19歳の狂気と後悔

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当時19歳。
ふとしたきっかけで友人の妹(X-MENのウルヴァリン似)のパンツを手に入れた俺。
それまで一度も女に触れたことのなかった俺は、初めて嗅ぐ女の匂いに興奮し、キンタマが悲鳴をあげるまでサルのように何度も何度も抜きまくった。
だが、やはり射精後のあの自己嫌悪に耐え切れず(特にズリネタが刺激過ぎた為)、俺は我を忘れるためウイスキーをストレートでガブ飲みし泥酔した。

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すると俺はひらめいた。
この現実を忘れ去る方法を。

(このパンツがあるからいけないんだ。こいつを消し去ってしまうんだ。・・・爆破してしまおう)

この時点で完全に狂っていたのだが、俺は気付かなかった。

(俺はなんて頭がいいんだろう!俺は天才だ!)

・・・そう思い込んでいた。

早速俺は爆弾の製作に取り掛かった。
スプレー缶爆弾だ。
俺はストックしておいた制汗スプレーを取り出し、それにパンツを巻きつけた。
そして加工したアルミ缶に可燃物とパンツを穿かせたスプレーを詰め込み、粘着テープで封印。
オイルを染み込ませたハンカチを差し込んで完成だ。

完成したパンツ爆弾をカバンに放り込み、原付をぶっ飛ばし、俺は田んぼのど真ん中にある建材置場に忍び込んだ。

(よし、誰もいないようだ)

カバンから爆弾を取り出し、再びオイルを染み込ませる。
だだっ広い建材置場のど真ん中にそれを置き、火をつけ小走りでその場を離れる。
ハンカチが燃えている。
どんどん火は缶の中に吸い込まれていき、最後は完全に見えなくなった・・・。
と、次の瞬間!缶が音を立てて破裂!!
中に詰め込んだパンツが燃えながら四方八方へ飛び散る!!

「よっしゃあ!実験は大成功じゃ!!これがマンハッタン計画じゃああ!!」

俺は半狂乱で降りしきる火の粉の中を踊りまわる。
足がもつれて転んでも、地面の上をのた打ち回って叫びまくる。
まさにキチガイ。
誰がどう見てもキチガイだ。
満足した俺は家に帰り、カップ麺を食って寝た。

そして次の日、パンツを爆破してしまった事を後悔した。

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