左手の小指に巻かれた赤いリボン・後編

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「ブラジャーを外していい?」

「恥ずかしいとぉ」

アイはそう言ったが、俺はニコッとしながら背中に手を回した。

しかしだ!
ホックが無かった・・・。

「え?え?」とキョドッていたら、「フロントホックやとぉ」ってアイが可愛い声で言った。

情けないが俺はフロントホックは初めてだった為、外すのに苦労した。
・・・情けない。

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ブラジャーを外し、俺はちっぱいにしゃぶりついた。
アイの乳首はビンビンになっていた。

「アンッアンッ」

部屋に卑猥な声が響く。

パンティーに手を伸ばしてパンティーの上からクリを優しく弾いた。
その後、手マンをしようとパンティーの中に手を忍ばした。
もうアイのあそこはビチャビチャになっていた。

優しく手マンをしてたら「欲しいとぉ」とアイが言った。

「じゃあちょっとフェラして」

そう言って、しゃぶってもらったが、フェラがうますぎてマジでイキそうになった。
(本当に申し訳ないが嫁とは比べ物にならない)

「マジでイキそうなんだけど」

「じゃあ入れるとぉ」

あらかじめ箱から出して用意してあったコンドームを取り出した。
しかしコンドームがなかなか付けられなかった。
情けないが上下を逆に着けようとしていた。
慌てて2個目を装着した。
アイはその光景を見て笑っていた・・・。

いざ挿入すると、アイの喘ぎ声がデカ過ぎて焦った。
なんせここはビジネスホテルだからだ。
苦情が来たら一巻の終わり。

「頼むから声をなるべく出さないで」とアイに言ったら、コクッと頷いた。

喘ぎ声が小さくなり、俺も激しく突いた。
激しく突くと、アイは布団をギューッと握った。
騎乗位になりアイが気持ち良い所に擦って喘ぐ。
めちゃくちゃ気持ち良かったが、俺の息子が限界を迎えていたので正常位に変えた。

「いって良い?」

「うん」

最後の力を振り絞り激しく動いた。
アイは喘ぎ声だしながら「イクゥゥゥ」と叫んだ。
俺は果ててしまった。

3分くらい入れっぱなしで抱きついていた。
部屋はエアコンの暖房が効いてたので暑くて俺は汗だくになっていた。
アイにシャワーを浴びることを告げ、風呂に向かった。

5分くらいで出てくると部屋にアイの姿は無かった。

意味が解らなかった。

ベッドに座り考えていたら、机の上の財布が目に入った。
もしかしてと思い、財布の中を慌てて確認した。
慌てて財布を確認したが、金は盗まれていなかった。
時計や指輪はしないのでその心配はなかった。

俺はアイに電話をした。

俺「どこにいる?」

アイ「帰ってるとよぉ」

俺「何で帰ったの?」

アイ「明日も仕事やとぉ?」

俺「そうだけど・・・」

アイ「起きれなかったら困るとぉ」

俺「確かにそうだけど、なんか・・・」

アイ「なんかって何?」

俺「いや~、うーんと・・・」

アイ「デリヘルみたいとぉ?」

俺「・・・何か、申し訳なくて」

アイ「別にいいとよぉ~、明日も仕事やと?早く寝ないと起きれんとよぉ」

俺「うん。ありがとう。じゃあ寝るね」

アイ「おやすみ」

確かに時計は朝の五時を回っていた。
朝は9時に起きて朝飯を食べないといけないので寝ようとしたが寝付けない。
アイのことをずっと考えていた。
何でアイがここまでしてくれるのか解らなかった。
俺にとって都合が良過ぎるし、明日のことを考えて早く帰るなど気が利き過ぎていたからだ。
しかし答えは出なかった。

