ひと晩で2人の新社会人の女の子と・第1話

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春、色んな人が激変した環境に何とか馴染もうと必死で頑張ってる姿をたくさん見かける。
初々しいスーツ姿に、まだ角が張った黒い革鞄を抱えた新社会人・・・。
自分が大学を卒業した頃を思い出して微笑ましくもなる。

ただし、その姿も週末の終電間際になると様子が異なってくる。
馴れない環境で昼間一生懸命に精神をすり減らした新社会人たちは、夜、少しのアルコールで過ぎ去りし大学生活へのノスタルジーか、一気にそのノリに戻って飲み過ぎてしまうものだ。

俺がこの季節、狩場にしているのは主に大箱の居酒屋か、チャージがかからないカジュアルなバーだ。
特に俺が好成績を収めている店は、ノーチャージでカウンターでの都度払い、ダーツが2台設置してあるもののこぢんまりとした、そして価格帯の安さから若い子で賑わうお店だ。
普段はクラブが主戦場だが、ほぼリクルートスーツに毛の生えたような格好をした新社会人たちは飲みに出てもその格好のまま金曜日のクラブへ出向くことは少ない。

4月初頭のある金曜日、この日も18時を過ぎると新社会人の歓迎会的な集まりが繁華街のあちらこちらで催されている。
俺も同じ業界の合同新歓的な集まりに顔を出さなければならなかった。
狭い業界内の女の子には手を出さない、まして社内の子など以ての外という主義を持っていたので、粒揃いの女の子が集まるこの業界に身を置いたことを嘆きつつ、1軒目をさらっと流して悪友と一緒に狩りへと街に繰り出した。

俺(隆)と裕也は高校からの親友。
ネット中心の新興代理店に就職した俺とは違い、一流大学から大手広告代理店を経て30前にしてさっさと独立を果たした裕也とは、現在のステータスこそ違えど普通に仲が良いことはもちろん、女の趣味が真反対ということで、一緒に飲みに繰り出してはナンパに励んでいる戦友でもある。

その日、飲み会を抜け出した俺達がまず向かったのは大箱の居酒屋。
いい大人になった俺達は普段ならもうほとんど行くことがないこの手の店だけど、今日の目的はあくまで狩りだ。
トイレに向かう動線上の半個室席を確保して着席、不味い酒を飲まされないためにボトルのスパークリングワインをオーダして2人で飲みつつ、トイレに向かう女の子をチェックする。
夜の9時を回った頃だというのに、すでにいい具合に酔いが回った女の子が列に並んで頻繁に入れ替わっているのがわかる。
しばらく飲み進めた時、その女の子は少し赤くなった顔で、でもまだしっかりした足取りでトイレに向かう列の最後尾に並んだ。

就職活動に合わせて黒くしたのか、濡れるような黒髪にまだ真新しいスーツ、むっちりとしたお尻を包む膝丈のタイトスカートの上からでもその太ももはいやらしくその存在を主張していた。
顔は一瞬しかチェックできなかったけど、意志の強そうなくっきりとした目元にぽってりとした唇、そんな俺好みの顔立ちだったし、何より白いブラウスの下からスーツの胸元をきつそうに押し上げる、その大きすぎる胸に目が釘付けになった。

裕也に『俺が行くね』的なアイコンタクトを送るとすかさず立ち上がり、その子の後ろに並ぶ。
トイレは男女兼用の個室が3つ、そこに一列で順番待ちをするようになっている。
ざっと見て、その子の前に並んでいるのは6人、時間にして約3分ほど話をする猶予がありそうだ。

「並んでますねー、今日は街にもいっぱい人が出てたし、どこのお店も満杯ですね」

「そうなんですよー、このお店入る前に2軒も断られちゃいました」

最初の印象通り、気の強うそうなはっきりした目元だが、さり気なく話し掛けると思いの外ノリよく付き合ってくれる。
サラサラのロングヘアーに目が行って気付かなかったが、小顔でパーツがはっきりした、かなりの上玉だ。

