんは笑顔を見せた。

午前中は水族館へ。
お昼を挟んで、繁華街のファンシー系のショップへ。
傍から見れば年相応のカップルのデートだったろうけど、マユカの中にいるの10歳の少女だ。
俺はこの日、保護者のようにミキちゃんのお相手に務めていた。
夕方前になり、ミキちゃんが歩き回って疲れたようなのでアーケード街の半個室になっているカフェへ。

「今日は楽しかった?」

「うん!」

ミキちゃんはショップで買った戦利品をテーブルに並べてニコニコしてる。

「この後どうしようか?」

「普通はどうするの?」

ミキちゃんが首を傾げる。

「普通は・・・晩御飯とかカラオケとか・・・」

「私、歌は知らないもん」

日中のデートの時にも気づいていたが、強姦体験から産まれ、苦痛のセックスばかり体験してきたミキちゃんは、知ってて当たり前の常識がちょいちょい抜けていた。
10歳の年相応の歌や遊びを本当に知らなかったんだ。

「マユカとデートする時はどうしてるの?」

正直マユカとも普通のデートはしたことがなかったから、一瞬返答に詰まった。
マユカやリンともホテルで会ってセックスばかりだったから。

「えーと、やっぱりご飯食べたりカラオケ行ったりかな」

「・・・そのあとは?」

「そのあとは・・・そりゃ・・・まぁ・・・」

「マユカやリンはなんでアレが好きなの?」

(なんでだろう?)

「気持ちいいことだから・・・かな」

「私、アレ嫌い。気持ちいいことなんてなかったもん」

マユカの、そしてミキちゃんの初体験は公衆トイレでの強姦だったし、その後も俺が知らない辛い体験が何度もあっただろう。
俺が知る限り、最後のセックスもSに無理やり犯されたのが最後だ。

「本当は気持ちのいいことなんだよ」

「えー、嘘だ」

「お互いが相手としたいと思った時は気持ちよくなるんだ。ミキちゃんはいつもいきなりだろ?だから気持ちよくなれないんだよ」

本当の10歳にはこんな説明はできないが、マユカの中で断片的にでも20数年を生きてきたミキちゃんには正直に話した。

「気持ちいいってのが分からない。いつも痛くて・・・早く終わってっていつも思う」

「ミキちゃんがしたいと思った人となら気持ちよくなれるよ」

ミキちゃんは黙り込んで何かを考え込んでいるようだった。

「どこで食べようか?」

手を繋ぎながらアーケード街をフラフラ歩きながらミキちゃんに声をかける。

「んー」

ミキちゃんは唸りながらキョロキョロしてついて来る。
やがてアーケード街を抜けてしまい、雑居ビルが立ち並ぶエリアに入った頃、ミキちゃんが繋いだ手をギュッと握った。

「あそこ」

ミキちゃんが視線で示したのはケバケバしいネオンサインで彩られたラブホテル。

「ミキちゃん、あそこが何か分かってる?」

俺はミキちゃんの勘違いに笑ったが、ミキちゃんは否定せずに俯いたまま、ますます俺の手を強く握る。
ミキちゃんの爪が手に食い込み、痛みを感じるようになった頃、「あそこがいいです」とミキちゃんは繰り返した。

「何をする場所か分かってるよね?」

俺よりかなり身長の低いミキちゃんの顔を覗き込む。

「何度か・・・中で目が覚めたことあるし・・・」

「したいの?」

「マユカとリンは起きてこないから・・・あたしも・・・気持ちよくなってみたい・・・」

10歳の精神を持つ女の子の精一杯の告白。
だが、いいのだろうか?
身体の持ち主のマユカは大人だが、ミキちゃんは心はまだ10歳だ。

「身体はもう大人だし、経験もあります」

俺の内心の葛藤を見抜いたのミキちゃんは力強く言った。

「分かったよ。立ったままもなんだから入ろうか」

ミキちゃんは顔を真っ赤にして頷くと俺に手を引かれてホテルに入った。
すでに書いたが、マユカの見た目は幼児体型で中高生に見えるくらいの童顔。
そこに10歳の精神が宿っているため、いざホテルで向かい合うと本当に子供を前にしているようだった。