ほとんど寝れないまま朝を迎えた。
朝飯を食いながら、上司に昨日のことを話したが信じてもらえなかった。

「知り合ったキャバ嬢とそんなにすぐにエッチ出来る訳ないだろ」
「いくら金出した?」
「夢の話だろ?」

・・・など完全に信じていない。
まぁ、それ以上は話さなかった。

この時に完全にアイに心を奪われていた。
色々疑ってしまった自分を責めた。
アイに会いたくてしょうがなかった。

もうこの時点で3日の朝で、明日の朝には帰らなければいけなかった。
つまり会えるのは今日の夜だけだった。
仕事は今日で終わりなので本当ならば今日帰らなければ行けなかった。
今日帰ると着くのが夜中になってしまうので、上司がもう一泊出来るように手配してくれていた。
今日しか会えないと思うと、胸が引き裂かれそうになった。

仕事の休憩中にメールをしていたのでアイが今夜も出勤することだけは判っていた。
仕事が終わったら一度ホテルに戻り、高めの飲食店に向かった。
2人の上司は最終日の夜という事でかなり気合いが入っていた。

上司「最後の夜だからソープ行こう」

俺「金無いもんで・・・」

上司「最後だからおごってやるから心配するな」

俺「いや・・・」

上司「良し決まりだ!」

半ば強引に連れていかれたが、俺は早くアイに会いたかった。
会いたくてしょうがなかった。
ソープおごりと言われても全く嬉しくなかった。

“絶対エッチしない”と決めてお店に入った。

それくらいアイの存在が大きくなっていた。
お店に行き、案内されて部屋に入った。
譲が笑顔で迎えてくれた。

俺は挨拶をしてベッドに座り、「上司に連れて来られただけからサービスは良いですよ」と笑顔で言った・・・。

「高いお金払ってるのにいいとぉ?」
「何もしないと悪いとぉ」
「お風呂だけ入るとぉ?」

色々聞かれたが。

俺は「本当にいいですよ」と言い、時間まで雑談してた。

時間が来てお店を出た。

上司に「どうだった?」と聞かれたので、「最高でした、ありがとうございます」と適当に言った。

上司が色々語ってたが、適当に聞き流していた。

「最後にキャバクラ行きましょう」

俺からそう言い、アイのお店に行った。
ワクワクしていたが昨日の出来事もあり、どんな顔して会ったらいいんだろう・・など考えていた。

三人とも指名してお店に入った。
アイがいつもの笑顔で迎えてくれた。
なんか嬉しかった。
実は昨日、「髪を巻いて欲しい」と伝えてあったのでアイは髪を巻いていた。
ドレスも普段よりゴージャスに感じた。

初めてはぎこちない感じだったが、話しているうちにいつものように会話出来た。
アイは相変わらず可愛かった。
しかし時間は経ち、いよいよ帰ることになった。
俺はアイに正直に今の気持ちを伝えた。

俺「今夜もう一回会いたいよ」

アイ「私も会いたいとぉ~」

俺「じゃあ、お店が終わったら連絡してよ」

アイ「今日は早上がりするとぉ」

俺「えっ?それは悪いからいいよ」

アイ「店長に聞いてみて大丈夫だったら上がるとぉ」

俺「店長に怒られないの?」

アイ「適当に嘘ついたら大丈夫やとぉ」

俺「じゃあ決まったら連絡してよ」

アイ「わかったとぉ」

そんな会話をして店を出て、ホテルに帰った。

ホテルに帰ると電話が来て、「早上がり出来たとぉ~、タクシーで向かうから着いたら下まで来て」と言われ、到着後迎えに行った。

昨日はタクシーで待っていたのに、今日はタクシーから降りていた。

俺「タクシー代は?」

アイ「いいとよぉ」

俺「いいよ、渡すよ」

アイ「いいっていっとうと」

俺「わかったよ」

アイ「コンビニ行こうとぉ」

俺「うん」

二人はしっかり手を繋いでコンビニに行って、お酒を買った後ビジネスホテルに戻った。
部屋に戻って俺はベッドの上に座り、アイは椅子に座った。

部屋に着いて3分くらいだろうか・・・。
俺は色々な感情が巡り過ぎて、涙を堪え切れず泣いていた。
今思えば数年ぶりに泣いた気がする。
アイに背を向けて声を押し殺しながら涙を流していた。