「俺もこのお店は学生時代以来かもしれないくらい来てなかったんだけど、どこも空いてなくて久しぶりに入ったよ、今日はここが1軒目ですか?」

「いえ、会社の飲み会あったんですけど一次会で解散だったんで、同期の子たちと2軒目に来たんです。やっぱり先輩や上司と一緒だと食べてても飲んでても全然緊張しちゃって、かえってストレス溜まっちゃいますよねー、私まだ就職したてなんですけど、ホントこの先、ちゃんとやっていけるか不安ですよー」

酔いも手伝っているのか思った以上に饒舌にしゃべりまくる、どうやら本当にストレスが溜まっているようだ。
この時点で並んでいるのはあと3人だ、もうちょいいけそうだ。

「新社会人なんだ、なんかそんな気してたよwどんな業界ですか?」

「金融系、ですね、一応」

「信販?」

「すごーい、なんでわかったんですか?」

金融、という表現を使う場合、信販か保険、証券のことが多い。
新入社員の場合、銀行だと誇らしげに「銀行です」という場合が多いし、消費者金融系は躊躇して話を濁すものだ。
あとはその場の当てずっぽうだ。

「雰囲気でかな?wでも大変な仕事みたいですよね、信販も、内勤ですか?」

「加盟店を回る外勤の予定なんです、でも人と会うのは苦手ではないので、なんとかやっていけるかなぁとも思ってます。お仕事は何系をされてるんですか?普通のサラリーマンっぽくないですよね」

「広告代理店だよ、めっちゃフツーのリーマンっすよw」

「あー、どーりでオシャレだと思いました!」

「いやいや、営業職ではなからネクタイしなくていいのが楽でいいくらいだよw」

食いつきは悪くない。
ファッションには気を使っておくものだとつくづく思った。
ノータイにジャケパン、ストールを巻いて、太めのセルフレームメガネに髭的な風貌は確かに上下ダークスーツのおっさんリーマンとはちょい異なるかもしれない。
ちゃんとした職業人だけどシャレオツ感もある・・・というラインを狙うのは意外と難しい。
ただし新社会人にとって広告代理店は高嶺の花的存在。
っていうのは広告不況と言われて久しいこのご時世にあってもまだ通用するらしく、若い子には効果てきめんの殺し文句だ。
大学時代遊びまくってた子だったり、社会人も4、5年目の子になると、逆に広告業界=チャラい遊び人のイメージが強すぎて警戒心丸出しにされることも多いんだけど、この子はそんなにすれてないようだ。
ここですでに待ち列は俺たちの前に1人、ここで勝負に出る。

「まだまだ慣れないだろうけど、良かったら色んな業界に知り合いいるから今度食事会でもどうですか?異業種交流会的な」

「え、いいんですか、嬉しいです!是非お願いします、大学の同級生とか同期の子と喜ぶと思います」

ということで自己紹介してあっさりメアドをゲット。
菜摘は北陸出身で大学からこちらに来て、そのまま就職したらしい。
同時にトイレの個室に入ったけど、俺のほうが早く出て自席で待機。
トイレを終えて席に戻る菜摘に笑顔で手を振ると嬉しそうにはにかみ、会釈して同僚たちのもとに戻っていった。
ホントに良さそうな子だったし、後日ゆっくり飲みに誘おうと思っていたのに、終電過ぎにまさかの展開になるとはこの時は夢にも思わず・・・。
それはまたあとで話すとして、ひと仕事終えた俺はこちらもさすがの手際で、すでにひと仕事終えてた悪友と連れ立って次なる狩場へと移動する。