「いつも・・・目が覚めるのは男の人のアレが入ってる時とか、終わってからだから・・・どうしていいか・・・」

ミキちゃんは所在なげにソファに座ったままモジモジしている。

「まずはお風呂に入っておいで」

そう言ってミキちゃんをバスルームに送り出した。
そこから30分以上経ったか。
バスルームからはシャワーの音が微かに響いたままで、もしかしたら土壇場で怖くなってしまったのかもしれないも思い始めた頃、ミキちゃんは帰ってきた。
ガッチリ服を着込んで帰って来るだろうと思っていたが、ミキちゃんは全裸で帰ってきた。

「着て来なかったの?」

「せっかくお風呂入ったのに・・・また着たら嫌かなって・・・」

「風邪引くからこれ着なよ」

ベッドに重ねてあったバスローブを手渡すと、俺もシャワーへと向かった。
汗を流して戻って来るとミキちゃんは備え付けの電マを手に取って眺めていた。

「何に使うか知ってるの?」

「うん。リンがたま使ってる。リンって使い終わって疲れたらそのまま寝ちゃうから、私が片付けるんだよ(笑)」

リンはオナニーの後始末をミキちゃんにやらせていたらしい。

「使っみる?」

「やだやだ(笑)」

ミキちゃんが笑って電マをベッドサイドに放り投げる。

「じゃあしようか」

葛藤はシャワーと共に流れていった。
さっきまで笑っていたミキちゃんは急に黙り込んで身を硬くする。

「怖くなった?やめようか?」

「します!アキラさんもしたいでしょ?」

ミキちゃんは意を決したようにバスローブを脱ぎ捨てる。
部屋の薄明かりの下、10歳の心を持った少女がベッドに横たわる。
少女には本来生えていない薄めの陰毛が秘所を隠している。
上からのしかかりキスをするとミキちゃんの唇はギュッと結ばれていたが、乳首を優しく触ってやると次第に薄く開いていく。

「はぁっ・・・」

ミキちゃんが溜息のような声を漏らす。
閉じていた両足から力が抜けたのを見て片手を滑り込ませる。
緊張していせいか、ミキちゃんのアソコはまだ濡れていなかった。
マユカとリンはキスだけでもびしょびしょになるが、心が変わると身体の反応も変わるようだ。

「やだっ!ダメ!」

ミキちゃんの陰毛を掻き分けてクリを吸い上げるとミキちゃんは抵抗した。
俺は両膝を押さえつけてクリから膣穴を舐め上げ、音を立てて愛液を啜る。

「やだやだ!早く入れて!!」

ミキちゃんにとってセックスはあくまで挿入だけらしく、愛撫には激しく抵抗した。

「じゃあ入れるよ」

(クンニが大好きなマユカとは違うな)

そう思いながら亀頭の先端を宛てがうとゆっくり中に沈めていく。

「うぅんっ」

くちゅっと音がしてミキちゃんの膣が俺のペニスを飲み込む。
そのままいつもより時間をかけてゆっくり差し込んでいく。

「あぁっ!痛くない!いつもとなんか違う!」

ミキちゃんは身体を震わせて初めての快感に声をあげる。

「気持ちいい?」

「気持ちいい!エッチ気持ちいい!」

お互いが心を許してのセックスは初めてたが、ミキちゃんの身体はこれまで何度もセックスを経験しているため、苦痛は感じていない。

「気持ちぃ、はぁっ、あっあっ、マユカと、リンが、したくなるの分かる!」

途切れ途切れのミキちゃんの嬌声。
俺の下で腰を跳ねさせながらミキちゃんは初めて味わうセックスの快感によがり狂った。

「変な感じ!あっあっあっあっ!アキラさん変な感じになる!あぁっ!!」

ミキちゃんはイッてしまった。
ミキちゃんにとって刺激が強すぎたらしく、ヨダレを垂らしながら意識を失ってしまった。
俺はまだイッていなかったが、意識を失ったミキちゃんからペニスを引き抜くとアソコを拭いてやった。
膣口から愛液がどんどん零れてきて、拭き終わるのに時間がかかった。