アイ「どうしたとぉ」

そう言いながら、俺の顔を見て来た。
泣いている俺にアイは何も言わなかった。
しばらく沈黙が続いた。

アイ「私帰るとぉ」

たぶんアイは俺が嫁さんのことを考えて泣いていたんだと思ったはず。

俺「行かないでくれ」

ぐしゃぐしゃの顔でアイを止める。

アイ「私、帰る」

俺「帰らないでくれ!俺は、アイのことが・・・」

アイが被せながら言った。

「それ以上は聞きたくないとぉ」

俺はそれ以上は言わなかった。
俺は思わずアイに聞いた。

俺「俺の事どう思ってる?」

アイ「その質問はしちゃダメとぉ・・・」

俺「・・・」

俺は、アイを思い切り引き寄せて力一杯抱き締めた。
ドアの前で立ちながら、精一杯のキスをした。
沢山キスをしてベッドに行き、熱く熱く燃え上がった。
アイは相変わらず喘ぎ声が凄かったが、俺は何も言うことなく抱いた。
お互い言葉を交わすことなくお互いを求め合った。

事が終わり、シャワーを浴びていなかったので浴びることになった。
本当は二人で入りたかったが、風呂が狭すぎるので別々に入った。

アイに「絶対帰んないでよ」って、念を押してから風呂に入った。

風呂から出てくるとアイが居たので安心した。
アイもシャワーを浴びに行こうとしたのでバスタオルを渡した。
ビジネスホテルにタオルは一枚しかないので自前のタオルを渡した。

アイはバスタオルを見て、「きっと奥さんは可愛い人だね」と言った。

俺は初めて嫁について言及したアイにビックリしたが、嫌味じゃなく本心で言ったと解ったので、「うん」と答えた。
風呂から出て一緒にベッドに手を繋ぎながら横になった。

俺「明日帰ると思うと寂しいよ」

アイ「私も寂しいよ」

そんな会話してたら、いつの間にか俺は寝ていた。
目が覚めたらアイは横になってテレビを見ていた。

俺「ごめん寝ちゃってた」

アイ「別にいいよ」

俺は寝呆けながらも左手に違和感を感じた。
左手を見ると小指に赤いリボンが巻いてあった。

俺はビックリして聞くと・・・。

アイ「ちょっと早いけどバレンタインチョコだよ」

そう言ってカバンの中から箱を出して俺に渡した。

俺「ありがとう」

アイ「手作りじゃなくてごめんね。時間が無くて作れなかったの」

俺「気持ちが嬉しいよ」

アイはニコニコしていた。

俺はこみ上げてくる気持ちを抑えて会話した。
俺は小指のリボンの意味をアイに聞くことなく唇を重ねた。
もうアイと最後のエッチになるだろうなとか思いながらした。
終わってからも何回もチューしたり抱き合ったりしていた。
時間が進むのが怖かった。

アイと今日別れたら一生会うことは無い気がした。
離れたくなかった。

朝の10時になり、いよいよアイと別れる時が来た。
お互い口数は少なくなっていた。
アイはタクシーで帰るので、ホテルの外まで送って行くことになった。
エレベーターの中で最後のキスをチュッとしてホテルを出た。

アイはタクシーを拾い乗ろうとしたので、最後に俺は「本当にありがとう」と言った。

アイは「ありがとう。またね」と言ってタクシーに乗った。

小さくなるタクシーを俺はいつまでも見ていた。

俺は色々な想いを胸に秘めて九州を後にした。
楽しかった分、思い出が多過ぎて帰るのがすごく辛かった。

きっともうこんな思いと、経験をすることはないと思います。

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