10時を回った頃、最重要狩場のダーツバーはほぼ満員の状態。
ここにもやっぱり初々しくスーツに身をまとった女の子がちらほら。
でもここにいる子たちは3組ほど、すべて男女混合のグループのようだ。
こちらも新しい環境と先輩、上司という重圧から開放されたのか、浮足立ったはしゃぎようを見せている。
カウンターでの都度払い、いわゆるキャッシュオンデリバリーのお店のいいところはもちろんその店のシステムにもよるんだけど、お酒を頼むときに必ずカウンターまで来てお金を払い、その場でドリンクを待つ時間が生じることだ。
なので、この手のお店のカウンターはまさに出会いの宝庫といえる。
さらにこのお店の場合、カウンターで話し掛けて一緒にダーツで盛り上がるという流れ作りがとても簡単なのもポイント。
ここで数々の女性をお持ち帰る俺を、店員も親指を立てて言葉にこそしないが『GOOD JOB』の表情で見送ってくれる、そんなお店だ。

悪友とカウンターに陣取り、イギリスのエールを飲みながらお店の様子を改めて窺う。
この日は男女比率5割程度か、新社会人風の3組はともに4~5人程度のグループで、席は違うがすでにグループ関係なく打ち解けているようで、俺達も気兼ねなく混ざりやすいシチュエーションだ。

なんとなく垢抜けない子ばかりの中、ひときわ目を引く長身の女の子が1人。
顔は中の上といった程度だが、スレンダーでスラっと伸びた手足が目立つ。
これは完全に悪友の好みのタイプ。

そして俺はというと、先程なかなかの上玉のメアドをゲットした余裕もあり(この時点ですでに数度のメールのやり取りが行われている、菜摘もどうやら3軒目に移ったようだ)、即持ち帰ることに重点を置いて、顔は中の中だけど全身にぽっちゃりと肉付きがよく、いや、悪友に言わせればデブなのだが、明らかな爆乳女子に的を絞った。
AV女優の青木りん的な雰囲気のその子はちょうどダーツをプレイ中。
ほとんど初めての様子で、大きく的を外してあらぬ方向にダーツを飛ばしてはケラケラと明るく笑ってはしゃいでいる。
散々なスコアでプレーを終えてカウンターにドリンクを取りに来たその子に早速声をかける。

「いい具合にぶん投げてたね、こっちに飛んでくるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたよw」

カウンターは投擲位置の真横にあるため、もちろんダーツが飛んでくる心配は皆無だ。

「見てたんですかーw中高とソフトボールやってたんで、どうしてもボール投げになっちゃうんですよねwほんとすごい難しい」

「ソフトかー、どうりで力強く投げてると思ったよwダーツ初めてってわけじゃないんでしょ?」

「強いって言われても嬉しくないんですけど-!」

非難めいた口調だが嬉しそうに話す。

「それが初めてなんですよー、学生の頃、なぜかダーツバーみたいなおしゃれな所が怖くてwなんかマフィア映画とかに出てくる溜まり場なイメージでしたw」

「いやいやw全然怖くなかったでしょ?学生の頃ってことは、もしかして新社会人?」

もちろんぱっと見で気付いてたけど白々しく聞いてみる。

「そーなんですよ、今日は初めて同期飲みです、その子とその子と、あの人とあの人、5人で来てるんですけど、他にも同い年の人がいてみんな仲良くなっちゃいまいたw」

どうやら裕也のお目当ても同じグループのようだ。
女の子がもう1人と男子が2人のグループ、ただこの男子2人は他のグループの連中とのおしゃべりに夢中の様子だ。

「いいね、若者、青春だね~w」

「いやーお兄さんも若いですよねw」

「今年はもう大台の30だよ、アラーサーのおっさんっすよ。あ、俺、隆です、こっちは連れの裕也ね」

さり気なく自己紹介しつつ、カウンターの横で飲んでる裕也もついでに紹介した。
長身のあの子も混ざりやすいように地ならしだ。

「裕也さんどうもです!隆さんと裕也さん2人とも同い年ですか?2人とも30歳に見えないー、若いですね。私はマリエです、22歳です、大学出たらもう若い気がしませんw」