「待って・・・触らないで・・・」

ミキちゃんが息も絶え絶えになって上半身を起こす。

「大丈夫だった?」

「大丈夫だけど・・・激しすぎですよー(笑)」

ミキちゃんは枕を胸元に抱え込むと顔を伏せて隠してしまった。
こうして俺とミキちゃんの3度目のセックスは終わった。
俺は射精できなかったが、これ以上ミキちゃんを抱くと壊れてしまうような気がしたからだ。

その翌朝。
マユカからメールが入った。

『ミキちゃん、抱いたでしょ(笑)』

『分かる?』

『身体が同じなんだから、入れられたかどうかちゃんと分かるよー(笑)』

幸いマユカも怒ってはいないようだ。
俺達は約束を結び直すことになった。

・セックスをする時は必ず全員とすること。
・順番は、リン→ミキちゃん→マユカだけど、話し合いによっては順番は変えられる。

1日に3回、必ずしなきゃならないのはプレッシャーだったが、1人だけや仲間外れは他が怒るのでこうなった。
ミキちゃんの参入は意外だったが、「あんな優しいエッチならまたしたい」とミキちゃんが自分から言い出した。

そして約束を結んでから最初のセックス。
マユカが1番手をリンに譲ったのは意外だったが、「1番最初の濃いザーメンはリンが飲みたい」というリンの希望と、「3番手だと俺がイクのに時間がかかってしまうのでまだ辛い」というミキちゃんの希望。
そして、「最後は自分で終わって一緒に眠りたい」というマユカの希望がマッチした結果だった。

リンとのセックス。

「ちゃんと向き合ってエッチするのは初めてだよね。よろしくお願いします」

リンはベッドの上でわざとらしく三指をついて頭を下げた。

「リンちゃん、よろしくね」

俺が微笑むとリンもにっこり笑い、その表情のままフェラを始めた。
マユカのフリを止めてテクニックを解放したリンのフェラチオは凄かった。
奥までペニスを咥えこみ、喉を使って亀頭をシゴいてくる。
そのまま快感に任せて発射したかったが、ここで出してしまうとトータルで何発出さなきゃいけなくなるか分からない。
なるべくそれぞれに1回ずつが限度だなと思い、無理やりペニスを引き抜く。
リンはおどけてペニスにすがりついてきたが、指先で陰唇を責めてやるとすぐに喘いで身体の力が抜けた。
そして寝バックからの挿入。
真っ白なヒップを手で左右に押し広げると糸を引いて割れ目が開く。
手早くゴムをつけて先端を宛てがうと、リンはそれだけでビクッと体を跳ねた。

「敏感になってるね」

「あたし、イキやすいから」

リンにのしかかった俺は根元まで一気に挿入して、リンの膣をペニス全体で味わった。
マユカとの違いを意識したせいか、同じ身体でも本当に別な女を抱いているような錯覚を覚えた。
ペニスの先端が子宮口に当たるほどの深い挿入にリンも枕を鷲掴みにして快感に震えた。

「奥に!もっと奥に!」

マユカの絶叫に応えて腰を激しく打ち付ける。
ベッドが激しく軋むほどのピストンにリンはあっという間に果てた。
俺は約束通り射精感の込み上げたペニスを引き抜くと、ゴムを外してマユカの顔に突きつけた。
そのまま荒い息を吐くリンの口内に挿入すると、喉奥まで突き刺して一気に射精。
喉奥をゴボゴボ鳴らしながらリンが飲精する。
口から引き抜くと、飲みきれなかった精液がリンの口から少し零れた。
リンは勿体ないと言わんばかりに指で口の端から精液を掬いとると、指をしゃぶって飲み下した。

「まだしたいけどミキちゃんとマユカに怒られちゃうから」

リンはそう言って下腹部を撫でながら眠りに就いた。
ミキちゃんとのセックス。
起きてすぐの裸とさっきまでのノリとのセックスの余韻が残っているせいか、ミキちゃんは最初から熱に浮かされたような表情だった。

「まだ中に入ってるみたい・・・」

ミキちゃんがリンと同じように下腹部を撫でる。

「リンとマユカには内緒にしますから、生でもいーですよ(笑)」

ミキちゃんはそう言うとスルスルと股をM字に開いて、リンとのセックスで濡れた陰唇を見せつけてくる。
一瞬誘惑に負けそうになったが理性を取り戻し、「そんな悪い子はお仕置きだ!」とお尻に指を入れた。

「ひぎぃっ!」

愛液がアナルまで垂れていたので、指は抵抗なく根元まで入った。
リンが何度かしただけあってマユカ達の肛門はよく伸びてしっとりと指を包み込んだ。

「うんち出ちゃう!」

ミキちゃんは身体をばたつかせたが、顔は笑っている。
ペニスを飲み込めるように仕込まれた身体はアナル未経験のミキちゃんであっても快感をもたらした。
ひとしきり腸内をほじってやってから、ミキちゃんの両足を掴んで大きく開かせる。

「恥ずかしー」

ミキちゃんは両手で顔を隠したが下半身は抵抗することなく陰唇をヒクつかせている。

「入れるよ」

前戯がまだ苦手なミキちゃんのために性急な挿入だったが、リンとの行為による愛液が中にはまだたっぷり残っており、奥までしっかり挿入できた。
正常位のままミキちゃんの首に手を回して抱き締めたまま腰を振る。
腰を打ち付けるたびにミキちゃんは仰け反って悦んでくれる。
ミキちゃんとのフィニッシュは繋がったまま奥に叩きつけるように射精。
すでに1度出していたため量は少なかったが、ミキちゃんの反応の良さに刺激されて俺も満足のいく放出感だった。

「もっかいダメ?」

ミキちゃんが可愛くおねだりしてくる。
この間まで犯されるたびに泣いていた少女から、いつの間にかセックスをおねだりするようになっていた。
10歳の心に覚えたてのセックス。
本当の10歳も仕込めばこうなるのだろうか?
そんな事を考えながらミキちゃんにキスだけして頭を撫でてやる。
俺が折れないと見て、ミキちゃんは頬を膨らませながら目を閉じた。

マユカとのセックス。
マユカは目を覚ますとビクンと大きく身体を震わせた。
リンと、そしてミキちゃんにから引き継いだ膣の余韻だけで軽くイッたようだった。

「1回得しちゃった」

マユカも先の2人と同じように下腹部を愛おしげに撫でながら呟いた。
この日最後のマユカとのセックスが1番燃え上がった。
キスだけでも10分以上をかけ、お互いの舌を貪るように吸い上げあった。
マユカは俺のペニスを、俺はマユカのクリを手で扱きあい、2度のセックスで感度の高まっていたマユカはクリの刺激だけで絶頂に達した。
69の時は尿道に残っていた精液をバキュームで吸い上げてもくれた。
お返しに俺もマユカの膣の中に舌を入れて掻き回した。
マユカが喘ぐ度に咥えた口の中で舌がうねり、2度の射精をしていたペニスは硬さを取り戻した。

「どの体位でしようか?」

「リンとミキちゃんはどの体位でしたの?」

「リンが寝バックで、ミキちゃんが正常位かな」

「じゃあマユカは対面座位がいい!」

マユカはそう言うと俺に跨がり、自分の指で陰唇を開くとゆっくり腰を沈めた。
マユカが腰を沈めたまま前後に腰を振ると亀頭の先端がマユカの膣奥をグリグリと刺激した。
俺も負けじとマユカの乳首を咥えて舌先で弾いた。
チュパチュパぐちゅぐちゅと粘液の絡み合う音。
そして次第に大きくなるマユカの喘ぎ声。

「ああっ!」

大きく声が上がるとマユカの足腰から力が抜け、ズンっと、この日1番奥までペニスが膣奥に刺さった。

「んんっっっ!」

イッた拍子にさらに深く刺さったことでマユカは呻いたまま固まってしまった。
そしてフッと力が抜けてマユカの両腕がダラりと垂れると、結合部に温かい感触。
マユカは深くイッたことで失禁してしまった。
半分意識を失っているマユカを横たえてピストンを再開すると、突くたびに膀胱に残ったおしっこが押し出されて、潮吹きのようにピュッ、ピュッと溢れた。
結合部を中心にマユカのおしっこまみれになった下半身を擦り合わせ、最後の射精はマユカのクリ目掛けてぶっかけた。
おしっこと精液で濡れたマユカの陰毛。
腰はピクピクと跳ね、開いた膣口の奥に見える内臓はマユカの余韻に合わせて収縮を繰り返していた。