ドリンクを受け取ったマリエはいつの間にかカウンターのスツールに座り、俺の隣で腰を据えて飲む姿勢、とっても楽な展開だ。
スツールに座るマリエの腰元に目を落とすと、座った時の加減か膝丈のタイトスカートが上にずり上がり、太ももの3分の1程が露出している。
濃い色のストッキングの網目がガッシリとした太ももに拡げられている様がエロい。
カウンターに両肘をついて両手でジンバックが入ったグラスを包むようにして飲んでいるが、左右の二の腕に挟まれた爆乳が行き場を無くして狭苦しそうに盛り上がっている上に背中を反らせて胸を突き出しているせいで、まるでカウンターに乗せているように見える。
白いブラウスの胸元ははち切れんばかりだ。
是が非でも今日はこの爆乳を堪能してやる!
なんて素振りは微塵も見せないように気を使いつつ、新社会人の気苦労や仕事の愚痴を時に先輩社会人としてのアドバイスを交えながら聞いてあげる俺。
そうこうしてる間に裕也の隣にはマリエの同僚の例の女の子が腰掛けて何やらあちらも盛り上がっているようだ。

「でもさ、仕事が忙しくっても彼氏さんと週末にでも会ったら癒されるんじゃない?」

「それが彼氏も同い年なんですけど就職浪人しちゃってて、一緒に暮らしてはいるんですけど逆に気を使ってストレス溜まっちゃいますよー、自分の部屋なのにw」

俺は雰囲気からマリエには彼氏がいないと判断してのジャブのつもりだったが、意外にも彼氏と同棲中だと言う。
逆に盛り上がる俺。
彼氏がいる子は、落としさえすれば責任を負わなくていい分、遊び相手としては最適だ。
ただし同棲中となれば終電オーバーや、あわよくばお泊りでこの爆乳を堪能!なんて思ってんだけど、それは難しそうだ。

この時点で10時50分。
一緒に話し始めて早くも30分以上が経過している。
首尾は上々だが、マリエが住んでる場所への終電は最寄り駅で12時30分。

(あと2時間もない・・・今日のゲットは難しいか・・・)

そう思い始めた時、「なんかお酒飲んだらやめてたタバコを吸いたくなっちゃいました、コンビニまで付き合ってもらえませんか?」とマリエからのオファー。

普通は友達と一緒の女の子は引き離しに苦労するものだけど、向こうから2人きりになりたがるとは!
隣の裕也にしてみたら「デブ専」と罵られそうな容姿だが、俺の性欲求的にはどストライク。
この時点で若干ムクリと大きくなりかけたチンコを必死に制御してマリエの頼みを快諾した。

「コンビニ行ってくるわ-」

「ういー」

適当な声掛けに適当な返答で裕也とは意思疎通が可能だ。
その可能性ありのニュアンスを裕也に含ませ、俺とマリエは店を出た。
12階ビルの3階にあるこの店、エレベーターは最上階に止まったままなかなか動こうとしない。

「このビルの一番上ってキャバクラだから見送りとかあるとなかなか動かないんだよね。動いても満員だったりするし、3階だし階段で下りちゃおっか?」

マリエも即座に同意したので重い防火用の鉄扉を開いて人気のない非常階段へ入っていく。
扉が閉まり数段降りると・・・。

「すみません、ホントはタバコ、もともと吸わないんですよ。隆さんと2人で話してみたくて誘い出しちゃいました」

「そうだったんだ、全然気にしないで、むしろ嬉しいよ。なんか光栄ですwお店結構うるさいもんね。なんならここ、あんまり人来なそうだし、腰掛けて話しちゃおっか?」

割り箸が入ったダンボールやら20L入の生ビールの樽やらを乗り越え、下の踊り場の曲がったあたりに腰を下ろした。
この場所だと万が一3階の扉から人が来ても2階の扉から人が来ても死角になる場所だし、雑然と置かれた荷物のせいで心なしか密室感がある。

「全然ここでもいいです、なんか我儘言ってすみません。同僚と言ってもまだ知り合ったばかりで深いとこまで話せないし」

「なんかあそこだと話せないことあった?」

「うーん、そういうわけじゃないんですけど。彼氏とのこととか、もうちょっと聞いて欲しかったなぁって・・・」

隣に腰掛けるマリエはピッタリと身体を寄せてきた。

<続く>