こうしてマユカ達とのセフレ関係が始まった。
俺を何度もイカせよう企むリン。
隙あらば生をねだるミキちゃん。
リンとは逆に何度もイキたがるマユカ。
終わる頃にはいつもヘトヘトだが、週に1回くらいのペースで俺はマユカ達を抱いていた。

しかし、終わりは唐突に訪れた。
ある日を境にマユカ達と連絡が取れなくなったからだ。
SNSも更新されてない。
電話をかけても繋がらない。
たまに家にも直接行ってみたが、いつも留守だった。
そういえばマユカの本名も知らないことに今更ながら気づいたが、調べる術もなく、俺は途方に暮れた。

それから半年。
マユカのSNSからメールが届いた・・・。

――――――――――――
急に連絡を絶ってごめんなさい。
アキラさんには黙って引越しをしました。
今は遠い場所にいます。
実は妊娠をしました。
アキラさんとはあれからずっと避妊をしていたからアキラさんの子供じゃないです。
Sさんの子供です。
裏切るようなことになって本当にごめんなさい。

あたしもリンも、Sさんには会わないようにしていました。
だからミキちゃんがこっそりSさんと会ってることを知らなかったんです。
ミキちゃんはずっと生でエッチをしたがってました。
だからSさんの誘いに乗っちゃったんだと思います。
ミキちゃんは隠れてSさんと生でしてました。
中出しはしてなかったみたいだけどミキちゃんの、『バイブでオナニーしてた』っていう言い訳を信じてしまいました。
中出しされてれば気づいたかもしれないけど、Sさんとのエッチは外出ししていたみたいで・・・。

生理が来なくなった時に、リンが『アキラさんのエッチで妊娠したかも』って喜んでました。

でもずっとコンドームで避妊してたし・・・。
変だなって思ってるうちにお腹が膨らんできました。
ミキちゃんは病院に行くのをずっと嫌がっていました。
Sさんとの子供を妊娠したことをバレたくなかったんだと思います。
私が買った妊娠検査薬を使ったら陽性でした。

リンは『アキラさんの赤ちゃんだ!』って無邪気に喜んでたけど、私にはすぐに違うと分かりました。
ミキちゃんを問い詰めると、Sさんとエッチしていたのを白状してくれました。

『あなたにあんな酷いことをしたSさんとどうして!?』って問い詰めましたが、ミキちゃんは妊娠のことをよく分かってない子供だったんです。

『アキラさんは生でしてくれないんだもん。Sさんはいっぱいしてくれるよ?』

ミキちゃんはやっぱり私の中から生まれた子なんだって思いました。
あたしの中の『気持ちよかったらなんでもいい』部分がミキちゃんだったんです。
もう赤ちゃんは堕ろせません。
お腹を叩いたり、水風呂に入ったりしてみたけど、お腹は小さくなりません。
Sさんとは妊娠の連絡をしたら音信不通になりました。

リンは、『アキラさんに連絡しよう』って何回も言ってくれましたが、私は合わせる顔がありません。

ミキちゃんも出てこなくなりました。

引越しをして、妊婦でも働ける風俗を見つけました。
もう産むしかないけど・・・。
アキラさんと会っていた時間はすごく楽しかったです。
またいつか会いたいなって思うけど、きっと、もう会えません。
さようなら。
ごめんなさい。

マユカ
――――――――――――

それから俺は何度かマユカにメールを送り、地方の風俗店のサイトを巡ったが、マユカから返信はなく、見つけることもできなかった。
もし産まれていればマユカの子供もミキちゃんと同じ10歳くらいか。
今でも同じくらいの年の子供を見かけると、最後まで愛してやれなかったマユカを思い出す。

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